ビーコル、三遠に1点差激勝!リバウンドの差が明暗を分ける。

後半で前日とは打って変わった怒涛のエナジーで47得点!スティーブンソンとモリスがダブルダブル!帰化選手モリスは獅子奮迅の躍動!

2018-19シーズン第23節・GAME2(2月2日トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 83-82 三遠ネオフェニックス
20-17|16-20|26-22|21-23

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.2 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 三遠ネオフェニックス】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3315&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/3928

平塚での三遠戦GAME2で勝利し喜びあう横浜ビー・コルセアーズの選手たち


横浜ビー・コルセアーズは2月2日、ホームトッケイセキュリティ平塚総合体育館で三遠ネオフェニックスとの2連戦GAME2を闘った。激しい一進一退の攻防が繰り広げられた中、後半オフェンスリバウンドなどで優位に立ったビーコルが1点差での勝利を収めた。

ビーコルはこれで二桁10勝目(28敗)。中地区5チームとの対戦ではこれが今季の初勝利。また中地区5位三遠とのゲーム差は「7」に縮まった。B1残留プレーオフ回避の指標となるワイルドカードの順位では滋賀に連勝した北海道が得失点差でビーコルを上回り9位に浮上。1勝1敗のビーコルは北海道と勝敗が並び10位になったが、残留プレーオフ回避となる8位秋田とのゲーム差が「3」に縮まった。

前節と前日のGAME1では、後半での失速で試合を落としていたビーコルだったが、奮起したこの試合では打って変わり、後半で47得点を挙げて三遠から勝利をもぎ取った。試合後、会見場にあらわれたトーマス・ウィスマンHCはこの勝利を振り返ったが、最初の一声はジョークからだった。

「今日はいうことがないよ(笑)」

「Good game!いい闘い、いいスピリット、選手たちが40分間を最後まで集中力を切らさず、全員で勝利を勝ち取った。この勝ちは、ただ単に取ったのではなくチームで勝ち取ったもの。ひとりが勝たせてくれたのではなく、いろんな選手たちの貢献があり、本当にチームが一丸となって闘って掴んだ勝利だ」

「今日は昨日と違い後半の得点が47点に伸びた。昨日は30点だったが、今日は最後まで“ガス切れ”することなくオフェンスを展開することが出来た。これが勝因のひとつだと思う」

「『リバウンドを制したほうが勝つ』試合前、選手たちにそう話していたが、リバウンド数で38対32。特にオフェンスリバウンドでは13対7だった。オフェンスリバウンドを取れたことが大きかった。リバウンドで勝ったということは、ポジェションの数が多く、シュート本数が相手よりも多かったことになる。そして、多くなったこのシュートをしっかりと決め切ることが出来た。このことがあらわれたのがセカンドチャンスでの15対3というスタッツだ」

「試合前、『横に流れないでバスケットにアタックしていこう』と話していた。その結果、ペイント内での得点が52対30と昨日とは真逆の展開になった」

「リバウンドで活躍してくれたのがスティーブンソン選手とモリス選手だ。スティーブンソン選手は14リバウンドで、モリス選手は11リバウンド。モリス選手が取った最後の2本のリバウンドは大きかった。あそこで試合を決定付けられたと思う。本当にリバウンドで勝ち切った試合だった」

「チームで勝ち取ったこの勝利で、全員がステップアップした。我々はもうあとがない。こういった1試合、1試合が本当に大事になってくる。その中で、コストナー選手とイベ選手が離脱してしまったが、それでも我々は闘わなければならない。こういった状況下でも、今週をしっかりと闘えたことはチームにとって自信になる。このことがチームを次なる段階に持っていくことを願っている」

勝利後、笑顔で会見に応じる横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC


敗れた三遠ネオフェニックスの藤田弘輝HCは悔しさを滲ませながら、言葉少なだった。

「自分たちから崩した試合。ディフェンスとリバウンドに尽きる。相手にタフショットを多く打たせたものの、タフショットはリバウンドの跳ね方が遠く、難しいロングリバウンドになるが、それをチーム全員で拾い切れなかった」

三遠ネオフェニックス藤田弘輝HC


ビーコルのスターティング5は前日と同じ川村、田渡 凌、竹田、モリス、スティーブンソンの布陣。1Q開始9分で竹田がインサイドから2Pシュートを沈めてビーコルが先制。モリスがスティーブンソンのディフェンスリバウンドから2Pシュートを沈めて続いた。三遠はウィリアム・マクドナルドが内外から決めた連続2Pシュートなどで得点するなどして、出だしから激しいクロスゲームになった。ビーコル1点リードの残り44秒でスティーブンソンが3点バスケットカウント。残り27秒で寺園に3Pシュートを決められてリードは再び1点になったが、細谷がブザービーターで2Pシュートを沈めてビーコルがリードを3点にした。

1Qでシュートを沈めるアーサー・スティーブンソン


2Q、ビーコルは、細谷、湊谷がフリースローで入れた3点と、スティーブンソン、細谷、湊谷、川村、モリスのシュートで得点。一時はリードを9点差にまで伸ばしたが、3Pシュート攻勢を仕掛けてくる三遠の反撃を受け、点差が徐々に縮まった。2点リードの残り1分、田渡修人に3Pシュートを許し、三遠が逆転。前半を36-37、1点ビハインドで後半に突入した。

2Qでミドルシュートを沈めるエース川村卓也


3Qも一進一退の攻防が続いた。ビーコルは、川村、スティーブンソン、モリスが果敢にバスケットにアタックして得点。タフショットが多くなった中、執念で決めて得点をかさねた。1点ビハインドの残り1分で川村がアウトサイドから2Pシュートを沈めて逆転に成功。さらに川村は1分を切った43秒で、今度はインサイドから2Pシュートを決めて3点リードを奪う。28秒でマクドナルドに2Pシュートを許し、1点差にされたが、フリースローを得た川村が2本とも決めて62-59、3点のリードを奪って3Qを終えた。

3Qで果敢にインサイドに飛び込むシュートを沈める帰化選手エドワード・モリス


4Q 8分、三河戦での5連続シュート以降、好調が続く湊谷安玲久司朱がフェイダウェイを2連続で沈めてチームに流れをもたらす。7分、チルドレスにディフェンスリバウンドからレイアップを許して同点にされたが、すぐさまモリスが2Pシュートでやり返して勝ち越し。以降、細谷、川村、スティーブンソンの得点でリードを保ち、残り3分でリードを7点に増やした。

三遠は2分に太田とチルドレスが2Pシュートを決めて追撃。ビーコルはタイトなゾーンディフェンスからターンオーバーを誘発して、残り1分で細谷がファストブレイクからレイアップ。さらにはオフェンスリバウンドで奮闘したモリスがセカンドチャンスを決めてリードを保つ。

4Qでフェイダウェイを沈める湊谷安玲久司朱


残り1分1秒で三遠は、太田の3Pシュート、チルドレスのフリースロー2本で2点差にまで肉薄したが、残り4秒で田渡 凌が勝負どころのフリースローを2本とも確実に仕留めて4点差。残り1秒で川嶋に3Pシュートを決められ1点差の83-82になったが、ここでゲームアップとなった。ビーコルは、今季の対三遠戦初勝利。今節を1勝1敗で終えた。

4Q残り4秒で得た勝負どころのフリースロー2本を確実に仕留める田渡 凌


ビーコルのスコアリーダーは、20得点を挙げたアーサー・スティーブンソン。14リバウンドも記録して3試合連続のダブルダブルをマーク。ディフェンスでも3本のブロックショットを決めた。2番手は川村卓也の16得点。アシストでも鋭いパスを連発。7アシストを記録した。

チーム最多20得点を挙げた横浜ビー・コルセアーズ#33アーサー・スティーブンソン。スティーブンソンはさらに14リバウンドを挙げて3試合連続のダブルダブルをマークした


3番手は、エドワード・モリスと細谷将司の14得点。帰化選手のモリスは、前日の15得点に続く二桁得点。さらにはリバウンドを11本奪って10月12日京都戦GAME1以来となるダブルダブルをマークした。

14得点を挙げたエドワード・モリス。モリスは前日に続いての二桁得点。さらには11リバウンドを記録し、10月12日京都戦GAME1以来となるダブルダブルをマークした


細谷の14得点は3試合ぶりの二桁得点。細谷は秋田戦GAME1で21得点を挙げていたが、それ以降の3試合で5点、0点、0点とロースコアが続いていた。細谷は「ここ数戦で点を取れていなかったことに責任を感じていた。トムHCに求められているのは得点。きっかけを作れたのは良かった。これを継続していくことが大事」と語り、ウィスマンHCは「彼の中でチームに貢献したいという強い意志があったと思う。それが今日の試合であらわれた。我々は後半で47得点を挙げられたが、川村選手、そして細谷選手がいなければ後半の47得点はなかった。細谷選手がいい仕事で、この勝利に貢献してくれた」と話している。

3試合ぶりの二桁得点となる14得点を挙げた細谷将司


コストナーとイベが負傷離脱しても、チームはまたステップアップを見せた。もしかしたら、今回のステップアップは、二人の離脱がもたらしたのかもしれない。昨年末にコストナーが加入して以降、チームは競争力が増し、これまで勝てていなかった琉球と名古屋Dからも初勝利を挙げた。イベもディフェンス力を発揮して存在感を高め、コストナーとイベはチーム躍進の旗頭となっていた。それだけに、この二人が続けて怪我を負い、それもB1残留プレーオフ回避がかかる大事な時期に離脱してしまったのは痛い。それでも今節を全員バスケで闘い抜き、1勝1敗で乗り越えることが出来た。このことは大きい。

ウィスマンHCはいう「チームで勝ち取ったこの勝利で、全員がステップアップをした。我々はもうあとがない。こういった1試合、1試合が本当に大事になってくる。その中で、コストナー選手とイベ選手が離脱してしまったが、それでも我々は闘わなければならない。こういった状況下でも、今週をしっかりと闘えたことはチームにとって自信になる。このことがチームを次なる段階に持っていくことを願っている」

コストナーの離脱以降で出場が続いているアーサー・スティーブンソンは、以降全ての試合で二桁得点を維持し、この三遠2連戦ではブロックショットでも奮闘。帰化選手エドワード・モリスはコストナーとイベが離脱してから獅子奮迅の活躍を続け、この2連戦ではリバウンドに加えて、二桁得点もマーク。インサイドに果敢に飛び込んでセカンドチャンスでの得点を多く決めた。その懸命な姿勢は、逆境の中にあるチームの強い意志を代弁していた。

そして、待たれていたスコアラー細谷将司のカムバックだ。細谷の14得点が加わり、この試合で二桁得点を挙げた選手は4人になった。得点を分散させ、バランスよく得点出来たことも勝因だった。次節のアウェー福岡2連戦を乗り越えれば、代表戦ブレイクになる。リーグ戦再開となる3月にはコストナーとイベも帰ってくるだろう。苦しい逆境の中でさらに磨かれステップアップしたビーコルが、ここからの大事な勝負どころを勝ち抜いていく。

【取材・写真・記事/おおかめともき】

 

 

Written by geki_ookame