毎週火曜日15時ビーコルセンターでバスケットボールを使って楽しく体を動かそう！

横浜ビー・コルセアーズバスケットボールアカデミーが、ビーコルの本拠地ビーコルセンター内にあるスタジオで幼児を対象にしたバスケットボールスクールを開催している。

昨年10月に開校されたこの「幼児バスケットボールスクール」は、幼児期の子供たちにバスケットボールを使って体を動かすこと、スポーツへの積極性を育むことを目指している。

取材をして驚かされたのが子供たちの溢れんばかりの元気さだ。スタジオ内を所狭しとコーチと一緒に元気に走り回る子供たちは水を得た魚のようだった。

指導をする関拓郎（せきたくろう）コーチは「厳しく指導するというよりは、自然な状態で子供たちに良くなって欲しいと考えているので、強制はしません。子供たちと一緒になって、楽しみながらこのスクールをやっています。子供たちからは『関コーチ』と呼んでもらっていますが、僕自身は先生やコーチではなくて、子供たちと遊ぶお兄さん的な存在、ちょっとリーダー格な感覚でいつも接しています」と話す。関コーチ自身、子供たちと、とことん楽しんでいるのが印象的。指導しているというより、一緒に遊んでいるかのようだ。

指導をする横浜ビー・コルセアーズアカデミー関拓郎コーチ。子供たちと一緒に遊んでいるように接していたのが印象的だった。

このスクールでは、バスケットボールを上手くなるということには重きをおいていない。バスケットボールは、あくまで体を動かす要素として取り入れられている。

「幼児期の早い段階からバスケットボール、スポーツ、運動を始めることで将来活発で積極性を持った大人に成長していくことを目指しています。手でボールを扱うスポーツは、幼児の子供たちでも扱いやすく、子供たちがまず最初におこなうスポーツとしては最適です。バスケットボールを運動を始めるきっかけにしてもらえたらうれしいですね」

「幼児期の子供たちの体はまだ出来ていないですし、歩くことですらまだバランスが取れていません。そのため、このスクールでおこなう練習のメニューには運動の基本となる、走る、投げる、飛ぶ、といった動作を取り入れています。バスケを上手くすることよりも、運動能力、子供たちの体が持っている運動神経に刺激を与えます。楽しく運動しているんだけど、結果的には運動神経が上がっていたということを目指しています」（関コーチ）

楽しい遊び（＝運動）をすればするほど運動神経の発達に繋がっていくというわけだ。

子供たちを楽しませる工夫は他にもある。取材をした日にはビーコルのマスコットキャラクター・コルスが登場して子供たちを喜ばせた。

「ビーコルのホームゲームにも来てくれている子供たちもいるので、一度コルスくんと間近に接して欲しいと思っていたんです。子供にとって好きな人と何かをするのは楽しいものです。いつも以上にさらに楽しんで、意欲を高めてもらいたいということもありました。いつもの僕らだけだとモチベーションが落ちますからね（笑）」（関コーチ）

今後は、コルスのスケジュールが合えば、また登場する可能性があるそうだ。

練習メニューの最後には、関コーチが鬼役になるボールを使った鬼ごっこがあった。子供たちの動きはかなり激しく運動量はかなりのもの。それでも子供たちはこの日で最高の笑顔を見せながら走り回っていた。鬼ごっこは、スクールでも人気の高いメニューだそうだ。

「辛い練習も皆で楽しみながらやれば、出来てしまって、いつの間にか上手くなっているものです。これがバスケットボールのような、チームスポーツの良いところだと思います」（関コーチ）

スクールには、子供たちの親も見学という形で参加出来る。元気にはしゃぐ子供たちを見て、親たちも笑顔が耐えなかった。「子供たちの楽しんでいる姿を見て、親御さんたちにも楽しいんでもらいたいです」（関コーチ）8月には親も子供たちと一緒にバスケットボールを楽しめるスクール「親子バスケットボールクリニック（幼児）」が海老名で開催される。

今の時代は、子供たちが持っている元気さを開放出来る場所が少ない。昔は外で気軽にボール遊びが出来ていたが、今ではそれが難しくなってきている。このスクールは子供たちにとって、体を思いっきり動かすことが出来る貴重な場といえそうだ。

「このスクールは、子供たちが全てを忘れて元気を開放出来る場所、夢中で楽しめる空間です。家の近くにある近場のディズニーランドと思って来てくれたらうれしいです。見学や体験も随時受け付けていますので、ぜひ気軽にいらしてください。僕たちと一緒にバスケットボールを楽しみながら、思いっきり体を動かしましょう！」