リーグ戦再開!大きな勢いを持って海賊が千葉に乗り込む!


あのラスト1.7秒ブザービーター大逆転の歓喜を超えろ!

天皇杯とオールスターのブレイクを経て、いよいよBリーグが再開する。シーズン折り返し前の第16節、ビーコルは、1月20日(土・15時5分 TIP-OFF)と21日(日・15時5分 TIP-OFF)千葉ポートアリーナに乗り込み、千葉ジェッツと2試合を闘う。

滋賀で連勝した海賊たち。さらなる結束と大きな勢いを持ってリーグ戦再開の地、千葉に乗り込む

 

ビーコルは現在8勝20敗で中地区6位、5位新潟に2ゲーム差、4位名古屋までは3ゲーム差の位置にいる。この千葉戦以降は、名古屋(ホーム)、新潟(アウェイ)、島根(ホーム)と続くだけに、いきなり迎える大事な8試合だ。

ジェッツは、1月の天皇杯でシーホース三河を89-75で下し優勝。リーグ戦では現在19勝9敗で東地区2位。前節年末年始の首位アルバルク東京との直接対決では、GAME1を56-57、GAME2を49-67で連敗している。また、GAME2で#2富樫勇樹が左大腿四頭筋挫傷、全治3~4週間の怪我を負い離脱。天皇杯、オールスターも欠場となった。

千葉ジェッツ富樫勇樹と激しいマッチアップを繰り広げる川村卓也(写真は昨年2月4日横浜国際プールでの千葉戦)

 

富樫が離脱したGAME2では49得点というロースコアになったが、シーホース三河と決勝を闘った天皇杯ではジェッツの組織力が発揮された。肉離れの怪我から復帰した#11西村文男と#34小野龍猛が富樫の穴をしっかりと埋め、チームバスケットの完成度を見せつけた。

千葉ジェッツ小野龍猛(右)とマッチアップする高島一貴(写真は昨年2月4日横浜国際プールでの千葉戦)

 

ビーコルはこれに挑むわけだが、昨年末のアウェイ滋賀戦で出場停止のウィリアム・マクドナルドを欠きながらも80点代の高得点を挙げ、今季2度目の連勝を挙げた。ビーコルには、今季ここまで最大ともいえる大きな勢いがある。

出場停止が解けたウィリアム・マクドナルドは今節より復帰する

 

87-69で大勝したGAME1では、エース川村卓也が執拗なマーク受けるもタフショット連発で4本の3Pシュートを含む24得点。さらにはハシーム・サビート・マンカが26得点15リバウンド、ジェフリー・パーマーも11得点12リバウンドを挙げ、外国籍選手が二人揃ってダブルダブルをマーク。8得点の細谷将司、7得点を挙げた高島一貴の活躍も光った。

執拗なマークの中でタフショットを沈める川村卓也(写真は滋賀戦GAME2でのもの)

 

80−74で勝利したGAME2でもチームの勢いとエナジーは衰えることなく、ハシーム・サビート・マンカが14得点11リバウンドで、連日のダブルダブル。さらなるマークを受けた川村卓也も17得点を挙げ、ジェフリー・パーマー14得点、さらには細谷将司が3本の3Pシュートを含む11得点、そして田渡 凌も11得点と、二桁得点5人で80得点を挙げた。これに、今節からウィリアム・マクドナルドが戻り、さらなる得点力が期待される。

滋賀戦GAME2で14得点を挙げたジェフリー・パーマー

滋賀戦GAME2で3Pシュートを沈める細谷将司

 

富樫が出場出来るどうかは気になるところだが、ジェッツは今節でも、西村とビッグマン小野の他、さらには#21ギャビン・エドワーズと#8レオ ライオンズの2人の外国籍選手、帰化選手の#3マイケル・パーカー、今季渋谷から移籍の#10アキ・チェンバースらが得点の起点となるだろうが、海賊が誇る和製ビッグマン佐藤託矢、Bリーグ最長身221cmハシーム・サビート・マンカの規格外のブロックショットがこれらを封じ込める。

千葉ジェッツ#3マイケル・パーカー(右)とマッチアップするジェフリー・パーマー(写真は昨年2月4日横浜国際プールでの千葉戦)

得点力も増してきた海賊が誇る和製ビッグマン佐藤託矢。ジェッツ戦でのディフェンスが期待される

 

ビーコルは、今季ここまでジェッツと2度対戦している。昨年9月のアーリーカップで対戦し70-92。また天皇杯3次ラウンドでも対戦したが89−70で、今季はジェッツに勝てていない。しかし、滋賀で今季2度目の連勝を挙げた勢い、エース川村卓也をはじめとして好調を維持する選手が多いだけに勝機はある。アーリーカップと天皇杯の借りを今節の対戦でしっかりと返しておきたい。

滋賀で躍動するハシーム・サビート・マンカ。

 

そして思い出されるのが、昨年2月4日横浜国際プール千葉ジェッツ戦GAME1での、あの川村卓也ラスト1.7秒ブザービーターでの大逆転だ。

昨年2月4日横浜国際プール千葉ジェッツ戦GAME1での川村卓也ラスト1.7秒ブザービーター大逆転の歓喜

大接戦の4Q残り50秒でジェイソン・ウォッシュバーンがダンクを沈めて70-67となりビーコルが一時は逆転。しかし、残り2秒で富樫に3Pシュートを決められ70-70でジェッツが追いつく。ビーコルベンチはここでタイムアウトを掛け、エース川村卓也に全てを託し最後の大勝負に出る。タイムアウト明け、選手、チーム、ビーコルブースターの願いがこもったボールを、高島から受け取った川村はアウトサイドから見事な2Pシュートを沈め、土壇場ラスト1.7秒で72-70でビーコルが大逆転した。あの超絶ともいえる横浜国際プールの大歓喜の記憶は今でも鮮明だ。

川村卓也ラスト1.7秒ブザービーター大逆転。横浜国際プールを揺らしたあの大歓喜はクラブ史に残る大歓喜だ。

 

ジェッツもあの時を忘れてはおらず、悔しさを前面に押し出してぶつかってくるのは必至。それだけに川村、サビート、マクドナルド、そしてアドバイザートーマス・ウィスマンの頭脳を加えた今のビーコルが、どんな闘いを魅せてくれるのか、今回の千葉ジェッツ戦は身震いするほどにゾクゾクしてくる。

今節の前日に、尺野将太がHCに就任したことで欠員となっていたACに加藤 翔鷹(かとうしょうよう)氏の就任が発表され、ベンチワークも強化された。

長かった1月のブレイクで、尺野将太HCのもと、トーマス・ウィスマンのアイデアが盛り込まれた猛練習メニューをこなし、さらなる調整整備を施して挑む、海賊たちの試金石。

横浜ビー・コルセアーズ尺野将太HC

 

まずは天皇杯覇者千葉ジェッツをアウェイで撃破する!ビーコルブースターは千葉ポートアリーナに集結し、来れない人は強い念を送り、選手たちにこれでもかのエナジーを与えてあと押しして欲しい!千葉ジェッツに勝とう!ゴービーコー!!

勢いに乗った海賊たちが千葉ジェッツに挑む!(写真は昨年2月4日横浜国際プールでの千葉戦)

【写真・記事/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame