海賊期待の新戦力アーサー・スティーブンソンに聞く。

来日して間もない中でダブルダブルを2試合連続でマーク!世界を渡り歩いた陽気な『Big Alex』が窮地の海賊を救う!

横浜ビー・コルセアーズは、12月に今季5人目の外国籍選手アーサー・スティーブンソンを獲得。デビュー戦を終えたばかりのスティーブンソンに話を聞いた。

横浜ビー・コルセアーズ#33アーサー・スティーブンソン。陽気でジョークが絶えない31歳のニックネームは『Big Alex』だ


スティーブンソンは、来日してまだ1週間だったにもかかわらず、アウェー川崎戦GAME1で、即ベンチ入り登録されて1Q途中から出場。強者川崎からチーム2番手の8得点9リバウンドを挙げてみせ、デビュー戦としては上々のスタートを切った。

来日して1週間足らずのデビュー戦でスティーブンソンは持ち味のインサイドアタックで存在感を示し8得点9リバウンドを挙げてみせた


翌日のGAME2では、持ち味であるインサイドでの得点とリバウンド力を発揮。さらにスタッツを伸ばして12得点12リバウンドで来日初のダブルダブルをマーク。中2日後のアウェー富山戦では17得点18リバウンドで2試合連続のダブルダブルをマークした。デビュー戦を終えたとき、スティーブンソンはこう話していた。

「最初の試合ということで、コーチの言っていることをエクスキュート(遂行)したり、しっかりとファイトしたり、やることが沢山あったというのが正直なところです。自分のコンディションもまだ上がり切っていないので、これからどんどんコンディションを上げていきます」

翌日のGAME2では来日して初めて先発起用されて12得点12リバウンドで来日初ダブルダブルをマーク。


自身3試合目となった富山戦を終えた時点で、来日してからまだ2週間も経っていなかった。コンディションがまだまだ万全ではないなかで可能な限りにアジャストしてみせ、この成績を残したことからも、スティーブンソンがかなりのプロフェッショナルであることが伺い知れる。まだまだ秘められたポテンシャルがスティーブンソンにはある。

来日した日にB-COR MAGAZINEはスティーブンソンにファーストインタビューをしている。その時に自身の持ち味をインサイドの得点とリバウンド力と言っていたのだが、その言葉に嘘はなく、ここまでの3試合で自身のポテンシャルをしっかりと示した。

「自分の中では、まだまだ出来ると思っています。(デビュー戦では)インサイドのシュートタッチが完璧ではありませんでした。それにもっと走れると思っていますし、ディフェンスも出来ると思っています」

『Big Alex』は海賊を救うためにやってきた


一方で、チーム連携では戸惑う場面が少なくはなかったが、心配する必要はなさそうだ。

「時間がこれを解決してくれると思います。自分がこのチームのために出来ることはまだまだ沢山あります」

その言葉は嘘ではなかった。来日4試合目となった12月15日の大阪戦GAME1では、チーム連携もほぼ問題のないレベルにまできたように見えた。

「選手個人との連携も深めていきたいと思っているんです。あとはチームが僕に何をして欲しいのかを理解すること。他の人たちが何をしたいのかを理解することでチームが良くなっていくと思っているので、そこを頑張っていきたいですね」

B-COR MAGAZINEのインタビューに応えるスティーブンソン。実にシリアスな表情だが、このあと突如いたずらを始めて周囲の笑いを誘った


来日してちょうど1週間後の川崎戦GAME2で、スティーブンソンは初めて先発起用されて38分間にわたってプレーした。この試合でコンディションを悪くしたエドワード・モリスの代役として回ってきたチャンスだった。ウィスマンHCはこの時のことをこう話している。

「GAME1で彼は途中からプレーしたがスタートから外したのは、まだ合流して1週間だったためだった。彼はこのチームに必要な選手だが、ここ数ヶ月間でプレーしてきていない。彼のゲームコンディションを上げていく必要がある。(GAME2では先発して)38分間プレーしたが、これも彼のコンディションを上げる一環だった。彼のコンディションを上げるのを最優先に考えて彼を先発起用した」

チームの窮地でウィスマンHCは、ボールを預けると必ず得点してくれるニック・ファジーカスのようなスコアラーを待望している。指揮官がスティーブンソンに寄せる期待は大きい。スティーブンソン自身、デビュー戦で挙げた8得点9リバウンドで手応えを掴んだようだ。

「このBリーグは自分のプレースタイルにあったリーグだと思っています。デビュー戦で手応えを感じました。日本は本当に良いバスケットボールをやっている国だと思います。全員が凄く激しくタフに闘っている。それは僕の好きなスタイルです。ここから、しっかりとアジャストしてやっていきたいです」

大阪戦GAME1でウィスマンHCは「彼のゲームシェイプをさらに加速させていくことが狙い」とスティーブンソンにフル出場40分間のプレータイムを与えた。これがホームでのデビュー戦となったアーサー・スティーブンソンは指揮官の期待にしっかりと応えてみせる。持ち前のフィジカルと冴え渡ったインサイドアタックが大阪ディフェンスを苦しめて計16得点。チームが5連敗を止めた劇的勝利に大きく貢献した。そしてもうひとつの持ち味であるリバウンドでも結果を残した。GAME1で13本。翌日のGAME2では10得点も来日最多となる21本のリバウンドを挙げ、ダブルダブルは来日してわずか2週間で4試合連続となった。

「コンディションは徐々に良くなってきています。1試合、1試合、しっかりとやっていけばコンディションは上がってきます。大阪戦の初戦は40分間フルにプレーしましたが、疲れはさほど残ってはいません。自分の中でコンディションが上がってきているのがわかります。ただ、まだまだ僕の全力ではないのも確かです。早くそこまで持っていきたいです」

もちろん、大阪も事前にスカウティングをしていた。大阪エヴェッサの穂坂健祐HCは「スティーブンソン選手は映像で観るよりも体ががっしりしていて、特にインサイドが凄く強かった」と証言している。

ホームでのデビュー戦となった大阪戦GAME1では16得点13リバウンドで持ち味を発揮。さらに翌日のGAME2では10得点21リバウンドを挙げ、ダブルダブルはこれで4試合連続となった


大敗を喫した川崎戦GAME1でスティーブンソンは、どんな展開でも声を枯らし続けたビーコルブースターに大きな感銘を覚えたそうだ。この言葉は、インタビューの最後に自ら切り出したものだ。

「負けているのにもかかわらず、沢山の大きな声援が聞こえました。大差のビハインドゲームでは滅多にないことです。皆さんのこのチームに対する愛情表現だと思っています。本当にありがたいです」

「僕たちを信じて応援してください。僕たちは出来ることをしっかりとやっていきます。いまチームは自分探しをしている段階ですが、自分探しを進行させつつ、より良い試合をして、勝つ試合を見せたいと思っています。応援をよろしくお願いします!」

初めての横浜国際プールでの試合となった大阪戦GAME1でスティーブンソンはMr.ビーコル賞を受賞。ホームのビーコルブースターの前でこれ以上にない最高のデビューを果たした


アーサー・スティーブンソンは、英語表記で『Arthur Stepheson』と書くが、ニックネームは『Alex』だそうだ。アーサー、ないしはスティーブンソンが公式の呼び方となるが、彼自身は『Big Alex』と呼んで欲しいそうだ。

インタビューをしている時のスティーブンソンは、真面目を絵に描いたようなアティテュードだが、それ以外では、笑顔とジョークが絶えない。このポジティブなマインドが低迷するチームにどんなケミストリーをもたらすか。世界を渡り歩いた『Big Alex』が、海賊の窮地を救う救世主となる。

陽気で真面目な『Big Alex』が海賊の窮地を救う!

【写真・インタビュー・記事/おおかめともき】

アーサー・スティーブンソン Twitter
https://twitter.com/AlexStepheson1

 

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Written by geki_ookame