ビーコル、下位4チーム脱出を目指して三河とアウェー1試合!


B1残留PO圏外の秋田までゲーム差「1」今節での浮上狙う!

横浜ビー・コルセアーズは、3月27日(水・19時05分 TIP-OFF)に、アウェー「ウィングアリーナ刈谷」で、同じ中地区4位のシーホース三河と第30節の水曜日ゲーム1試合を闘う。

ビーコルは、現在14勝35敗で中地区6位。B1残留プレーオフ回避をかけた闘いが続く。回避するためには下位4チームから抜け出す必要があるが、その指標となるワイルドカードの順位でビーコルは9位を堅持。残留プレーオフ圏外の8位秋田にゲーム差「1」までに迫っている。その秋田は今節を栃木と闘う。秋田は今季ここまでの栃木戦を0勝3敗。ビーコルは三河と1勝2敗としているだけにビーコルとしては、ここで何としても三河に勝利して8位に浮上したい。

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現在24勝25敗の三河は前々節で千葉と前節で三遠と闘いそれぞれ連敗し、現在4連敗中。2カードぶりにホームに戻り、連敗ストップを狙う。

三河は、帰化選手桜木ジェイアールが前回のビーコル2連戦以降で欠場している。今節で桜木が出れるかどうかが注目される。

前回対戦では、平均18.6得点(3月27日時点)の金丸晃輔が欠場したが、ビーコル戦後の栃木2連戦も欠場したものの、3月13日の三遠戦から復帰。以降ここまで、三遠戦を含む5試合すべてで先発。千葉戦GAME1を除いて2桁得点が続いている。2月から3月中旬にかけてあった30点以上3回、2月11日秋田戦で挙げた41得点といった爆発的な得点は鳴りを潜めているが、恐い存在には違いない。

シーホース三河#14金丸晃輔【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルと三河の前回対戦は3月2日と3日におこなわれた今節と同じウィングアリーナ刈谷でのアウェー2連戦だった。GAME1では敗れはしたが、終始互角の接戦を演じてその差はわずか3点。勝利まであと一歩の惜敗だった。この試合で、明暗を分けたのは3Pシュート成功の差だった。三河の3Pシュートは7/15本で成功率は46.7%。ビーコルは、三河を上回る23本を打ちながら5本しか決めれず成功率は21.7%だった。

トーマス・ウィスマンHCはこの試合後に「三河は大事な場面で3Pシュートを決めたが、我々は決め切れなかった」と話している。前節の栃木2連戦でもこの傾向はあった。ビーコルは強豪栃木に善戦しながらも、シュート成功率(前節では2Pシュートも含む)の差が敗因のひとつとなり連敗している。今節でこれをどこまで改善することが出来るか。

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前回三河戦のGAME2でビーコルは、立ち上がりで三河にいきなり0-10のランを喫してビハインドを背負った。立ち上がりは、前日同様に3Pシュートの精度にも苦しんだが、2Qから決まり始めてクロスゲームに持ち込んだ。4Q中盤で逆転に成功すると、そこから16-0のランを決めて三河を圧倒し、10点差で勝利している。

この勝利の立役者は、両チームを通じて最多となる30得点(3Pシュート5/7本)、今季初めて30点台の得点を挙げたエース川村卓也だった。

横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】


また川村を含めて、ブランドン・コストナーが22得点、細谷将司が19得点、アーサー・スティーブンソンが15得点19リバウンドでダブルダブルと二桁得点が4人いたことも大きかった。

今回の対戦は、前節GAME2からわずか中2日でおこなわれるが、ウィスマンHCはそれを見越して得点とリバウンドで好調のアーサー・スティーブンソンを前節GAME2でベンチ入り登録から外して、敢えて温存させた。スティーブンソンも休養十分なだけに持ち味を発揮した爆発が期待出来る。

横浜ビー・コルセアーズ#33アーサー・スティーブンソン【写真提供:©B.LEAGUE】


今節で得点の鍵を握るのは細谷将司ではないか。三河からの勝利は、細谷が入れた19得点が大きかった。しかし、以降の試合で、三河戦GAME2から2試合後の千葉GAME2で15得点を挙げた以外は、前節栃木戦GAME1の6得点が最多と得点力を落とし、直近の栃木戦GAME2では無得点。今節で細谷が二桁得点を挙げれば勝利がグッと近づくだけにカムバックに期待したい。

横浜ビー・コルセアーズ#0細谷将司【写真提供:©B.LEAGUE】


栃木戦GAME2では、休養させたスティーブンソンに代わって、ビーコル最後の新外国籍選手ジョナサン・ホームズが来日以来初めてベンチ入り登録されて先発出場。来日から1ヶ月経ってようやくデビュー戦となった。この試合でホームズは3Pシュート1本を含む14得点を挙げ、フリースローも3/5本で成功率60%とそのポテンシャルを示している。但し、チームの連携が合わない場面もあり、日本独特のレフェリーの判定にも苦しんだ。このことからファウルがかさみ、4Qではファウルアウトしている。

横浜ビー・コルセアーズ#12ジョナサン・ホームズ


ウィスマンHCは、栃木とのGAME2後「我々は22日間で11試合をこなさなければならないタフスケジュールになっている。これは単純計算すると2日に1回試合をしているようなものだ。この11試合をコストナー選手とスティーブンソン選手の二人でやっていくのは難しい。我々には3人の外国籍選手がいる。彼ら3人でしっかりとローテーションを組んでいきたい」と残り11試合の決戦でコストナー、スティーブンソン、ホームズでまわしていくことを明言している。

今節は、温存したスティーブンソンは出場するだろう。では、残りの1枠はだれか。ビーコルは、また中2日後に今後はホームで川崎と2連戦を闘わなければならない。ウィスマンHCはこれも見越して、今節での勝ちが奪える最良の選択をしてくるだろう。ベンチ入り登録されるのは、好調を維持するコストナーか、存在感は示したが、連携と日本のレフェリーの笛にまだ慣れていないホームズか。名将の策に注目したい。

横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルと三河の今シーズンこのまでのスタッツ比較では、ビーコルがブロック数とスティール数で上回っている。これがゲームでどう影響してくるか。ビーコルは、前節であったディフェンスの修正とシュート精度の改善を施して今節に臨むが、スティールで大きく上回っているだけに奪ったシュート機会は確実に決めていきたいところだ。

両チームのスタッツ比較ではブロック数とスティール数でビーコルが上回り、特にスティール数で大きな差がある。


B1残留プレーオフ回避がかかるここからの残り11試合は、過酷な日程を余儀なくされる。4月は中1日が2回もある強行軍だ。初の残留プレーオフ回避のために、選手のコンディション維持は最重要課題となる。

残留プレーオフ出場圏外のワイルドカード8位秋田まで、わずか「1」ゲーム差。前回勝った三河から何としても勝利をもぎ取り、ここで8位浮上。下位4チームからの脱出を狙う。

【記事・写真/おおかめともき・前回三河戦写真提供/©B.LEAGUE】

 


Written by geki_ookame