新生ビーコル、秋田とのホーム開幕戦で今季初勝利!


新チームに大きな自信。3Qで26点を奪い逆転。4Qで秋田を僅か8点に抑える好ディフェンスで15点差勝利!

2019-20シーズン第2節(10月11日 横浜文化体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 75-60 秋田ノーザンハピネッツ
17-22|14-15|26-15|18-8

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.11 [FRI] 横浜ビー・コルセアーズ vs 秋田ノーザンハピネッツ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4173&TAB=P

Bリーグ中地区の横浜ビー・コルセアーズは11日、横浜文化体育館で東地区の秋田ノーザンハピネッツと今季のホーム開幕戦を闘い、75−60の15点差で勝利した。ビーコルは今季初勝利。秋田は連敗となった。なお、当初開催予定だった12日のGAME2は台風19号の接近のために中止延期となっている。

記事最後に横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHCの「トーマス・ウィスマンかく語りき」と、この試合のPHOTOギャラリーを掲載。

新生ビーコルが、遂に今季最初の勝利を手にした。1Qで両チームは一進一退になったが、終盤で秋田が仕掛けてくる強いプレッシャーからビーコルのターンオーバーが続き、秋田にリードを許して最初のクォーターを17−22で終える。残り1分では、ポイントガードの生原秀将が試合中のアクシデントから田渡に交代している。生原は以降で出場がなかった。

後日、生原が鼻骨骨折(全治4週間)であったことがクラブ側から発表された。生原は13日に鼻骨整復手術を受け、無事に成功している。
追う展開となった2Qでもビーコルは秋田を捉えることが出来ず、31−37の6点差で前半を終えた。後半、ビーコルは3Qで26点を奪うオフェンスを見せる。開始早々に橋本尚明が田渡のアシストから3Pシュートと2Pシュートを続けて決めて流れを作ると、7分でウォッシュバーンが決めた外角からの2Pシュートで逆転に成功。6分に秋田・コールビーに2Pシュートを入れられリードを許したが、すぐさまウォッシュバーンが2Pシュートを決めてリードを奪い返した。以降で、田渡のアシストからチェンバースと牧全が得点。好アシストが冴えた田渡も2Pシュートを2本決めて得点をかさねた。残り1分で橋本が2Pシュート、秋田も1分を切ってからコールビーが2Pシュートを入れて3Qは57−52。ビーコルが5点のリードを持って最終クォーターに突入した。前節の北海道戦で、4Qでのリードから同点、オーバータイムで逆転負けを喫していたビーコルは、「北海道戦の時に出せなかった試合終盤のコントロールを意識した」とキャプテンの田渡 凌が話すように、最終クォーターでディフェンスの強度を上げて、秋田の得点をわずか8得点に抑えることに成功。オフェンスではルーキー秋山皓太の3Pシュート、ベクトン、ウォッシュバーンの2Pシュート、チェンバースの2Pシュートなどで18得点を入れて秋田にリードを許さず、75−60の15点差でビーコルが秋田を制して今季の初勝利を収めた。ビーコルはこの試合で4選手が二桁得点。ジェイソン・ウォッシュバーンが17得点(8リバウンド)をマークしてチーム最多。レジナルド・ベクトン13得点(9リバウンド)、橋本尚明12得点(3Pシュート2/5本)、アキ・チェンバース10得点(9リバウンド)を挙げた。田渡 凌は、両チーム最多となる12アシストを記録。怪我で欠場した生原に代わって奮闘し、3Pシュート1本を含む9得点を挙げている。前節GAME2での3Qで3本の3Pシュートを決めたルーキー秋山皓太は、勝負どころの4Qで3Pシュート1本を決めて6得点。3Qで躍動した牧全が、2Pシュート2本で4得点を挙げている。〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見全内容〉

「今日は本当に素晴らしい勝ち試合だった。前節の北海道戦ではプレッシャーに負けてしまい、ターンオーバーがあったり、いろんなミスがあった。秋田も我々にプレッシャーを掛けてきた。前半はそれで上手くいかず、ターンオーバーが9本にかさんで秋田のリズムになってしまったが、後半でディフェンスの強度を上げて、相手のプレッシャーに負けないように我々もアグレッシブになった。秋田は後半で23得点(3Q 15得点、4Q 8得点)しかしていない。これはチームとして素晴らしい結果だ」

「シュウ(生原秀将)が早い段階で怪我をしてしまい、その代りをリョウ(田渡 凌)が務め、35分間もプレーしてくれた。もう1人のポイントガード、ハンター・コートがいるが、ベンチ入り登録させていなかったことから出すことが出来なかった。頑張ってくれたリョウには感謝している。こういった状況の中で、ジェイソン(ジェイソン・ウォッシュバーン)とレジー(レジナルド・ベクトン)も30分以上出て、みんなが活躍してくれた。そのお陰で良い勝ち試合が出来たと思う」

「このチームは、まだまだ伸びしろがあるチームだ。今回もフリースローが課題だったし、ターンオーバーもそうだ。練習を頑張れば、このチームは成長出来る。これからも続けていきたい」

「(後半攻守が噛み合い、4Qでは最後までディフェンスの強度が落ちなかった)ハーフタイムで、『自分に負けるな』と話した。リョウも凄くステップアップして、ナオ(橋本尚明)や、ケン(竹田 謙)も、それぞれの経験をしっかりと活かして、良いチームディフェンスが出来た。これまでにも、こういったディフェンスが出来るように言ってきたが、今日はそれが出来て北海道を8点に抑えた。素晴らしかった」

「今回は(前節から中3日で)十分な練習をする時間がなかった。その中でも良い練習が出来た。前節の北海道戦で10点差で勝っていながら、オーバータイムで負けた悔しさが選手たちの中に大きくあった。選手としてこれをどう乗り越えるかが大事だった。『自分に負けない』こと。選手みんなが考え、チームでプレーすることが出来た」

「(田渡選手のTV出演はポジティブな影響があったか)“テラスハウス”が何なのかは、私には分からない。ノーコメントだ(笑)」<田渡 凌 試合後コメント>

「秋田さんは、プレッシャーを掛けて、しっかりと走ってくるアグレッシブなチームで有名なので、それを警戒して試合に入りました。ガードの僕もそうですけど、前半で、全員がそのプレッシャーに負けてしまってビハインドの展開になって後半を迎えたんですけど、ハーフタイムで、逆に僕たちがアグレッシブに攻めていこうと言う話をして、後半でそれが遂行出来たと思います。試合の最後に、北海道戦の時には出せなかった試合終盤のコントロールを意識しましたし、他の選手全員が、しっかりと中に入れようとか、そこからしっかりと動いてディフェンスを守ろうといった意識でプレー出来たところが勝利に繋がったと思います」

「(生原に代わって約35分の奮闘)いつも生原とは、このチームを変えていこうと話していて一番信頼できる相棒だと思っています。その生原が出れなくなったのなら、僕があいつのためにも頑張らないといけないという気持ちでした」

「アクシデントが出た時には、チームがバラバラになるか、ひとつになるかなんですけど、僕たちは今日ひとつになって闘うことが出来ました。それが勝利に繋がったと思います。今季はチームがひとつなって闘うことを大事にして、キャンプをおこなってきました。勝つと、自分たちがやってきたことが正しかったと確認できます。これを糧にして、これからもっと成長していければと思います」

<ジェイソン・ウォッシュバーン 試合後コメント>

「北海道戦で勝てた試合を逃してしまったことが、凄く悔しかったので、今日の試合で勝てたことは本当に素晴らしいと思います。前半は、自分たちの思い通りにはいかなかったのですが、後半でそれをしっかりと乗り越えて勝つことが出来ました。本当に勝てて良かったです」

「(勝利が見えて、大きく吠える場面もあった)僕はこういった性格なので、勝つ時にはしっかりと味わって、みんなと喜び合いたいという気持ちがあるんです。ファンの皆さんが素晴らしいエナジーで応援してくれたので、みんなで一緒にこの勝利を味わって楽しい時間を作りたかったんです」<アキ・チェンバース 試合後コメント>

「今日の勝利は本当に素晴らしい1勝でした。北海道戦も勝てた試合でしたが、それを落としてしまった。今回の勝ちで、このチームが何をすれば勝てるのか、どうすればこういった勝ち方が出来るのかを、もっと知れるようになりました。これを引き続き、頑張っていけば、勝てる試合がもっと多くなると思うので、それがとても楽しみです」

「(今日の勝因は?)後半の全員のパフォーマンスです。ディフェンスも凄く良かったですし、決めないといけないシュートもしっかりと決めたことが勝ちに繋がったと思います」

「(新チームでここまでやって来たことが間違っていないことを証明する勝利だったのでは?)この勝利で自信がついたということもあると思います。これからも、相手チームは凄いプレッシャーを掛けてくるでしょう。その時にチーム全員でしっかりと乗り越えること。それを今日の勝利で学べたと思います。これを引き続き、やっていきたいと思います」

トーマス・ウィスマンかく語りき。

「(今季の初勝利)北海道戦での悔しさがあった中で、選手たちがステップアップしてくれた。あの落胆の中で選手たち、ひとり、ひとりが考えて、良いディフェンスをしてくれた。本当に良かったよ」

「(ここまで惜敗が続いていた。この勝利は、ここまでやって来たことが正しかったことを示したのでは?)そう思う。このチームは日々成長している。新加入選手が多いチームだが、今季の選手たちは最後までハードワークをするんだという気持ちを持っている。素晴らしい選手たちばかりだよ。これからの闘いでも、いろんなことがあると思うが、みんなで頑張っていけば、もっと良いケミストリーがこのチームの中で生まれてくる。もっともっと良いパフォーマンスが出来ると思っている」
⬇今季初勝利!横浜ビー・コルセアーズ vs 秋田ノーザンハピネッツ PHOTOギャラリー


次節ビーコルは、10月16日(水)に同じ中地区の三遠とアウェーで対戦する。そして、19日(土)と20日(日)には横浜国際プールでの開幕節、対島根2連戦が控えている。

横浜国際プール開幕節対島根2連戦のチケット詳細は、以下リンクから。

横浜ビー・コルセアーズ「NEXT HOMEGAME」
https://b-corsairs.com/ticket/

【記事・取材・写真/おおかめともき】


Written by geki_ookame