14連勝チーム上等!止めるのは横浜の海賊だ!
現在4勝11敗で中地区6位の横浜ビー・コルセアーズは、11月18日(土・14時5分TIP-OFF)と11月19日(日・14時5分TIP-OFF)に、同じ中地区で首位を独走中のシーホース三河と敵地ウィングアリーナ刈谷で大海戦を行う。
シーホース三河は、現在14連勝中でチーム最多記録更新中と乗りに乗っている。もし、このGAME1で勝たせてしまい15連勝となるとリーグ最多記録となるが、何としてもこれを阻止する意気込みを持ち、相手の胸を借りてぶつかりたい。
シーホースとは、10月21日と22日にホームアリーナ横浜国際プールの開幕節で闘い、GAME1を惜敗、GAME2を27点差での大敗で連敗しているが、ビーコルはあの時とは違う。
前節富山グラウジーズ戦で、新戦力#45ウィリアム・マクドナルドが加わり、わずか2試合足らずでチーム内に大きなケミストリーが起った。インサイドの職人マクドナルドを得たことで、余裕が生まれた#34ハシーム・サビート・マンカは攻守に持ち味を発揮し、さらに覚醒した。新たな武器マクドナルドとスーパーサビートのコンビネーションを起点として、海賊たちは独走するシーホースに果敢に挑む。
#25竹田 謙と、#4ジェフリー・パーマーが、富山戦の激戦で負った怪我で離脱してしまったが、これを如何に補っていくか。海賊一丸で乗り越えなければならないが、マクドナルドの加入がチームに大きな勇気を与えている。
前回の連敗ではゾーンディフェンスの穴を突かれ、アウトサイドからの3Pシュートを多く決められ崩されてしまった。GAME1は4Qに怒濤のオフェンスを仕掛けるも惜敗。GAME2は屈辱の今季最多96失点を喫し、#12西川貴之には32得点も許してしまった。
今回も西川に加えて、#3ダニエル・オルトン、#5アイザック・バッツ、#6比江島 慎。そして直近の新潟戦GAME2で26得点の#14金丸晃輔、20得点の#32桜木ジェイアールと、マークしないといけない選手は多い。
今季、外国籍選手に体を張ったディフェンスが光る#2高島一貴も、古巣での闘いで燃えに燃え、恩返しとばかりにシーホースを苦しめてくれるはずだ。直近の富山戦GAME2ではチームに勝利の流れをもたらす連続2Pシュートを決め、ここぞのシュートにも期待が掛かる。
多発するファウルトラブルも敗因だった。今節で再び外国籍選手が二人になってしまうが、今回もファウルは課題だ。サビートがファウルトラブルに陥ったとき、#15佐藤託矢が助けてくれるはずだ。
サビートにとっては、前回のシーホース戦は進化をみせたゲームだった。大敗したGAME2で24得点を挙げた彼は、ここからチームにどんどんアジャストしていき持ち味を発揮していった。シーホースとの闘いが彼にとってきっかけとなったと言っていい。
シーホース鈴木貴美一HCはGAME2後にサビートは脅威だと語っていた。
「サビート選手がきちんとやると、ゴール下は攻められないですし、すぐにオフェンスリバウンドに絡んでくるので、僕らにとっては非常に脅威でした」
今節で、鈴木HCはサビート対策を取ってくるだろうが、あの時よりもさらに進化し、そして今、マクドナルド効果を得たことでスーパーサビートとして、大きく覚醒している。
サビートは、グラウジーズとの接戦を勝利したGAME2でアリウープダンク2発を含む24得点、リバウンド14で、今季5試合目のダブルダブル。ディフェンスではリーグ最長身を活かしたブロックショットでゴール下の守護神としてのディフェンスも冴え渡った。サビートはこのリベンジマッチの鍵を握る。大きく期待したい。
そして、今節の闘いで大きな勇気を与えてくれるのがウィリアム・マクドナルドだ。プロ生活15年間で世界各地を転戦してきたこの歴戦の勇者と初対戦するシーホースは、前回のサビートの時と同じようにデータがない。
経験豊富なマクドナルドは、デビューした2試合ですぐにチームにフィットしてみせた。デビュー戦でいきなり16得点、翌日も16得点をマークした。そして、ファウルへのクレバーさも感じさせた。日本のプロバスケ初体験のGAME1で、延長戦でこそファウル2つを取られたが、出場した2Qから4Qまではファウルを全く受けなかった。ファウルが課題となる今回のシーホース戦では大きな武器になる。そしてインサイドはもちろん、アウトサイドからも打てる安定した得点力、そしてパスワークの巧さは、チーム内での評価、信頼も高い。
これに加えて躍進著しい#21田渡 凌、富山戦GAME1で10得点を挙げた#15佐藤託矢、前回シーホース戦GAME1で大きく躍動した#0細谷将司はアウトレンジでの3Pシュートも冴え渡ってきている。三遠戦GAME2で14得点を挙げた#8満田丈太郎も、体調不良で富山戦で出場出来なかったが、その無念を今節でぶつけてくれるはずだ。期待したい。
現在6位だが、2位までの差はわずか2ゲームだ。タフな相手だが、強敵に果敢にぶつかってこその海賊だ。シーホースにとって連勝を続けることはしんどいことだ。ならばここで止めて楽にしてやろう。14連勝を止めるのはオレたち横浜の海賊だ!ゴービーコー!!
【写真・記事/おおかめともき】