開幕節GAME1 vs川崎ブレイズサンダース 川崎 82−64 横浜


リバウンドで勝るも好機でのターンオーバーで流れ失う

2021-22シーズン開幕節GAME1(10月2日 川崎市とどろきアリーナ
川崎ブレイズサンダーズ 82-64 横浜ビー・コルセアーズ
15-16|22-17|20-15|25-16

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.02 [SAT] 川崎ブレイブサンダース vs 横浜ビー・コルセアーズ 】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=7426&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは10月2日、B.LEAGUE 2021-22 SEASONの開幕節GAME1をアウェー川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダースと対戦した。試合序盤で主導権を握ったビーコルは、2Qで追いかける展開になったが、僅差のビハインドを維持しながら追撃。一時は同点に追いついたものの好機でのターンオーバーから流れを失うなどして徐々に点差が開き、18点差の64-82で2連戦の初戦を落とした。

ビーコルはリバウンドで45-35で川崎を上回ったがターンオーバーで18−7と差がついたのが響いた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルのスコアリーダーは、パトリック・アウダが挙げた26得点(3Pシュート3/3本・7リバウンド)。2番手はレジナルド・ベクトンの14得点。ベクトンはリバウンドでも14本を取ってダブルダブルをマークした。注目の新外国籍選手レイトン・ハモンズはプレータイム21分14秒で7得点(3Pシュート1/6本・5リバウンド)と低調な開幕スタートになった。日本人選手の最多得点では森川正明、古牧昌也、須藤昂矢がそれぞれ挙げた4得点と、こちらも伸びなかった。

チーム最多26得点を挙げたパトリック・アウダ【写真提供:©B.LEAGUE】


◇ ◇ ◇

1/60試合のひとつが終わった。会場入りした時からチームには開幕特有の緊張感が支配していたが、帰化選手のエドワード・モリスを除けば日本人年長者の森川正明が冗談を言って若手を盛り上げ、チームを徐々に暖めていった。試合前のミーティングや円陣では活気のある声が出て、眼光も鋭くなり、昨季とはまた違ったムードの戦う集団になっていた。

好スタートを切った1Qでは胸がすくような戦いぶりだった。先制から内外の得点で畳み掛け、主導権を握るとディフェンスでも中盤まで川崎をわずか3点に抑え込み、新指揮官・青木勇人HCのもとで7月から作り上げてきた“自分たちのバスケットボール”が攻守にわたって遂行出来ていた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


だが、これが対川崎戦1勝23敗の差なのだろう。川崎は徐々にギアを挙げてビーコルを離しにかかった。
それでもビーコルは追いかける展開なってから僅差のビハインドを維持しながら追撃し、一時は同点に追いついて見せ場を作った。後半に入り、点差が開いてからもチーム最多26得点を挙げたパトリック・アウダが3連続シュートを決めるなどして懸命に川崎に食らいついた。

悔やまれるのは、好機でのターンオーバーから流れを逸してしまったことだ。リバウンドで大きく上回っていただけにもったいなかった。

選手たちは、今日何故負けたのか、その敗因を分かっているし、自分たちのバスケットボールが間違っていないことも分かっている。残り59試合でチームを熟成させ、出た課題を修正出来ていけば目標であるチャンピオンシップ出場も見えてくる。

試合後の青木HCに、試合序盤で出来たバスケットは明日に繋がるかと聞いてみた。すると指揮官は強い口調で即答した。「これを残りの59試合に繋げていくんです」

青木HCは、チームの強化を1シーズンのスパンで考えている。そうビーコルの2021-22シーズンの戦いの航海は、まだまだ始まったばかりなのだ。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE・動画提供©B-CORSAIRS】

⬇青木勇人HC 試合後インタビュー


Written by geki_ookame