2018年最後のホームゲームで、アルバルク東京が初めて国プに来襲!海賊一丸で強豪から金星を奪い取れ!
横浜ビー・コルセアーズは、12月22日(土・18時05分 TIP-OFF)と12月23日(日・14時05分 TIP-OFF)に、ホーム横浜国際プールに昨シーズンのB1覇者アルバルク東京を初めて迎えて第15節の2連戦を闘う。
またこの試合は、GAME1が「交通局応援DAY」、GAME2が「AOKI SPECIAL GAME DAY」として開催される。
前節大阪2連戦で今季2度目のホーム連勝を挙げたビーコルは、現在6勝18敗で中地区の6位。5位三遠とのゲーム差を2つ減らして「3」とした。
対するA東京は、現在15勝9敗で3位。田中大貴、竹内譲次、馬場雄大ら日本を代表する選手を多く擁するアルバルクは、2位の千葉を「4」ゲーム差で追っている。
A東京のエース田中は前々節新潟戦でアクシデントに遭い、前節を脳しんとうの疑いで欠場したが、今節は出場することが出来るか。
代わって活躍したのが馬場だった。GAME1で17得点、GAME2で11得点を挙げている。
成績だけを見ればビーコルとA東京との差は大きいが、エース川村卓也は「昨シーズンのチャンピオンに対して、どういうパフォーマンスが出来るのかは、自分の中でのチャレンジ。強豪チームにトライすることが出来れば、何かいい発見がある。チャレンジあるのみ」と意気込む。
A東京は前節、2位千葉との直線対決で1勝1敗。GAME1では馬場とミルコ・ビエリツァが共に17得点。GAME2ではチームのポイントリーダーで平均得点16.6のアレックス・カークが21得点を挙げている。
5連敗から脱出し、さらには今季2度目のホーム連勝と久々に勝利の歓喜に酔った前節のビーコル。GAME1、GAME2ともに激しい接戦となり、僅差のゲームを制しての勝利だった。試合後トーマス・ウィスマンHCは「今週はディフェンスで勝てた試合」と話し、川村も「トムHCがやりたいディフェンスの強度が出来た」と手応えを口にしていた。2試合共に課題のディフェンスが大きく機能し、大阪に50点以上の得点を許さなかったことは、チームに大きな自信を与えた。
一方で2試合共に得点が60点とロースコアに終わり、オフェンスで課題を残した。キャプテン細谷将司は「上位チームは、(要所で)必ず点を取って勝ち切ってくる。みんながもっと集中して、練習から取り組んでいくことが大事」と引き締め直す。
川村卓也は、GAME1で3試合連続20点台となる22得点を挙げてチームの最多得点をマーク。しかしGAME2では、大阪の執拗なディフェンスを受けて苦戦。加えてファウルトラブルになったことから前半に入れた12得点だけに留まったが、4本のリバウンド、3本のスティールで奮闘を見せた。
今節も川村へのマークが厳しくなることが予想されるだけに、エースが得点出来ない展開でのスコアラーがキーマンとなる。
その筆頭は、キャプテンの細谷将司ではないか。細谷は「タクさんのところを必ず抑えてくる。そうなった時にどうするか。他の選手がどう動いて、どうやって得点をかさねていくのか。チーム全体でやっていく」と話す。
前々節のアウェー富山戦を脳しんとうの疑いで欠場した細谷は、GAME1で復帰。この試合では4得点に留まったものの、翌日のGAME2でチーム最多の15得点をマーク。特に3Qで、ここぞで決めた2本の3Pシュートは僅差の接戦の中でチームの勝利をグッと引き寄せた。
細谷は加えて「逆にタクさんをどう活かすのかも大事」とも話す。リーグ屈指のオフェンスマシーン川村卓也をチームがどう活かしていくのかもポイントとなる。
もうひとりのポイントガード田渡 凌も大阪戦で勝利への執念を剥き出しにして好スタッツを挙げた。5連敗を止めたGAME1ではここぞでのシュートを要所で決めて10得点。特にわずか1点のリードで迎えた4Q土壇場48秒では、川村のアシストから勝負どころのビッグショットを決めて勝利を決定づけた。GAME2でもその躍動は続いて12得点。ここまで3試合連続で二桁得点を挙げて好調を維持、気迫の勢いをもって強豪との闘いに臨む。
細谷と共にキャプテンを務める湊谷安玲久司朱もGAME2で、3Pシュート1本を含む8得点を挙げた。11月18日福岡戦GAME2で右ハムストリングス肉離れの怪我から11試合ぶりに復帰していたが、いよいよ波に乗ってきたのは心強い。
外国籍選手では、加入したばかりのアーサー・スティーブンソンが引き続いて好調。来日してわずかながらダブルダブルを既に4回も決めて、ここまで4試合連続。加えてダンクの数も増えてきている。持ち味であるインサイドアタックとリバウンド力は川崎と大阪の驚異になった。大阪戦ではミドルシュートも決めてインサイドだけないことも証明している。昨シーズンのチャンピオンに対して新戦力スティーブンソンがどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。
ショットブロッカーを自任するプリンス・イベは、ここに来てブロックショットの破壊力が増してきた。対戦した大阪の穂坂健祐HCは「どこからでも飛んでくるという感覚だった」と証言しているように、イベは今やビーコルディフェンスの要になっている。
大阪戦では、帰化選手のエドワード・モリスもディフェンスで存在感を見せた。現在外国籍選手が二人になっているなかで、仕事人モリスの活躍が期待される。
キャプテン細谷は、今節のタスクに「選手同士のコミュニケーション」を上げていた。今節対戦するA東京はひつ筋縄ではいかない相手だが、それぞれの選手が持ち味を発揮し、役割りを遂行出来ればジャイアント・キリングも現実味が増してくる。
今節は、ホームでおこなわれる試合だけにビーコルブースターのブーストも大きな武器になる。リーグ随一ともいわれるここぞのブースターディフェンスは、相手に多大なプレッシャーを与えるだけに、アリーナに一人でも多くのビーコルブースターに駆けつけてもらい、大きな声、足踏み、クラップで強力なブースターディフェンスを作り、選手たちと共に強豪アルバルク東京に挑んで欲しい。
昨シーズンのアウェー2連戦は、ビーコルのゾーンディフェンスとアルバルクのゾーンオフェンスとが真っ向からぶつかった試合になったが、2試合共に20点の大差をつけられて敗れている。今季は名将トーマス・ウィスマンが指揮を執り、ディフェンスも上向きだ。横浜の海賊たちは、2018年最後のホームゲームでチャンピオンに挑み、そのお宝を奪いにいく。
【写真・記事/おおかめともき(A東京選手写真提供・©B.LEAGUE)】