第2節GAME1 vs信州ブレイブウォリアーズ 信州75−84 横浜


終盤の追い上げ跳ね除けて今季初勝利!須藤がキャリアハイ・3Pシュート4本・14得点の活躍!

2021-22シーズン第2節GAME1(10月9日 ホワイトリング
信州ブレイブウォリアーズ 75-84 横浜ビー・コルセアーズ
19-21|10-21|20-20|26-22

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.09 [SAT] 信州ブレイブウォリアーズ vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=7450&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは10月9日、B.LEAGUE 2021-22 SEASONの第2節GAME1をアウェーホワイトリングで信州ブレイブウォリアーズと対戦して9点差で勝利した。

ビーコルは1Qで主導権を握ると2Qで3Pシュートを高確率で決めて得点。ディフェンスでも相手の得点を抑えることに成功し、リードを二桁にした。後半で信州の猛追を受け、4Q終盤で3点差にまで迫られたが、キャプテン生原の3Pシュートで引き離した。試合最終盤で信州がファウルゲームを仕掛けたが、森川がこのフリースロー2本を確実に仕留めてかわし、9点差で今季の初勝利を決めた。

チーム最多15得点を挙げた#1レジナルド・ベクトン【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルは5選手が二桁得点を挙げて効率よく得点した。3Pシュートでは相手を上回る13本(成功率48.3%)を成功させ、須藤昂矢がチーム最多の4本、生原秀将が3本、森川正明が2本、森井健太、古牧昌也、大庭岳輝、エドワード・モリスがそれぞれ1本ずつ成功させた。須藤の3Pシュート4本成功は自身がBリーグで決めた過去最多。

スコアリーダーは15得点を挙げたレジナルド・ベクトン(7リバウンド、5アシスト、4スティール)。2番手はパトリック・アウダ(8リバウンド、4アシスト、1スティール)、森川正明(3リバウンド、3アシスト)、須藤昂矢(1スティール)が挙げた14得点。須藤はこれが自身のキャリアハイになった。生原秀将(3リバウンド、2アシスト、1スティール)が11得点を挙げている。

14得点を挙げた#9森川正明【写真提供:©B.LEAGUE】


【青木勇人HC試合後会見全文】

選手たちがよく勝ち切ってくれたと思う。途中リードした場面もあったが、そこから(相手に)素晴らしいシュートを決められてプレッシャーがかかった中で、選手ひとりひとりがステップアップを見せた。ビッグプレーを決めてくれた選手もいたし、ディフェンスで大仕事をしてくれた選手も出てきた。

厳しい試合だったが、最後に選手たちが個々にステップアップしてくれてチームとして勝つ事ができた。一方で修正しないといけないところが多々ある。ここは明日の試合に向けてしっかりと修正していきたい。

今日は二桁得点の選手が5人出たが、相手に的を絞らせないオフェンスを展開して、終わり方をしっかりすれば、相手をさらに引き離すことが出来る。

ああいった時間帯をどれだけ作ることができるか、相手の素晴らしいスコアラーに対してどう守っていくかが今後の課題になってくる。チームとして修正しながら戦っていきたい。

このチームには前節でも手応えを感じていた。(課題の)オフェンス面でステップアップする選手を探していた中で、今日のこの結果からは手応えを感じている。

ただ、これが確かなものなのかというと、まだまだこの1試合の結果だけでは分からない。明日以降の試合で、この手応えが本当に本当のことなのか、チームとして続けていかないといけない。

このチームにポテンシャルはあると思っているが、(良い方、悪い方)どちらに転ぶか分からないという点では、まだまだ熟成が必要だと思っている。

選手たちはオープンのシュートを躊躇なく打ち切っている。去年までは躊躇することがあったかもしれないが、今年は皆それぞれが当事者意識を持ってプレーしている。今日は、そういったシュートを決めることが出来た。大きな結果だと思う。

【写真提供:©B.LEAGUE】


◇ビーコル番記者・航海ログ◇

指揮官が青木勇人HCになった新チーム待望の初勝利は、ビーコルらしい全員バスケで掴み取った勝利になった。

信州は前節でディフェンス力を発揮して富山に連勝。対するビーコルは川崎にGAME1、GAME2共に前半でいい流れを得ながら、後半で突き放されて連敗。今節前では、連勝チーム対連敗チームの対戦で、ビーコルにとっては敵地でのゲームで分が悪かった。

しかし選手たちは、そんな不安を試合開始後すぐに払拭してみせるバスケットボールを展開して主導権を握り、あとはこれを試合最後まで維持出来るかだった。ハードディフェンスで信州のターンオーバーを誘発させ、2Qではわずか10得点に抑えたが、前節でのことが頭によぎる。後半に入るとこの試合で5本を決めた岡田侑大の3Pシュートで3点差にまで迫られるピンチを迎える。相手に一気に逆転される緊迫した場面だったが、青木HCはここぞのタイミングで古牧昌也を投入。これが効いた。この日、岡田に対して効果的なディフェンスを掛けていた古牧のプレッシャーは信州オフェンスのリズムを崩し、再び信州を引き離した。

試合最終盤で信州は、7点差でファウルゲームを仕掛けたが、チームはこれを冷静にかわし、森川正明がフリースロー2本を確実に仕留めて勝利を決定づけた。

この1勝には新チームの初勝利に加えて、もうひとつ大事な意味合いがある。前節での連敗後、青木HCは選手たちに個々のステップアップを求めていたのだが、それを次の試合ですぐ結果として体現出来たことは大きい。

前節の好機で流れを断ち切っていたターンオーバーは修正されて16対20と相手を下回り、成功率が求められていたシュートでは相手を上回る48.3%対44.1%、3Pシュートはこれも13対11で相手を上回り、成功率では54.2%対34.4%と大きく差をつけた。

ディフェンスも最後まで集中力を切らさずプレッシャーを掛け続け、試合終盤で3点差に迫られても冷静なオフェンスで相手を引き離し、前述した勝負所で古牧を投入する青木HCの采配も光った。

ビーコルは、フリースローも課題になっていたが、これもこの試合で解消された。今季にかける意気込みを強く感じるレジナルド・ベクトンがフリースロー2本を2度にわたって確実に仕留めたことをはじめとして、続けてきた地道な練習が選手たちを確実にステップアップさせている。

「初勝利を皆さんと分かち合うことが出来た」と語った青木HCは「まだまだ修正することはある」と勝って兜の緒を締め直す。ビーコルは、明日のGAME2も勝ってホーム開幕節が待つ横浜に戻るつもりだ。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE・動画提供©B-CORSAIRS】

⬇青木勇人HC 試合後コメント

⬇須藤昂矢試合後インタビュー

⬇レジナルド・ベクトン試合後インタビュー


Written by geki_ookame