19試合未消化で無念のシーズン途中終了。ビーコルは中地区5位で来季もB1

3月27日、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ（以下Bリーグ）は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から2019-20シーズンのリーグ戦残り全試合とBリーグチャンピオンシップ、B2プレーオフ、B1残留プレーオフ、B1・B2入れ替え戦、B2・B3入れ替え戦の中止を発表した。

Bリーグは、新型コロナ禍の中で何とかシーズン再開が出来ないかと模索して来たが、選手、クラブ、ファンの心身の健康を最優先に考えた結果、今回の苦渋の決断になった。

今季の順位決定は、3月27日時点での勝率で決定されることになり、B1とB2の地区優勝は、B1東地区がA東京、B1中地区が川崎、B1西地区が琉球、B2東地区が仙台、B2中地区が信州、B2西地区が広島になった。

2020-21シーズンに向けた昇降格については、降格はおこなわれず、昇格のみが実施されることになった。そのため来季はB1が20クラブ、B2が16クラブになることが発表されている。

B2からの昇格対象は、3月27日現在でのB2リーグ戦18クラブの勝率上位2クラブで、なお且つライセンスが交付されたクラブが昇格することになる。現在、信州と広島がその該当クラブになっており、今後おこなわれる2020-21シーズンのライセンス交付判定でライセンスが降りればB1昇格となる。

横浜ビー・コルセアーズは、13試合を残して無念のシーズン途中終了となった（既に中止されていた試合も含めれば未消化は19試合）。ビーコルの2019−20シーズンの最終成績は41試合を闘って11勝30敗、勝率.268で中地区5位。B1全18チームの順位では16位となった。

残留プレーオフ圏内だったビーコルは、残り13試合での圏外脱出を期して準備と練習を進めて来たが、降格クラブがなくなったことで、来季もB1で闘うことが決まった。

選手の各部門リーダーズでは、ビーコルから該当する選手は出なかった。各部門のトップ10では、スティールでアキ・チェンバースが1試合平均1.2本で8位になっている（B1リーグ戦51試合以上を出場した選手が対象）。

Bリーグが発足して以来初めてとなるシーズン途中での中止となったが、Bリーグと横浜ビー・コルセアーズでは今後、試合が出来ない中でもファンが楽しめるコンテンツを提供していく。

BリーグではWEBコンテンツ『“B.LEAGUE EVERYWHERE”特集 WEB ページ』の開設を発表。ビーコルは、ファンが自分の好きなスポーツチームや選手に投げ銭が出来るサービス『Engate』を通じてのLIVE配信『ビーコルLIVE-アイランドパークステージONLINE-』をスタートさせている。

シーズン終了が発表された日の夜、ビーコルの植田哲也代表取締役がクラブのYouTubeチャンネルでのLIVE配信でシーズン終了の報告をおこなっている。その中で植田代表取締役は「選手、ファンの安全第一を考えたBリーグの決断を支持する。来シーズンもB1で闘えることを前向きに捉え、気持ちを切り替えていく。選手の契約は6月30日まで残っている。新型コロナウイルスが終息してくれば、選手とファンの皆さまが触れ合える機会をぜひ作っていきたい。来シーズン、ビーコルは10周年。10周年に向けた企画も考えていきたい」と語っている。