B-COR MAGAZINEアクセスランキングでも今季のここまでを振り返る。
2019年もいろいろなことがあったビーコル。「BE COURAGEOUS(=ビーカレイジャス)」な闘いに一喜一憂した2019−20シーズン前半戦の闘いを振り返る。加えて、B-COR MAGAZINEのアクセスランキングで見るここまでのビーコルも掲載する。
トーマス・ウィスマン体制2季目の今季は、Bリーグ初年度から主力として活躍してきた川村卓也、細谷将司ら6人が退団(昨季終了時点での外国籍選手を含めた人数)。代わってアキ・チェンバース、生原秀将、牧全、秋山皓太、元ビーコルのジェイソン・ウォッシュバーン、ジョルジー・ゴロマン、レジナルド・ベクトンらを獲得。コーチではビーコルOBの山田謙治がチーム編成・強化担当兼アシスタントコーチに就任。フロントスタッフも岡本尚博から植田哲也に代表取締役が代わるなどして大きな変革がおこなわれた。また、チーム初めてとなるスローガン『「BE COURAGEOUS(=ビーカレイジャス)」』を掲げ、ビーコルは『個ではないチーム力で闘う』ディフェンシブなチームに生まれ変わった。迎えた2019−20シーズン開幕節はアウェーで闘った対北海道2連戦で連敗スタートとなったが、ホーム開幕節(2連戦だったが、台風接近の影響でGAME2が中止)で、元ビーコルの細谷と対戦した秋田戦で勝利。次のアウェー三遠戦では、鼻骨骨折の怪我で生原を欠いたが田渡が奮闘を見せるなどして勝利。今季最初の連勝を挙げた。第4節横浜国際プール開幕節だった島根2連戦は生原がフェイスガードをつけて復帰。GAME2を生原の活躍で勝利して1勝1敗とし、第5節ホーム新潟戦では2度のオーバータイム戦になった激闘を制して2度目の連勝。Bリーグになってから初めて遂に5割の壁を超えた。また、中地区争いでは、川崎以外のライバルチームが伸び悩む中でビーコルは中地区2位の位置につけていた。
天皇杯のバイウィーク期間中に、ウォッシュバーンとゴロマンが退団。代わって元三河のジェームズ・サザランドと元ビーコルで昨季三遠でプレーしたウィリアム・マクドナルド(1ヶ月間の短期契約)を獲得して補強をおこなった。12月に入った第9節アウェー新潟2連戦では新戦力サザランドがいきなりの活躍をみせて連勝。しかし、以降で対戦した川崎、A東京、千葉の強豪に5連敗。順位を3位に落とした。新外国籍選手2人が加わったことでチーム戦術を再び作り直すことになり、思うような試合運びが出来なくなっていた。続く同じ中地区同士の対戦となった三遠戦と三河2連戦は必勝を期して臨んだが、あと一歩のところで落としてしまい8連敗で2019年の闘いを終えた。前半戦を終えた対戦成績は7勝18敗で8連敗中。最多連勝は「2」で、3連勝はない。中地区2位を何とか守ってきたが第15節千葉戦GAME2に敗れた時点で3位に下げ、3位と4位の直接対決だった対三河戦GAME1も敗戦して5位にまで順位を落としてしまった。第13節対千葉2連戦まではCS出場圏内にいたものの、現時点ではB1全18チームの総合順位で17位と残留プレーオフ圏内になってしまっている。
ここまでの負けは18。それでも新チームは、最後まで諦めずに闘い接戦を演じ続けた。惜敗も多くあり、ここまでのオーバータイム戦は3試合と激闘が続いた。一方で、前半戦の踏ん張りどころだった2度目の三遠戦と三河戦GAME1の敗戦で見られたような、4Qでリードしながら、あと一歩で勝利を明け渡す惜敗もあった。
現時点で、今季のチーム方針であるディフェンスの強化に加えて、得点力アップ、4Qを勝ち切るためのチーム力、好調サザランドとのチームケミストリーを高めることが急務になっている。
前半戦を終えた時点でビーコは 7勝18敗で5位だが、8勝18敗の4位新潟とは「0.5」ゲーム差、9勝17敗の3位三河とは「1.5」ゲーム差。10勝16敗の2位富山とは「2.5」ゲーム差で、残留プレーオフ圏外脱出、CS出場圏浮上の芽はまだある。
来る2020年は1月4日(土)5日(日)にアウェーで対戦する対SR渋谷2連戦でスタート。その次におこなわれるアウェー新潟戦は、後半戦が始まって最初の踏ん張りどころになる。
ここまでの闘いぶりを振り返っても、昨季までとは違うチームに進化しているのは間違いない。それは、対戦相手も認めている。新生ビーコルが、このままで終わるはずがない。2020年、後半戦での巻き返しに期待したい。
アクセスランキングで振り返る2019年ここまでのビーコルの闘い
【GAMEレポート】
1位 ビーコル、千葉に37点差負けを喫し5連敗。順位を3位に落とす
4位 ビーコル、新潟との2度のオーバータイム戦を制して5割超え!
【チームニュース】
2位 【連載】BE COURAGEOUSを掲げし横浜ビー・コルセアーズ 第2回「ビジョン」トーマス・ウィスマンHCに聞く。
3位 【連載】BE COURAGEOUSを掲げし横浜ビー・コルセアーズ 第1回「編成」河内敏光GMに聞く。
4位 横浜ビー・コルセアーズのチアリーダーズB-ROSEが2019-20シーズンの第1回オーディションを開催!
5位 【連載】BE COURAGEOUSを掲げし横浜ビー・コルセアーズ 第3回「コミュニケーション」山田謙治チーム編成・強化担当兼アシスタントコーチに聞く。
6位 ビーコルが川村卓也ら6選手の選手契約満了と自由交渉リスト公示を発表。
8位 ビーコルが、ジェイソン・ウォッシュバーンとの来季の選手契約締結を発表!
【記事・取材・写真/おおかめともき】