一昨年末12・31勝利の再現を!川崎戦初勝利の勢いを持って沖縄に乗り込み、今季4度目の連勝狙う!
中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、1月25日(土)と26日(日)にアウェー沖縄市体育館で西地区2位の琉球ゴールデンキングスと第19節2連戦を闘う。ビーコルは、前節ホーム平塚での対川崎戦初勝利の勢いと流れをもって沖縄に乗り込み、今季4度目の連勝を狙う。前節で連敗を「11」で止めたビーコルは対戦成績を8勝21敗とし、中地区争いでは5位の位置にいる。4位新潟までは「0.5」ゲーム差、3位富山までは「3.5」ゲーム差、チャンピオンシップ出場圏の2位三河までは「4.5」ゲーム差になっている。今節で新潟はホーム2連戦で秋田と対戦する。
B1総合順位でビーコルは依然17/18位のまま。16位の新潟とは「0.5」ゲーム差、15位島根とは「1.5」ゲーム差、残留プレーオフ圏外の14位北海道までは「2.5」ゲーム差になっている。今節で島根はアウェー2連戦で滋賀と対戦する。前節でビーコルは、Bリーグになってから勝てていなかった川崎から終盤の大激戦の末に初勝利を挙げて、前回の川崎戦から始まった連敗を「11」で止めた。1Qでこそ、川崎のディフェンスプレッシャーに苦戦して9得点だったが、以降で修正をして、2Q以降で20点台の得点を続け、特に後半3Qと4Qではディフェンスの強度を上げて、走りに走るバスケットボールを敢行。首位を独走する川崎にターンオーバー誘発させて追い上げ、4Qで3度同点に追いつき、残り3分では逆転もした。1分を切ってから川崎にリードを許したが、残り6秒で生原の3Pシュートで執念の追いつきをみせると、土壇場残り1秒で生原のスローインを受け取ったサザランドが、ファジーカスらを振り切ってゴール下に飛び込み、見事なダブルクラッチでブザービーターを決めて、劇的な逆転勝利を決めた。
琉球は今季、並里 成、岸本隆一、寒竹隼人、ジョシュ・スコットら6選手が残留した一方で、橋本竜馬、古川孝敏、アイラ・ブラウンら主力を含む8選手が移籍。代わって満原優樹、長谷川智伸ら日本籍選手4人、ジャック・クーリー、デモン・ブルックスの外国籍選手を獲得した。しかし、ジョシュ・スコットが昨年11月に右膝蓋腱術後再断裂して退団。新たにユージーン・フェルプスを獲得して、牧 隼利とナナー ダニエル弾の特別指定選手を獲得した。
これまで、ビーコルは対戦相手に対してオフェンスリバウンド成績で上回ることがあったが、今回においては琉球が上回る。要警戒は、並里、岸本、クーリー、ブルックス、フェルプスの外国籍選手になるが、ビーコルは、前節同様にチーム一丸でディフェンスからオフェンスの流れを作り、ビッグマンも含めて、走りに走るバスケットボールを展開することになるだろう。また川崎戦では、選手を効率よくタイムシェアしたことも功を奏した。今節ではどんな選手起用になるか注目したい。
課題となっていた3Pシュートも橋本尚明が復帰して以来、改善されてきている。川崎戦では5/12本を決めたサザランド、3/6本を決めた生原秀将、そしてアキ・チェンバース、橋本尚明、帰化選手のエドワード・モリスがそれぞれ1本ずつを決めて計11/28本を決めて川崎の8/25本を成功とアテンプトの両方で上回った。これには、復帰した新潟戦以降で好調をみせる橋本の存在が大きい。チームにも余裕を感じられるようになった。川崎戦勝利後のベンチでアキ・チェンバースが「この勝ちに満足することなく、この気持ち、勢い、自分たちがやっているバスケを沖縄に持っていこう」と選手たちにいったという。決勝弾を決めたジェームズ・サザランドの言葉を借りれば、苦しんだ11連敗は得るもの、学ぶものはあっても「もう過去のこと」だ。川崎戦では1Qがロースコアになったことで追いかける展開になったが、今節では、スタートから40分間にわたって、ディフェンスの強度と走るバスケットボールを維持すれば、西地区で大阪と首位を争う琉球にも勝ち目はあるはずだ。ビーコルは、一昨年末に今回と同じ沖縄市体育館で琉球から勝利を挙げている。ようやくトンネルを脱した新生ビーコルの選手たちが、あの金星の再現を今回の対戦で2度出来れば、捲土重来を期する海賊たちの潮目は大きく変わる。大いに期待しよう。
【記事・写真/おおかめともき・琉球選手写真提供/©B.LEAGUE】