今季2度目の延長戦で底力。Bリーグになってから初めて遂に5割の壁を超えた!
2019-20シーズン第5節(10月23日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 91-85 新潟アルビレックスBB
14-22|14-11|23-15|20-23|7-7|13-7
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.23 [WED] 横浜ビー・コルセアーズ vs 新潟アルビレックスBB】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4218&TAB=B
Bリーグ中地区の横浜ビー・コルセアーズは23日、横浜国際プールで同じ中地区の新潟アルビレックスBBと水曜日ゲーム1試合を対戦し、2度のオーバータイム戦の末に6点差で勝利した。ビーコルはこれで今季2度目の2連勝。開幕からここまで4勝3敗とし、Bリーグになってから初めて勝率5割を超え、貯金を「1」とした。
記事最後にこの試合のPHOTOギャラリーを掲載。
この試合で、家庭の事情で帰国していたレジナルド・ベクトンが復帰。ジョルジー・ゴロマンに代わってベンチ入り登録され、先発で出場した。
1Q、ハミルトンの2Pシュートで新潟が先制。ウォッシュバーンのダンクですぐさま同点に追いついたが、以降でビハインド展開になってしまい14−22の8点差で最初のクォーターを終える。2Qでビーコルは、新潟の得点を11点に抑え、田渡、チェンバース、ウォッシュバーン、ベクトン、牧のシュートで追撃。4分には4点差にした。残り1分で新潟・柏木に3Pシュートを入れられ、引き離されかけたが、ベクトンがセカンドチャンスポイントを入れて28−33の5点差で前半を終えた。3Qでビーコルはファウルがかさんでしまいフリースローでの失点が多くなったものの、橋本、ウォッシュバーンの2Pシュート、秋山の3Pシュートでじわじわと差を詰め、3分でウォッシュバーンが入れたフリースロー1本で同点に追いつく。ここから新潟に3度リードを許したが、生原が外角から決めた2Pシュート2本、ベクトンのフリースロー2本で同点にすると、残り1秒でアキ・チェンバースが超ロングでの3Pシュートをブザービーターで決めて51−48。3点のリードを奪って最終クォーターに突入した。
4Q開始早々にベクトンが2Pシュートを決めてリードを5点に伸ばしたが、ここから新潟・パーキンズ、今村に続けて2Pシュートを許してしまい1点差。8分にはテクニカルファウルを受けたベクトンがファウルアウトになってしまう。このフリースローを鵜澤が入れて新潟が同点。さらには池田に3Pシュートを入れられて3点差になった。ベクトンがいなくなかった中で、ウォッシュバーンと帰化選手モリスがリバウンドで奮闘し、アキ・チェンバースは4Qの中盤以降で3Pシュート1本、2Pシュート2本を決めて追撃の起点となった。展開は激しいクロスゲームとなり、残り1分で新潟・今村に3Pシュートを入れられて新潟が2点を逆転したが、ウォッシュバーンが2Pシュートでやり返して同点。残り22秒でウォッシュバーンがフリースロー2本を得る好機を迎えるが、2本とも外してしまい5分間のオーバータイム戦に突入した。オーバータイム開始4分で、ウォッシュバーンが3Pシュートを決めてビーコルが勝ち越し。しかし、ここから一進一退の攻防になった。残り1分でハミルトンに3Pシュートを入れられ1点差となったが、田渡 凌が外角から2Pシュートを決めて同点。以降で両チームに得点がなく、勝敗の行方は2度目のオーバータイム戦に持ち越された。2度目のオーバータイム開始早々、モリスの2Pシュートでビーコルが勝ち越し。新潟・パーキンズのダンクで同点にされるが、生原が得たフリースロー2本を確実に仕留めて2点を勝ち越し。さらにはモリスがこのクォーター2本目の2Pシュートを決めてリードを伸ばした。
残り2分でフリースローから2点を失い、新潟に同点から勝ち越しを許したが、チェンバースがセカンドチャンスポイントを入れて逆転。さらには竹田がレイアップを決めて3点リードとした。以降のディフェンスで新潟を無得点に抑え、残り19秒と11秒で生原が得た4本のフリースローを3本仕留めて、勝利を決定づけた。
この試合で、ジェイソン・ウォッシュバーンがプレータイム44分45秒で26得点(両チーム最多タイ)、リバウンドも11本記録してダブルダブルをマークした。また、アキ・チェンバースも40分37秒のプレータイムで奮闘して14得点(5リバウンド)、アシストではチーム最多の7本を記録している。復帰したレジナルド・ベクトンは、チェンバースと並ぶ14得点、リバウンドは6本だった。前節で活躍した生原秀将は、2試合続けての二桁得点となる11得点。アシストはチェンバースと並ぶ7本を記録している。〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見全内容〉
「今日は素晴らしい勝利だった。長い間コーチをしていると、こういうオーバータイムの試合は凄くワクワクして楽しみでしょうがない。今日の試合に関してはいろいろとあったが、チームのみんなが最後まで諦めないで頑張ったからこそ勝てた試合だ。こういった延長戦の試合は、コーチの私にとっても良いチャレンジだし、チーム的にも良いチャレンジだったと思う。結果、勝てて本当に良かった」
「延長戦にいく前に、フリースローをちゃんと決めていれば勝てた試合だったが、それでも選手たちみんなが最後まで諦めないで闘い続けて、勝てたことが本当にうれしい」
「その中でも、アキ(アキ・チェンバース)が凄く活躍して、他にもエド(エドワード・モリス)が途中から入ってオフェンスリバウンドを4本取ってくれた。いろんな選手がステップアップしてくれて勝てた試合だった」
「新潟の今村選手は、本当に素晴らしい若い選手だ。彼は日本を代表出来る選手だと思う」
「(生原選手について)シュウは、本当に素晴らしい選手だ。今日も良いパフォーマンスをしてくれた。島根戦でも、大事な場面でシュートを決めて大活躍してくれた。その時につけていた(オーダーメイドが間に合わず使っていた既成品の)フェイスガードをまた今日も付けてくれと言ったのだが、サイズのあった新しいフェイスガードで出た今日の試合でも、最後に大事なフリースローを決めて大活躍をしてくれたよ」
「チームの3Pシュートは、前半で0/7本と悪く、最終的な成功率は21.1%だった。それでも選手たちは、諦めずにディフェンスで頑張って、この勝利をつかんだんだ。ハッピーな気持ちだよ」<アキ・チェンバース試合後コメント>
「(2度のオーバータイム戦、疲れは?)流石に、疲れましたね。勝てて本当に良かったです。ブースターの皆さんが最後まで熱い応援をしてくれたからこそ、勝てた試合です」
「(ここまでで一番最高な勝利では?)興奮しています。この勝利で、チームがBリーグになってから初めて勝率5割以上になったんです。これが本当にうれしいですね。でも、延長戦にいくまでに勝てたチャンスが沢山あったんですけど、それでもみんなが諦めずに、チーム一丸となって勝てたことも大きいですし、これを続けられるように日々成長していきたいと思います」「(3Qでは超ロング3Pシュートでブザービーターを決めた)個人的にも自信を持っていたシュートでした。チーム的にいい勢いを作れた3Pシュートでした。入って本当に良かったです」
「(4Qでは流れを変えるシュートを何本も決めた)個人的にはオフェンスは良くもなく悪くもなくなんです。ターンオーバーも沢山してしまいました。それでも、今日のようなクロスゲームでは、シュート1本1本を集中して、しっかりと決めていきたいと思っています。それが入って本当に良かったと思っています」
「(チームが進化している手応えは?)シーズンの出だしから、こうやって良いところにいけていることは凄いことです。でも、まだまだ満足出来ません。このB1のリーグで、僕たちが今までとは違うチームだということを、これからももっと証明出来るように頑張っていきます」
次節ビーコルは、中2日をおいてアウェーでの2連戦で西地区の名古屋Dと対戦する。今季2度目の3連勝への挑戦だ。
【記事・取材・写真/おおかめともき】
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