ハシーム・サビート・マンカが、2017-18シーズンのB1ブロック王を受賞!


B1最長221cmを誇る異次元のサビートが獲得した晴れある栄冠!

横浜ビー・コルセアーズのハシーム・サビート・マンカが「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」で、2017-18シーズンのB1ブロック王を受賞した。

2017-18シーズンのB1ブロック王に輝いた横浜ビー・コルセアーズ#34ハシーム・サビート・マンカ

 

Bリーグは、5月29日恵比寿ガーデンプレイスで「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」を開催。横浜ビー・コルセアーズからは135ブロック(残留プレーオフでは8ブロックをマークして今季合計143ブロック)を記録した#34ハシーム・サビート・マンカが、2017-18シーズンのB1ブロック王に輝いた。

2月10日島根戦で佐藤公威のシュートをブロックショットで阻止するハシーム・サビート・マンカ

 

サビートは、タンザニア初のNBA選手として2009年のNBAドラフト1巡目2位でメンフィス・グリズリーズに入団。2017−18シーズンの今季はビーコルでプレーし、その221cmを誇る異次元の身長はBリーグ最長身となり、大きな話題となった。

来日最多33得点を挙げた5月6日アウェイ島根戦で、203cmのジーノ・ポマーレを圧倒するハシーム・サビート・マンカ

16得点を挙げた3月28日ホーム三遠戦でダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

10月22日ホーム三河戦でシュートを決めるハシーム・サビート・マンカ。その長身には桜木ジェイアールもお手上げだった

5月6日アウェイ島根戦で、高さとジャンプ力で島根ディフェンスを凌駕するハシーム・サビート・マンカ

 

プレーでは、持ち前の高さとフィジカル、スピードを活かした圧巻のプレーで相手チームの驚異となり、相手のゴール下では圧巻のブロックショットを連発。それはこれまでの日本のバスケットボールで体験したことのない、まさに異次元のプレーだった。

4月21日アウェイ京都戦でブロックショットするハシーム・サビート・マンカ。かつて経験したことのないサビートの高さは相手シューターにとって巨大な壁となりプレッシャーになった。

 

特に昨年12月2日のホーム琉球戦では、強敵相手に8ブロックショットを挙げ、B1のリーグ最多ブロックショットを記録している。

12月2日ホーム琉球戦でブロックショットするハシーム・サビート・マンカ。サビートはこの試合で8ブロックショットをマークして琉球の驚異となった。

12月2日ホーム琉球戦で、221cmの長身を活かしたブロックショットで琉球の得点を阻止するハシーム・サビート・マンカ。相手チームのみならず、横浜国際プールのビーコルブースターもこの圧巻ブロックには驚きを隠せなかった。

 

221cmの身長にジャンプ力が加わった高さ、腕の長さ、指の長さ、そのブロックショットは、もはや異次元という言葉では足りないほどに圧倒的だった。

その豪快なブロックショットで、はたき落とされたボールがどこまで飛んで行くか分からず、シーズン中盤以降は、サビートがブロックショットを決めた後に「どこまで飛んだ?」と言わんばかりに額に両手をかざすポーズが名物になっていった。

5月12日西宮とのB1残留プレーオフ1回戦を突破してロッカールームに戻って来たハシーム・サビート・マンカ。ブロックショットを決めた時のお得意のポーズを茶目っ気たっぷりに決めてくれた

 

また、高さを活かしたインサイドのシュートは圧巻で、日本のバスケットボールに慣れてきた10月以降では、ダンクを量産してビーコルブースターをしびれさせ、チームのかかせない戦力になっていった。

4月7日平塚でのホーム西宮戦でダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

4月21日アウェイ京都戦でダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

1月21日千葉戦でダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

5月19日富山とのB1残留プレーオフ2回戦でダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ

 

特にチームメイトとの鮮やかな連携で沈めたアリウープダンクは、ブロックショットと共にサビートの必殺技となり、“スーパーサビート”という異名も生まれた。サビートは、NBA仕込みのアリウープをビーコルで何度も決めてみせ、日本のバスケファンをしびれさせた。

11月12日ホーム富山戦GAME2で圧巻のアリウープダンクを決めたハシーム・サビート・マンカ

 

ビーコルで挙げた総得点はレギュラーシーズン59試合で768得点、残留プレーオフ4試合で49得点のトータル817得点。総リバウンド数はレギュラーシーズン486、残留プレーオフ40のトータル526リバウンド。

9月29日横浜文化体育館での開幕戦で、初シュートを沈めた直後に左手を見つめるハシーム・サビート・マンカ。サビートは本来右利きだ。記念すべき来日初シュートはレフトハンドでの2Pシュートだった。日本のバスケ界を席巻した数々の異次元プレーは、この時この左手から全てが始まった。

富山との5.19片柳決戦、あの歓喜のB1残留を決めた残留プレーオフ2回戦がハシーム・サビート・マンカ最後の異次元伝説となった

 

ダブルダブルはレギュラーシーズンで21回、残留プレーオフで1回のトータル22回。ダンクはレギュラーシーズンで79本、残留プレーオフで4本のトータル83本をそれぞれ記録した。

B1残留プレーオフ2回戦で2Pシュートを沈めて雄叫びを挙げるハシーム・サビート・マンカ。この大一番の決戦でサビートは18得点12リバウンドでダブルダブルをマークし、チームのB1残留に大きく貢献した。

 

5月6日のアウェイ島根戦では、来日最多33得点を挙げ、さらには11リバウンドでダブルダブル。ブロックショットも4本記録して、松江のバスケットボールファンの度肝を抜いた。

5月6日アウェイ島根戦で渾身のダンクを沈めるハシーム・サビート・マンカ。この試合でサビートは来日最多33得点を挙げ、さらには11リバウンドでダブルダブル。4ブロックショットも記録した。その圧巻プレーに松江のバスケファンは度肝を抜かれた

 

サビートは、チームがB1残留を果たしたあとの5月24日に多くのビーコルブースターに惜しまれながら帰国した。ビザの関係からだったが、そのために残念ながら、帰港式と「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」の授賞式には登壇出来なかったが、ビーコルブースターのみならず、日本全国のバスケットボールファンに多大なインパクトを残したことは確かだ。

 

サビートはフレンドリーシップに溢れていた。常にチームプレーを最優先し、ビーコルブースターを大切にした。その姿勢からチームメイト、スタッフ、そしてビーコルブースターに愛され、人気者になった。

 

またヒーローインタビューなどでは、必ず最後に「アザス!」の言葉で締め、茶目っ気も忘れなかった。

11月12日ホーム富山戦で勝利しインタビューに応えるハシーム・サビート・マンカ。左は通訳を買って出た田渡 凌。インタビューでは、必ずお気に入りの日本語「アザス!」で締めた

 

ハシーム・サビート・マンカが、ビーコルと日本のバスケットボールに残したインパクトは大きい。サビートがビーコルでプレーしてくれたこと、あの圧倒的なインパクトを日本で、ビーコルで観れたことに感謝したい。

 

帰国した日の空港には、チームメイト、チームスタッフ、そして沢山のビーコルブースターがビーコルの英雄を見送りに来て惜別した。その光景は感動的で、サビートがどれだけ多くの人々に愛されていたのかが分かる素晴らしい光景だった。

サビートは、集まった多くのビーコルブースターに見送られてタンザニアに帰国した

 

ビーコルが誇る異次元のセンターハシーム・サビート・マンカ。彼が残した数々の圧巻プレー、そして友情はいつまでも記憶に残る。サビートは誇り高きビーコルの英雄だ。多大な感謝と共に、サビートの今後の活躍に期待したい。

【記事・写真/おおかめともき】

B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18
https://www.bleague.jp/2017-18/award-show/

 


Written by geki_ookame