ビーコル、三河に10点差勝利!4Qに16−0のランで圧倒!


敵地で大きな1勝!競争力を得た海賊、3月4月決戦へ弾み!

2018-19シーズン第25節・GAME2(3月3日ウィングアリーナ刈谷)
シーホース三河 93-83 横浜ビー・コルセアーズ
22-14|19-30|31-20|11-29

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.3 [SUN] シーホース三河 vs 横浜ビー・コルセアーズ】https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3359&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4274

アウェーでの三河戦GAME2で10点差をつけて勝利した横浜ビー・コルセアーズ【写真提供:©B.LEAGUE】


横浜ビー・コルセアーズは3月3日、アウェーウィングアリーナ刈谷でシーホース三河との2連戦GAME2を闘った。ビーコルは立ち上がりで0-10のランを喫し、3Pシュートの精度にも苦しんだことから得点が伸びず、1Qで8点のビハインドを背負ったが、2Qから3Pシュートが決まり始め、前日同様のクロスゲームに持ち込んだ。4Q中盤で逆転に成功すると、そこから16-0のランを決めて圧倒。追いすがる三河を10点差でねじ伏せ、敵地での貴重な勝利をもぎ取った。

ビーコルはこれで12勝30敗。B1残留プレーオフ回避がかかるワイルドカード9位は変わらず。回避となる8位秋田とのゲーム差を「2」に戻した。またビーコルを追う10位福岡と11位北海道が共に敗れたためにビーコルとのゲーム差は「2」に広がった。

【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルは2月28日の選手登録期日ギリギリに今季最後の新外国籍選手ジョナサン・ホームズを獲得し、今節からのベンチ入り登録が可能になっていたが、この勝利でもベンチ入りはなく、前日にチーム最多得点を挙げたアーサー・スティーブンソンを続けて先発起用した。

また三河は、前日に続いて、前節で好調をみせていた金丸晃輔が怪我からベンチ入り登録を外れた。

1Q、前日のGAME1開始早々で8−0のランを決めていたビーコルだったが、この日は一転して修正してきた三河に0-10のランを許してしまう。ビーコルは前日同様にゾーンディフェンスを敷いたが、三河は外角中心にシュート打って得点。西川貴之には3連続で3Pシュートを入れられた。ビーコルはシュートが決まらず、ウィスマンHCは5分に川村とモリスを投入してオンザコート3とした。これが功を奏し、三河の得点が停滞。ビーコルはこの間にスティーブンソンがセカンドチャンス、川村が3Pシュートを決めて5得点を入れた。しかし、前日同様に3Pシュートが入らない。特にコストナーが3Pシュートの精度に苦しんだ。以降、ビーコルはスティーブンソンとモリスがインサイドのシュートで得点したが、特別指定選手の岡田侑大(拓殖大)に連続シュートを許すなどしてビハインドが広がり、1Qは14-22。8点のビハインドを背負った。

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2Qで細谷と橋本が3Pシュートを連続して沈めると、ビーコルの3Pシュートが決まり始める。ここから、川村、細谷、そしてここまでタッチに苦しんだコストナーも3Pシュートを決めて、両チームが3Pシュートを打ち合う一進一退の展開になっていった。終盤3分で川村がミドルショットを沈めて勝ち越ししたビーコルは、川村の3Pシュート、モリスの2Pシュートでリードを広げることに成功。残り1分で桜木に2Pシュートを入れられたが、スティーブンソンが2Pシュートでやり返して流れを保った。しかし、1分を切ってから桜木と生原に2Pシュートを許してしまい44-41。3点のリードを持って前半を終えた。ビーコルはこのクォーターで3Pシュートが成功率100%の7/7本。計30得点を入れた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


3Qの序盤は、両チームが2Pシュートを打ち合うクロスゲームになった。中盤の5分にコストナーが決めたフリースロー2本でビーコルは同点に追いついたが、ミークスの2Pシュートで三河に勝ち越しを許す。さらには西川にBリーグ通算1,000得点となる3Pシュートを決められビハインドが開く。終盤には桜木に2Pシュートを続けられてしまいビハインドは二桁11点に広がった。しかし、終了間際1秒でコストナーが3点バスケットカウントを決めて9点差。ビハインドを一桁に戻して最終クォーターに突入した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


4Qの出だしでビーコルは、フリースロー1本を決めたスティーブンソンがオフェンスリバウンドから力強いワンハンドダンクを決めて反撃の狼煙を上げると、コストナーがフェイダウェイ、7分には川村が3Pシュートを沈めて2点差とする。桜木、岡田に2Pシュートを続けられたが、川村のスティールから細谷が3Pシュートを沈めて食らいつく。

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さらには4分、川村がフェイダウェイと3点バスケットカウントで5点を入れてビーコルが遂に逆転。川村はシュートタッチが冴え渡り、3分にも3Pシュートを沈めて8点ラン。これで一気に火がついたビーコルはコストナーのイージーレイアップ、細谷の3Pシュートなどで16-0のランを決めて三河を圧倒。二桁12点のリードを奪った。1分を切って、ここまで3Pシュートが好調だった西川がファウルアウト。終了間際21秒で生原にレイアップを決められたが、10点のリードを持ったビーコルがタイムアップを待たずして勝利を決めた。ビーコルは連敗を「2」で止め、アウェーの今節を1勝1敗。2連戦の1勝1敗は前々節から3試合連続となる。三河の連勝は「3」でストップした。

【写真提供:©B.LEAGUE】


93得点を入れたビーコルはこの試合で4人が二桁得点をマーク。スコアリーダーは、両チームを通じて最多となる30得点(3Pシュート5/7本)を挙げたエース川村卓也。この日が結婚記念日だった川村にとって、この30得点は今季の自己最多。30点台は今季初となった。今節は2試合続けて先発から外された川村だったが、このことが糧となり奮起。今季一番のハイスコアでチームを勝利に導いた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


2番手はブランドン・コストナーの22得点。3番手は、5/6本の3Pシュートを含む19得点を挙げた細谷将司。細谷にとっては4試合ぶりの二桁得点となった。

4番手は15得点を挙げたアーサー・スティーブンソン。スティーブンソンは、リバウンドでも大きな奮闘をみせ、両チームを通じて最多となる実に19本のリバウンドを奪って、前日に続いてダブルダブルをマークした。

ビーコルは、B1残留プレーオフ回避がかかる3月4月決戦に向けて、敵地での大きな1勝を掴んだ。この試合でも、それぞれの選手が持ち味を発揮。出だしで喫した0-10のランで背負ったビハインドも、ゲーム中に修正してクロスゲームに持ち込んだ。特に前日の惜敗では、3Pシュートの成功率が敗因のひとつとなっていた。この試合でも前半で、3Pシュートの決定力に苦しんだが、2Qでタッチを取り戻し、このクォーターでは3Pシュート成功100%で30得点を入れ、4Qでは29得点を入れた。特に川村、細谷、コストナーが相手を圧倒する3Pシュートを次々に決めた怒涛の16点ランは実に痛快だった。ウィスマンHCは、これを大きく評価した上で「何より必死さをコートで出して勝てたことが大きい」と選手たちの気持ちの部分も勝因にあげた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


三河との接戦で終始踏ん張り、最後に力でねじ伏せたこの勝利は、ビーコルが真の競争力を得たことを示した。三河には昨シーズン6戦全敗し、今季ホームで闘った1試合も34点差をつけられた大敗だった。アウェーでの2連戦で互角以上の闘いが出来たことは大きい。三河とはこのあと
3試合を残している。これがB1残留プレーオフ回避の鍵を握ってくると言っても過言ではないからだ。

刈谷の地で得た大きな自信と確かな手応えを持ってチームは横浜に戻る。残留プレーオフ回避をかけた一戦必勝の闘いは、残りあと18試合。次節はホーム横浜国際プールで千葉ジェッツとの2連戦に挑む。

【写真提供:©B.LEAGUE】

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

 


Written by geki_ookame