名古屋Dにリベンジ期するビーコル!アウェイでダイヤモンドドルフィンズと2連戦!


川村卓也が胃腸炎で遠征帯同せず。チーム全員でエースの穴を埋める!

ビーコルは3月17日(土・14時5分 TIP-OFF)と18日(日・14時5分 TIP-OFF)に、同じ中地区3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとアウェイ愛知県体育館で今季2度目の対戦となる2連戦を闘う。B-COR MAGAZINEではこの2試合を遠征取材。GAMEレポートを試合翌日にお届けする。

この2連戦の前日、チームから川村卓也が発熱を伴う胃腸炎のために今節の名古屋遠征には帯同せず2試合を欠場して療養に専念することが発表された。

川村は前回の名古屋D戦で17得点と21得点を挙げ、前節新潟戦では驚異的な3Pシュート9本で今季自己最多32得点。翌日のGAME2では26得点を挙げ、負けられない激闘が続くなかでチームを獅子奮迅で牽引してきたが、その奮闘は実らず6連敗。それだけに川村の体は悲鳴をあげていたのかもしれない。今節の欠場は痛いが、再び海賊一丸となり、エースの抜けた穴をチーム全員で埋める。

胃腸炎から今節の欠場が発表された川村卓也

 

ビーコルは現在6連敗中で11勝31敗の6位。5位の富山とは6ゲーム差。今回対戦する3位名古屋D(20勝22敗)とは9ゲーム差になっている。

また回避しなければならない下位4チームに課されるB1残留プレーオフの指標ワイルドカード12チーム中でビーコルは依然10位。9位の滋賀とは金曜日の試合で滋賀が川崎に敗れたために1.5ゲーム差になった。残留プレーオフのデッドラインである8位大阪とは4ゲーム差に開いており、残り18試合、B1残留プレーオフ回避のために負けられない激闘が続く。

対する名古屋Dは、富山に連勝したあと栃木に連敗している。前回の対戦でもやられた名古屋Dの得点力の要となる3Pシュートを如何に防ぐか。

ビーコルは、前回1月27日と28日にホーム横浜国際プールで名古屋Dと対戦し連敗している。GAME1とGAME2を共に1点差で落としたが、同じ1点差でもその意味合いは大きく違っていた。

GAME1は、攻守の要であるハシーム・サビート・マンカを1試合の出場停止で欠きながらもチームは善戦。前半をリードして終えるも、後半修正してきた名古屋Dに3Qで逆転を許し5点のビハインド。反撃したビーコルはクロスゲームに持ち込み、終盤に魅せた川村卓也の連続3Pシュートなどで1点差にまで肉薄。残り1秒で細谷将司が3Pシュートで逆転のブザービーターを狙ったが惜しくも外れてしまい1点差の悔敗。

前回名古屋D戦のGAME1、4Q残り30秒に1点差に肉薄する3Pシュートを沈めた川村卓也

 

GAME2は、前日に17得点を挙げた川村卓也が好調を維持してGAME1を上回る両チーム最多となる21得点を挙げ、復帰したサビートも3本の3Pシュートを含む17得点11リバウンドのダブルダブルをマークして、ビーコルは最大で24得点のリードを奪った。

しかし、名古屋Dにじわじわと追い上げを許し、4Q残り6秒でフリースロー2本を決めた名古屋Dが逆転。タイムアウト後にビーコルは最後の1プレーに全てを掛けたが連携ミスが出てしまい痛恨の逆転負け。24点差をひっくり返されてしまいショックの大きい敗戦となった。

前回名古屋D戦GAME2、出場停止が明けたハシーム・サビート・マンカは鬱憤を晴らす17得点11リバウンドのダブルダブルで爆発した

 

この2つの1点差敗戦のコントラストは強いが、特にGAME2の敗戦は、いま大きな命題となっている「勝ち切ること」の重要性を浮き彫りにした。以降、前節新潟戦GAME2もそうだったように前半でリードし、主導権を握りながらも勝ち切ることが出来ず、幾度となく試合を落してきた。それだけに、今節はもう一度チームディフェンスのルールを見直し徹底して臨む。

オフェンスでは、昨年末から80点台の得点が多くなった。前節新潟戦ではGAME1でB1チーム最多93得点を入れ、GAME2も91得点と、2試合続けて90点台を取れるまでになっている。

あとはチームディフェンス、勝ち切るバスケが出来るか出来ないか。ここにビーコルの命運が掛かる。

今節は特に細谷将司に注目したい。前回名古屋D戦GAME1での4Q、1点差ラスト1秒で託された3Pシュートを外したあの大きな悔しさを細谷は忘れてはいない。今節でのリベンジに期待したい。

#0細谷将司

 

ここ数戦で存在感が光る佐藤託矢は古巣凱旋となる。佐藤は青山学院大学から名古屋Dの前身である当時の三菱電機に入団してプロとしてのキャリアをスタートさせた。前節新潟戦では先発して攻守に貢献。チーム唯一の和製ビッグマンはチームディフェンスの要であり、ここにきてシュートも積極的に打ち始めチームに流れをもたらしている。

前回名古屋D戦で2Pシュートを沈める佐藤託矢

 

またベテラン竹田 謙が自身の偉業キャリア通算3,000得点まであと10得点。また個人通算500試合出場達成もあと1試合に迫っており、この名古屋D戦で達成される可能性がある。

偉業キャリア通算3,000得点まであと10得点。個人通算500試合出場達成もあと1試合に迫った竹田 謙。

 

今節の闘いで川村卓也はいない。2月4日の長岡での新潟戦GAME2のときも川村はいなかった。それでもチームは一丸となり奮起し、ハシーム・サビート・マンカが16得点、ジェフリー・パーマーが15得点、満田丈太郎が12得点、竹田 謙が8得点、細谷将司が7得点を挙げて川村の穴を埋め善戦した。今回もその奮起に期待したい。

前回連敗した悔しさを敵地名古屋で晴らしリベンジする!死力を尽くし闘う選手たちを、力の限りに後押ししよう!勝利を!ゴービーコー!!

【写真・記事/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame