ビーコル、島根にやり返す13点差勝利で5割復帰!


前日敗戦の怒りを力に変えて見事なバウンスバック!鼻骨骨折から復帰の生原が16得点の大活躍!

2019-20シーズン第4節GAME2(10月20日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 76-63 島根スサノオマジック
16-15|18-17|21-11|21-20

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.20 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs 島根スサノオマジック】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4203&TAB=B

Bリーグ中地区の横浜ビー・コルセアーズは20日、ホームタウン都筑区にある横浜国際プールでの開幕節GAME2で、西地区の島根スサノオマジックと対戦して13点差で勝利した。前日のGAME1で鼻骨骨折の怪我から復帰していた生原秀将が3Pシュート3本を含む16得点を挙げて、この勝利に貢献した。

記事最後に横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHCの「トーマス・ウィスマンかく語りき」と、この試合のPHOTOギャラリーを掲載。この試合で、ホール百音アレックスに代わって、ハンター・コートがベンチ入り。スターティング5は前日と同じ、橋本、チェンバース、ゴロマン、田渡、ウォッシュバーンの布陣を敷いた。

1Qはビハインド展開。序盤で島根の堅い守りに阻まれシュートが決まらなかったが、徐々に追い上げを見せて、残り1分でジョルジー・ゴロマンの3Pシュートで1点差。島根・坂田に3点バスケットカウントを決められ4点差とされたが、1分を切って復帰2戦目の生原秀将が2Pシュートと3Pシュートを続けて逆転。1点のリードを奪う。2Q序盤は、両チーム互いに譲らず一進一退。7分で生原がまた3Pシュートを決めて4点のリードを奪う。しかし、5分で島根に8点ランを許し4点差とされたが、ゴロマン、竹田、田渡の得点で逆転。残り1分で島根・阿部に3Pシュートを入れられ同点にされたが、ウォッシュバーンが得たフリースロー2本を確実に決めて勝ち越し。2点のリードを持って前半を終えた。3Qでビーコルは、ディフェンスの強度を上げて島根の得点を11点に抑えることに成功。6分でこそ1点差に詰め寄られたが、チェンバースの2Pシュート2本、ゴロマンの3点バスケットカウントで引き離し、さらにはシュートタッチが冴えた生原が連続2Pシュート。生原は残り13秒でも3Pシュートを決めて、島根に流れを渡さず55−43。リードを12点に伸ばして最終クォーターに突入した。4Qでビーコルはリードを堅持。ディフェンスからミスを誘い得点をかさねた。しかし、10点差にされた4分45秒で島根・佐藤公威に3Pシュートを入れられ、流れが島根にいきかける。それでも、ゴロマンが3分に3Pシュートを決めて断ち切ると、橋本の2Pシュートでリードを15点に伸ばし、残り7秒でゴロマンが再び3Pシュートを決めて勝利を決定づけた。

ゴロマンは、4Qで島根の流れを断ち切る3Pシュートを決めてこのビッグパフォーマンス。ホームのファンから大歓声を浴びた。


この試合で、ジョルジー・ゴロマンが両チーム最多の26得点。怪我から復帰して2戦目の生原秀将が3Pシュート3本を含む16得点を挙げてチーム2番手の活躍。生原は鼻骨骨折の手術からまだ5日目。フェイスガードを付けての出場だった。
ジェイソン・ウォッシュバーンは、ディフェンス面で貢献して13得点をマークしている。

〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見全内容〉

「今日は昨日よりも良くなった。落胆からのナイスバウンスバックゲームだった。昨日負けたミスをまた起こさないように、チーム一丸となって勝った試合だった。本当に良かった」

「シュート本数で、相手よりも17本多く打てたところが大きかった。ターンオーバーで我々は、前半で8本、後半で3本、合計11本と今シーズンここまでで最も少なかった。これでも、ちょっと多いが、島根のターンオーバーは16本。この差も勝ちに繋がった。いいチームワークができたと思う」

「今日も、GG(ジョルジー・ゴロマン)が26得点を入れて大活躍してくれた。イク(生原秀将)もステップアップをして16得点取ってくれた。他の選手のシュート確率が良くなかった場面で、彼ら二人がステップアップしてくれたことが良かったと思う。後半でもアキ(アキ・チェンバース)が4/6本のシュートで8点を取ってくれた。ただ、勝てた試合だったとはいえ、チームのシュート確率42.3%は低過ぎる。これをもっと上げられるように頑張っていく」

「ターンオーバーからの得点が20対16、ペイントでの得点は32対32で同点。ファストブレイクポイントは6対7だったが、セカンドチャンスポイントでは14対2と我々のほうが10本多かった。今日は、セカンドチャンスが非常に良かった試合だった」

「ジェイソン(ジェイソン・ウォッシュバーン)がオフェンスリバウンドを6本取って、チーム合計では13本取れたことも良かった」

「(ハーフタイムでどんな話をした?)ロッカールームで選手たちには、チームでやることをやれば、絶対に30点以上は取れる。それをしっかりとやっていこうと話した。これまでの5クォーターでは20点以下の得点だったから、チーム一丸となって、頑張って点を取っていこうとも話した。今回の後半、3Qと4Qで21得点出来た。非常に良かった」

「(前半オフィシャルタイムアウトまで4点ビハインド。その後の展開で島根の得点を抑えた)昨日の試合と比べたら、逆の展開になった。昨日は我々がフォーカスしていなくて、今日は相手がフォーカスしていなかった。ディフェンスの強度をあげようという話はしていた。いいパフォーマンスだった」

「昨日も8分間、もしかしたらそれ以上だったかもしれないが、我々が得点出来ない時間帯があった。それを今日は絶対にしないように頑張ろうという話もしていた」

「(ゴロマンを獲得した意図は?)GGは、ストレッチ4として、インサイドのシュートも、3Pシュートも打てる選手として必要だった。彼とエド(エドワード・モリス)の二人でストレッチ4をやってもらっているが、今日もその役割をしっかりと遂行してくれた」

「次節は、いまチームの大黒柱になってくれているレジー(レジナルド・ベクトン)が戻ってくるからハッピーだ。彼は月曜日に帰ってくる」<ジョルジー・ゴロマン試合後コメント>

「昨日が残念な負け試合だったので、今日はみんながステップアップをして、貪欲にいこうと臨んだ試合でした。それが出来てハッピーですし、チーム全員で勝てたナイスゲームだったと思います。」

「(昨日以上の活躍。昨日言っていた反省は活きた?)昨日はいろいろと反省がありました。個人的にも、チーム的にも、いいパフォーマンスが出来ていませんでした。昨日のミスと怒りを糧にして、今日は勝ちたいという気持ちがありました。勝てて本当に良かったです」

「(4Qでは試合を決定づける3Pシュートを2本を決めた)とても良かったとは思っていますが、あの流れを変えることが出来たのは、僕自身の力ではありません。シュウ(生原秀将)もステップアップをして点をとってくれましたし、ジェイソン(ジェイソン・ウォッシュバーン)もキーリバウンドを取ってくれました。チーム一丸となって、流れを変えることが出来たんです。これが非常に大きかったと思います」<生原秀将試合後コメント>

「(試合を振り返って)昨日の試合は、僕たちにとって凄く悔しい結果でしたし、自分たちのバスケットボールが出来ないまま負けてしまったので、今日の試合に関しては、オフェンスで自分たちのプレーを遂行する部分と、アタックしていくこと、ディフェンスでのチームルールをしっかりと守って闘っていくことをコーチからも言われていたので、それを40分間、厳しい時間帯もありましたけど、最後まで集中力を切らすことなく遂行出来ました」

「(勝因は?)勝ちたいという思いが、スタッフも含めたビーコルという組織が、“勝利”という同じベクトルに向かって闘えたことです。僕たちは、簡単に勝てるチームではありません。それを昨日と今日の試合で感じました。同じ過ちを繰り返さないようにしっかりとやっていきたいと思います」

生原は鼻骨骨折からわずか5日間で復帰。その2試合目で3Pシュート2本を含む16得点を挙げた。まさに“海賊のマスクマン”が魅せた大活躍だった。


「(鼻骨骨折の手術からまだ5日しか経っていないにもかかわらず今日16得点。“海賊のマスクマン”の大活躍
だった)昨日、初めてフェイスガードをつけたので、ぶっつけ本番でした。フェイスガードも自分のサイズにあったものをオーダーメイドで作ってもらってはいるんですけど、今はまだ既成品のものを使っています。トレーナーの方たちが加工してくれたのもあって何とかアジャスト出来ました」

「秋田戦で怪我をして、三遠戦が出れなかったんですけど、トム(トーマス・ウィスマンHC)から出て欲しいと言われていました。あの怪我から、比較的早い段階で復帰出来て、昨日の試合でしっかりと調整出来たことは、トレーナー方や、フロントスタッフの方たちが動いてくれたお陰です。自分で出たいと思って出れるものではないですし、コーチが出したいと言って出せれるものではありません。皆さんに対応して頂いたお陰だと思っています」

「(鼻のほうはもう大丈夫?)まだ、ジンジンしています。フェイスガードのサイズがあっていないのが一番辛いです。(それでもアジャストしてみせた)今日の自分自身の活躍はうれしいことではないですけど、チームが勝てたことが一番良かったです」

「(Mr.ビーコル賞を逃して悔しがっていた)あれはノリですよ(笑)。でも、GG(ジョルジー・ゴロマン)が大事な局面で3Pシュートを決めてくれて、本当に助かったので、彼が賞をとって当然です」

トーマス・ウィスマンかく語りき。

「(ホーム開幕節で勝利した)今日、ホームタウン都筑の横浜国際プールで勝てたし、もうひとつのホーム、横浜文化体育館でも勝つことが出来て良かったよ。ただ、昨日勝っていれば3連勝、4連勝出来た試合だった。そこは残念だと思っている。今日のような試合を続けられるように、同じミスを繰り返さないように、また頑張っていきたい」

「(昨日の敗戦後、選手たちには気持ちの部分で何か話をした?)選手、コーチたちには、本当に酷い内容だったと話したし、あの怒りを糧にして、今日はみんなで勝ちにいこうという話をしていた。(怒りを力に変えた?)そうだ。悪いパフォーマンスの時こそ、自分への怒りを糧にして、次の試合で取り返す。その気持ちがあればあるほど、勝てる試合は多くなる」

「(残念な負けといっていた昨日の敗戦を払拭した。大きな1勝だったでは?)このリーグでは、何が起こるかわからない。島根は5連敗していても、勝敗になく、昨日も今日もアグレッシブでいいバスケットボールをしていた。彼らも1勝が欲しい。昨日は彼らがその気持ちで強かったということ。それで我々が負けた。今日はしっかりと切り替えて、勝つことが出来た。本当にナイスバウンスバックゲームだったよ」⬇横浜ビー・コルセアーズ vs 島根スサノオマジック GAME2 PHOTOギャラリー


次節ビーコルは、10月23日(水)に同じ中地区の新潟アルビレックスBBと対戦する。

新潟アルビレックスBB戦のチケット詳細は、以下リンクから。

横浜ビー・コルセアーズ【観戦ガイド】10月23日 新潟アルビレックスBB戦
https://b-corsairs.com/news/game_20191023/

【記事・取材・写真/おおかめともき】


Written by geki_ookame