必勝期する福岡戦!全員バスケで連勝を狙う!
横浜ビー・コルセアーズは、2月9日(金・18時05分 TIP-OFF)と10日(土・14時05分 TIP-OFF)に、アウェー「照葉積水ハウスアリーナ」で昨シーズンのB2覇者、西地区のライジングゼファー福岡と第24節の2連戦を闘う。
ビーコルは、前節平塚でおこなわれたホーム三遠2連戦を1勝1敗とし、現在10勝28敗で中地区の6位。一方の福岡は現在5連敗中で西地区5位の位置にいる。
両チームは、B1残留プレーオフ回避を目指すライバル同士だが、回避するためには全体順位の下位4チームから抜け出す必要がある。その指標となるワイルドカードの順位では、現在ビーコルが10位、11位の福岡がゲーム差「1」で拮抗している。9位は北海道で、ビーコルとは勝敗で並ぶが得失点差で北海道が上回る。回避となるワイルドカード8位にいるのは秋田でビーコルとのゲーム差は「3」。ビーコルとしては、今節の2連戦は落とすことが出来ない踏ん張りどころとなっている。
福岡とは、11月にホームで2連戦を闘い1勝1敗だった。この時期のビーコルはディフェンスに苦しんでおり、GAME1では4Qで2点のリードを奪ったものの福岡の城宝匡史とデクスター・ピットマンに0-10のランを喫するなどした7点差で敗戦。しかし、GAME2では執念とエナジーをむき出しにしてぶつかり、12点差を付けた勝利でやり返している。
前回対戦では、ピットマンと城宝にやられた。ピットマンにはGAME1で36得点、GAME2で23得点を許し、城宝にはGAME1で18得点、GAME2で12得点を許している。城宝はオールスター戦出場後の怪我からここ6試合で出場がない。
福岡は、ベンジャミン・ローソン(平均14.1得点)、デクスター・ピットマン(平均19.6得点)、エリック・ジェイコブセン(平均15.9得点)の外国籍選手3人を擁している。ピットマンとジェイコブセンはタイムシェアされており、ピットマンは1月のベンチ入り登録がなかった。しかし、前節A東京戦GAME2で久々に出場して27得点を挙げている。今節で、前回やられたピットマンと城宝が出場するかどうかだが、その対策をビーコルがどう準備しているかが注目される。
城宝が出れなかった場合、代って出場するであろう小林大祐、津山尚大のガード陣も前節のA東京戦で、2試合ともに二桁得点を挙げて好調なだけに要注意だ。
一方のビーコルは、ブランドン・コストナーとプリンス・イベを欠いている。共に全治3週間の怪我による離脱だが、コストナーは前節の三遠戦でベンチ入り登録されたもののプレータイムはなく、今節での出場も微妙だ。
前節の三遠2連戦では攻守の要の二人を欠き、難しい闘いを強いられたが、全員バスケで挑み1勝1敗で乗り越えた。1点差で勝利したGAME2では、スティーブンソン、川村、帰化選手モリス、細谷の4選手が二桁得点を挙げて83得点を入れた。これには3試合ぶりの二桁、14得点を挙げた細谷将司のカムバックが大きかった。
この時の細谷は、武器のひとつである3Pシュートが1本だけだったが、果敢にリングにアタックして得点を量産した。前回の福岡戦では、勝利したGAME2でチーム最多の23得点を挙げているだけに、三遠戦で得たシュートタッチを維持したいところだ。
また福岡との前回対戦GAME1では、特別指定選手の中村太地が法政大学のリーグ戦を終えてチームに本格合流し、チーム2番手となる14得点(自身プロ初の二桁得点)を挙げた。秋田戦GAME1でウィスマンHCは中村を先発起用。これがプロ初先発だった中村は、指揮官の起用に応えて11得点を挙げている。今節は、前回大きなインパクトを与えた福岡が相手。中村のプロ2度目のスターティング5はあるだろうか。
外国籍選手が一人となった中で奮闘しているのは、アーサー・スティーブンソンだ。スティーブンソンは、前回の福岡2連戦ではまだいなかったために今回が初めての対戦となるが、コストナーが離脱した以降の5試合で先発起用されて二桁得点を維持。インサイドアタックと共に持ち味としているリバウンドもこの間の4試合で二桁を記録して、ダブルダブルは3試合連続中だ。直近の三遠戦GAME2では20得点14リバウンドを挙げて、コンディションは上り調子だ。
また帰化選手のエドワード・モリスが、コストナーとイベの離脱以降で奮闘を見せている。果敢にインサイドに飛び込んでシュートとリバウンドを多く奪い、前節三遠戦ではGAME1で15得点、GAME2では14得点11リバウンドでダブルダブルをマークしており、今節でも日本人エドの活躍に期待がかかっている。
前回の福岡戦GAME1でビーコルはゾーンディフェンスが機能しなかったことから、終盤で逆転負けを喫したが、そのゾーンディフェンスもここ数戦で進化を見せている。トーマス・ウィスマンHCの考えがいよいよ浸透し、選手たちもウィスマンの策を遂行出来るようになってきている。今節で名将がどんなディフェンスを仕掛けてくるか注目だ。
両チームのスタッツ比較では、福岡が多くを上回っているものの、スティールとターンオーバーではビーコルが優位を見せる。特にターンオーバーで福岡はリーグ3番目に悪い。ビーコルは前節GAME2で、ターンオーバー、スティール、リバウンド共に三遠を圧倒して勝利したが、今節で優位に立つスティールとターンオーバーを勝利に繋げたいところだ。
キャプテンの細谷将司は、今節への意気込みに加えて、ビーコルブースターへのメッセージを送っている。
「練習からチーム全員でしっかりと準備して、福岡戦に向けた対策をしっかりとやっていく。細かいコミュニケーションを全員で話し合ってやっていけば、勝てるチャンスは必ずあります」
「平塚の三遠戦もそうでしたが、ビーコルブースターさんの声は選手の後押しに凄くなっています。今回はアウェーですが、これからも熱い応援を続けて頂けたら嬉しいです。ここから、必ず這い上がって、結果を出して行きますので、信じて付いて来てください」
Bリーグになってから初めて福岡に乗り込む2連戦。今節を乗り切れば、代表戦のためにBリーグは3月まで試合がなくなる。戦力が整う3月攻勢に弾みをつけるためにも、エナジー溢れる全員バスケで福岡から連勝をもぎ取りにいく。
【写真・記事/おおかめともき・福岡写真提供/©B.LEAGUE】
ライジングゼファー福岡 【試合情報】2月9日・10日vs.横浜ビー・コルセアーズ
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