ビーコル痛恨、名古屋Dに最大24点差をひっくり返されて逆転負け


4Q残り6秒の悪夢

横浜ビー・コルセアーズ 77-78 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(1月28日・横浜国際プール)
21-13|19-8|23-27|14-30

ホームに4位名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えた今節。ビーコルは今年最初の白星を掴むことは出来なかった。前日のGAME1に続く1点差での敗戦だが、4Qに怒濤の追撃もあと1点及ばず惜敗したGAME1、最大24点のリードを守り切れなかったGAME2、同じ1点差でもその意味合いは大きく違うものとなった。

翌日、4,104人の観衆を集めたこのGAME2では、川村卓也が前日に続いて好調さを維持し、両チームでひとり20点台の21得点を挙げ、出場停止明けのハシーム・サビート・マンカも3本の3Pシュートを含む17得点11リバウンドのダブルダブルで爆発して、ビーコルは最大24得点のリードを奪った。

しかし、名古屋Dにじわじわと追い上げを許し、4Q残り6秒で満田丈太郎のファウルで得たフリースロー2本を決めた名古屋Dが逆転。タイムアウト後、ビーコルは最後の1プレーに全てを掛けたが、ここで痛恨のミスが出てしまい無念の逆転負けを喫してしまった。勝てる試合を落としたショックはあまりに大きい。

スターティング5は川村、高島、満田、田渡、マクドナルド。この試合も川村卓也が起用され、オンザコート1の外国籍選手には出場停止明けのサビートではなく、前日20得点を挙げたマクドナルドが起用された。

1Q、川村の3Pシュート、田渡 凌、高島、満田丈太郎の2Pシュートでビーコルは快調に得点を重ねる。

1Q 9分36秒で先制の3Pシュートを沈める川村卓也

1Q 7分44秒に2Pシュートを沈める高島一貴

 

両チーム、激しいリバウンド争いとなり、6分27秒に#24ジャスティン・バーレルの2Pシュートで同点に追いつかれたが、マクドナルドの2Pシュートで逆転すると、田渡の2Pシュート、川村の2本の2Pシュートなどで、ドルフィンズを引き離した。

1Q 5分47秒に2Pシュートを沈めるウィリアム・マクドナルド

1Q 5分23秒でレイアップで2Pシュートを沈める田渡 凌

 

1Qで9得点を挙げたエース川村が、この試合でもオフェンスの起点となりチームを引っ張った。1Qは21−13。ビーコル8点のリードで終えた。

1Q 2分4秒 アウトサイドから2Pシュートを沈める川村卓也

 

2Q、オンザコート2で、サビートがジェフリー・パーマーと共にコートに立った。9分8秒にサビートが、6分51秒にパーマーがそれぞれ2Pシュートを沈める。パーマーは直後の6分19秒にも3点のバスケットカウントを決めた。

1Q 9分8秒に出場停止明け初得点となる2Pシュートを沈めたハシーム・サビート・マンカ

 

ビーコルはチームディフェンスでドルフィンズを封じ、オフェンスの流れを作った。5分47秒、サビートがセカンドチャンスからダンクを沈める。

2Q 5分47秒、セカンドチャンスからダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

 

サビートのダンクの直後、満田が2Pシュート。さらには、田渡が内外角から2本の2Pシュートを沈めた。

2Q 4分41秒、2Pシュートを沈める田渡 凌

 

2Q残り1分11秒でマクドナルドが2Pシュートを沈めると、58秒に川村が#9安藤周人のファウルから得たフリースロー2本を確実に決めてリードを広げる。ビーコルは徹底したディフェンスを仕掛けて、ドルフィンズオフェンスを8点にまで抑え込むことに成功。2Qは19−8。トータルスコア40−21、リードを19点に増やして前半を折り返した。

2Q、1分11秒でウィリアム・マクドナルドが2Pシュートを沈める

 

3Qで、前日わずか4分の出場だった佐藤託矢がコートに立った。

3Qで投入された佐藤託矢。

 

3Q 9分47秒に川村が3Pシュートを沈めると、9分21秒に佐藤がインサイドからの2Pシュートを沈め、ビーコルのリードはこの試合最大の24得点になった。

3Q 9分47秒に3Pシュートを沈める川村卓也

3Q 9分21秒に2Pシュートを沈める佐藤託矢。

 

怪我から出場出来ず、久々の長い時間帯でのプレーだった佐藤は、この3Qだけでファウルを4つも取られてしまいファウルトラブルになってしまう。これが4Qのディフェンスに影響を及ぼすことになる。

8分16秒に田渡がレイアップで2Pシュート、6分29秒で満田、5分56秒で川村が2Pシュートを沈める。このクォーターでアグレッシブなドライブで得点をかさね躍動した満田は、5分28秒と4分42秒にも2本の2Pシュートを沈めた。

2Q 5分28秒に2Pシュートを沈める満田丈太郎

満田はさらに4分42秒にも続けて2Pシュートを沈めた

 

2分57秒からは、ハシーム・サビート・マンカが2Pシュートを4本沈めた。圧巻は3Q残り2秒でセカンドチャンスから沈めた強烈なダンク。オフェンスリバウンドを取った川村が倒れながらパスしたボールをサビートは執念でリングに沈めた。サビートはこの3Qで8得点。出場停止でGAME1をプレー出来なかったうっぷんを晴らすかのような爆発だった。

2Q 2分57秒に2Pシュートを沈めるハシーム・サビート・マンカ

3Q終了間際に川村のオフェンスリバウンドからダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

サビートは、この試合で17得点11リバウンドでダブルダブル。出場停止でGAME1をプレー出来なかったうっぷんを晴らすかのような爆発だった。

 

4Q、3Q終盤のオフェンスで流れを掴んだドルフィンズがじわじわと追い上げてくる。開始9分42秒、パスを伺っていた竹田 謙とそのマークに入った#1藤永佳昭が接触。マークを交わそうとした竹田の肘が藤永の顔に当ってしまい藤永が転倒。藤永は治療のあとでベンチに下がり、竹田はアンスポーツマンファウルを取られてしまう。

藤永に代わって#21笹山貴哉が入りフリースローを2本決め、さらには直後に#33ジェロウム・ティルマンに2Pシュート、8分10秒には#12中東泰斗に3Pシュートを決められ、リードは10点になってしまう。

4Q開始早々に竹田 謙と接触し倒れた名古屋D#1藤永佳昭

 

5分12秒に川村がアンスポーツマンファウルを取られ、#21笹山にフリースロー2本を決められ1点差。しかし、4分50秒に川村が渾身の3Pシュートを沈めて、一時はエースが窮地を救ったかに思われた。

4Q 8分42秒にアウトサイドから2Pシュートを沈める川村卓也

 

ビーコルは、ドルフィンズの猛追に合ったことで、シュートが決まらなくなり得点が伸びない。1分19秒に満田丈太郎が沈めた2Pシュートを最後にビーコルの得点は止まってしまう。

1分13秒に#24ジャスティン・バーレルにインサイドから2Pシュートを許しリードはさらに減り5点。残り15秒、#33ジェロウム・ティルマンに3Pシュートを決められ、ついには1点差となり、ビーコルベンチはたまらずタイムアウトを掛けた。

残り15秒で#33ジェロウム・ティルマンに3Pシュートを沈められ名古屋Dに1点差に詰め寄られる

 

タイムアウト明け、田渡のスローインを受け取ったパーマーが#33ティルマンに倒されたが笛が鳴らない。その流れでシュートを打ちにいった#34クレイグ・ブラッキンズをサビートがブロックにいったが、このプレーのなかでティルマンのマークについていた満田の手が、ティルマンの背中に触れてしまいファウルを取られてしまう。

残り6秒、1点差で満田がファウルを取られてしまう。

 

ビーコルブースターの激しいブースターディフェンスがアリーナを揺らしたが、ティルマンはフリースローを2本とも決めて77−78。ドルフィンズが無情にも逆転し、ブースターディフェンスは悲鳴に変わった。

#33ティルマンに2本のフリースローを決められ名古屋Dが逆転

土壇場で逆転された直後のビーコルベンチ

 

大きなショックのなかで、ビーコルベンチはタイムアウトを掛け、最後のオフェンスに全てを託した。

ビーコルベンチ、最後のタイムアウト

 

レフェリーから田渡にスローインのボールが手渡されると川村、満田、パーマーが展開し相手ディフェンスを散らす。田渡はサビートにボールを渡し、サビートはシュートに入ったが、ここで#34ブラッキンズのファウルでゲームが止まってしまう。

田渡からのスローインを受け取ったサビートがシュートに入るが、#34ブラッキンズのファウルでゲームが止まってしまう

 

残り4.2秒、田渡がエンドラインから再びスローインしたが、そのボールは田渡をマークしていた#21笹山の手をかすめて待っていたサビートの手前で落ちてしまった。ラスト1ショットを狙ったボールはサビートに渡らなかった。痛恨のミスだった。

残り4.2秒、最後の1プレーに掛けた田渡のスローインはサビートの前に落ちてしまう。

77−78で痛恨の逆転負け。最大24点のリードを守り切れなかったショックは大きい

 

4Qは14−30。ファイナルスコア77−78で、名古屋ダイヤモンドドルフィンズが勝利。ビーコルは前節アウェイ千葉戦からの4連敗。ドルフィンズは今季初めてアウェイでの連勝を挙げた。最大24得点差あったリードを守れずの逆転負け。川村はコートに崩れ、ベンチに戻ったサビートはショックのあまり立つことが出来なかった。

4Qで相次いだミス。コンディションの影響だった高島と細谷、そしてファウルトラブルの佐藤が、この大事な4Qで出場出来なかったのもディフェンスで大きく響いた。

チームのスタッツリーダーは川村卓也の21得点。出場停止明けのハシーム・サビート・マンカは17得点11バウンドでダブルダブル、満田丈太郎が12得点、田渡 凌が10得点をマークした。前日20得点のウィリアム・マクドナルドは6得点と得点が伸びなかった。

試合後のプレスルームは静まり返っていた。会見で尺野将太HCは席に座ると、しばらく声を出すことが出来なかった。

「チームとして闘えていた前半と、個人として闘い出してしまった後半。もちろん、選手は責任を持ってプレーしていたと思いますが、個人として打開しようとした結果、チームとしてのオフェンスとディフェンスが出来なくなってしまった」

「前半のようにチームプレーの中で個人をしっかりと活かせていれば、いいディフェンスとオフェンスが出来ますが、個人が個人が、自分がとなってしまったときにどう修正していくか。これからの大きな課題です」

「勝ちたい試合だったのは、選手もそうですし、勝てる試合だったのを落としたことは、非常に痛く、大きな負けです。ここから何を学んで、残りの試合に活かしていくかが大事です」

「チームとして、コートに立っているときに、いま何をしないといけないのか、チームとして自分の力をどう発揮していくのか。そこを来週までに修正して、しっかりと乗り越えていきたいと思います」

試合後の会見に応じる尺野将太HC

 

これがバスケットというものなのか。バスケットは最後の最後まで分からない。バスケの醍醐味である終盤のスリリングな攻防に、海賊たちは負けた。

ビーコルブースターにとっても悔しい連敗となったこの名古屋D戦。この辛い経験をどう活かすか。時間は少なく、課題の修正はと立て直しは急務だ。

次節はシティホールプラザアオーレ長岡で、4ゲーム差に開いた5位新潟アルビレックスBBと直接対決する。これ以上引き離されないためにも大事な直接対決になる。

2節続いてしまったショックをこの1週間で、如何に切り替え、修正出来るか。海賊たちの底力が試される。

【写真・記事/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame