ビーコル大逆転で連勝!川村の逆転2Pで最大24点差をひっくり返す!

これぞ大逆転のビーコル!4Q土壇場19秒でエース川村卓也が魅せた海賊史に残る大逆転劇!

2018-19シーズン第4節・GAME2(10月21日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 72-70 滋賀レイクスターズ
11-23|12-14|24-26|25-7

横浜ビー・コルセアーズは、10月21日ホーム横浜国際プールで滋賀レイクスターズと第4節のGAME2を闘った。ビーコルは最大24点差あったビハインドを4Q最終盤に追いつくと、土壇場19秒にエース川村卓也が入れた2Pシュートで劇的な逆転勝利を決めて、横浜国際プール開幕節を連勝。2勝5敗として、1勝2敗の三遠を抜き、中地区5位に浮上した。

4Q土壇場19秒で勝ち越しの2Pシュートを沈めて雄叫びを上げる横浜ビー・コルセアーズのエース#1川村卓也


しびれた。これぞ大逆転のビーコル。エース川村卓也が渾身の2Pシュートで決めたこれから語り草になるであろう海賊史に残る大逆転勝利だ。

前日のGAME1で開幕から続いた連敗を5で止めたウィスマンビーコルは、勢いそのままにスターティング5を前日同様の川村、エゲケゼ、マックレア、モリスのエース+ビッグラインナップの布陣を敷いて滋賀に挑んだ。

滋賀戦GAME2でのビーコルのスターティング5


1Q、鹿野の3Pシュートで滋賀が先制。ビーコルは、モリスのアウトサイドからの2Pシュートとマックレアのダンクで得点。しかし、ここから0-8のランを許してしまう。修正してきた滋賀ディフェンスにも苦しみ得点も停滞。出だしから二桁ビハインドを背負う苦しい立ち上がりとなった。1Qは11-23でビーコル12点のビハインド。

1Q 6分22秒にダンクを沈める#12ジャボン・マックレア


ビーコルは1Qで、フィールドゴールの成功が2/14と精度を欠いた一方で、果敢にインサイドをアタックしたことでフリースロー10本を得ている。

1Qでフリースローを決める#8アマンゼ・エゲケゼ


2Qでビーコルは、マックレアの2Pシュート、田渡のレイアップ、マックレアの3点バスケットカウントとアウトサイドからの2Pシュートなどで得点。ディフェンスでは滋賀の得点を14点に抑えたが、2Qは12-14のロースコアとなり、トータルスコア23-37でビハインドは14点に広がった。

2Q 5分40秒にレイアップを決める#21田渡 凌

2Q 2分37秒に3点バスケットカウントを決める#12ジャボン・マックレア


3QでウィスマンHCは、コートの布陣を川村、エゲケゼ、マックレアに加えて、細谷と田渡のダブルガードに変更。これが功を奏して出だしから川村がレイアップ、エゲケゼがダンクを決め、8分8秒には川村が3点バスケットカウントを決めてオフェンスにリズムが生まれた。

3Q 9分50秒にレイアップを決める#1川村卓也

3Q 1分54秒、滋賀ディフェンスをかいくぐりレイアップを決める#21田渡 凌


一方で失点もかさんだ。ビーコルはこの時間帯で2-3でのゾーンディフェンスを敷いたが、滋賀・鹿野に外に出来たスペースを突かれてしまい3本続けて3Pシュート。さらには伊藤にもアウトサイドからの2Pシュートと3Pシュートを許してしまう。3Pシュートも防ぐことが出来るゾーンディフェンスを目指すウィスマンHCには怒りの表情が見られた。

中盤、ビーコルディフェンスはインサイドも突破されてしまう。5分48秒にラワルにバスケットカウントを許し、ビハインドがこの試合最大となる24点になってしまう。

ビーコルは、川村の内外からの2Pシュート、モリスのバスケットカウント、田渡のレイアップ、マックレアの2Pシュートなどで猛追してビハインドを16点、10点台に戻した。3Qは24-26。トータルスコア47-63。

横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC


4Q開始早々、ラワルにいきなり3点バスケットカウントを決められたが、以降ゾーンとマンツーマンを織り交ぜたディフェンスで滋賀の得点を抑えることに成功する。

4Qでのディフェンスで伊藤にプレッシャーを掛ける#21田渡 凌


オフェンスでは果敢なインサイドをアタックで猛追。8分20秒にモリスがバスケットカウントでやり返すと、ここからエゲケゼが2Pシュートとフリースロー2本さらには川村の好アシストから3点バスケットカウントを決めて9-0のラン。

直後の5分54秒に狩野にアウトサイドから2Pシュートを決められるが、二ノ宮がファウルアウト。これで得たファウル2本を川村が確実に決めてビハインドを10点差にまで縮める。

4Q 8分7秒でセカンドチャンスから2Pシュートを沈める#8アマンゼ・エゲケゼ

さらにエゲケゼは4Q 6分11秒で3点バスケットカウントを決めて、チームは9−0のランを成功させた


4分55秒、スリーポイントライン外にスペースが出来た。これを田渡が逃さず川村にパスを送ると、川村はやわらかいタッチから3Pシュートを沈めた。川村はガッツポーズ。これでビハインドは遂にひと桁7点となり、横浜国際プールには逆転へのムードが生まれた。川村はスコアリングとアシスト双方で猛反撃の起点となった。

4Q 4分55秒、スリーポイントライン外に出来たスペースから3Pシュートを沈める#1川村卓也。これでビーコルは最大24点差あったビハインドをひと桁台にまで詰め、大逆転へのうねりが生まれた


滋賀はたまらずタイムアウト。レイクスはこのクォーターでターンオーバーが多発した。タイムアウト後もターンオーバーは続き、ビーコルがビーコルブースターの猛ブーストと共にじわりじわりと詰め寄る。3分38秒に川村のアシストからマックレアがインサイドから2Pシュート。3分2秒には田渡が川村のパスからペイントエリアに切り込んで2Pシュートを入れて3点差。

4Q 3分37秒に2Pシュートを沈める#12ジャボン・マックレア。これで5点差

4Q 3分2秒、3点差に詰め寄る2Pシュートを沈める#21田渡 凌


ここで、鹿野が24秒ギリギリで打った3Pシュートを止めに行った川村がファウルを取られ滋賀がフリースロー3本を得る。川村は痛恨の表情となったが、ここで2,691人の観衆を集めた横浜国際プールのビーコルブースターから地鳴りの様なブースターディフェンスが巻き起こる。川村も煽りに煽り、ブースターディフェンスは耳をつんざくほどの大音量になった。鹿野は1本目を外して、このフリースローを2/3として5点差。

4Q 2分31秒、ビーコルブースターの地鳴りのようなブースターディフェンスの中でフリースローを打つ滋賀#45鹿野洵生


2分17秒、川村がこのクォーター2本目となる3Pシュートをゴールに突き刺してやり返す。これで2点差。大逆転へのムードは大きなうねりとなり、選手、ブースター、海賊たちの想いと力はひとつに結束し、大きな力を生んだ。

残り49秒、マックレアが川村が外した3Pシュートを執念で押し込んで2Pシュートにすると遂に同点に追いついた。

4Q 2分17秒、#1川村卓也がこのクォーター2本目となる3Pシュートを沈めて2点差に肉薄


そして、残り19秒。フィッシャーのパスをカットしたマックレアがスティール。田渡、モリス、田渡と回ったボールがコート中央の川村に渡り、川村は一気にドライブしてペイントエリアにまで飛び込むと、渾身のフローターシュートを決めて、ビーコルが土壇場19秒で2点を勝ち越した。逆転弾を決めた川村はガッツポーズで雄叫びを上げた。この大逆転劇にコート上のチームメイト、ビーコルベンチ、ビーコルブースターも歓喜に沸き立ち、横浜国際プールは興奮の坩堝と化した。

4Q残り19秒、土壇場で勝ち越しとなるフローターシュートを決める#1川村卓也

このクォーターで、エース川村卓也は神がかり的な躍動を見せ、劣勢の中にあったチームをこれでもかと引っ張り、チームの集中力を途切らせなかった。

滋賀がたまらず掛けたタイムアウトでベンチに戻り勝利への執念をむき出しにする川村卓也


ウィスマンHCもこの試合通して闘う感情をむき出しにした。インサイドを守る外国籍選手たちが自身の指示を遂行出来ず、フィジカルディフェンスが出来なくなると、すぐさま交代させた。時には選手を一喝して鼓舞。これによりディフェンスは引き締まりをみせた。また4Qでは、マンツーマンを効果的に織り交ぜた新たなゾーンディフェンスのパターンも取り入れて、滋賀オフェンスを当惑させ、得点をわずか7点にまで封じ込めた。

川村の逆転弾後、滋賀が掛けたタイムアウト明けで狩野が3Pシュートを狙ったが外れ、このルーズボールを両チームの選手が入り乱れての奪い合いとなった。この間に時計は進んで残り2秒となったところで、ウィスマンHCはタイムアウトを掛けて、勝利への仕上げにかかった。

4Q残り11秒、狩野が3Pシュートを外したルーズボールを両チームが入り乱れて奪い合う

勝利への仕上げ。ウィスマンHCが掛けた最後のタイムアウトでチームメイトに吠える川村。勝利へ、なりふり構わずチームに喝を入れて鼓舞した。


タイムアウト明け、田渡がモリスにスローインを出して、そのままタイムアップ。ビーコルが最大24点差あったビハインドを跳ね返して72-70で勝利。ビーコル史に残る大逆転劇に、横浜国際プールは歓喜に包まれた。

最大24点差を見事跳ね返したこの大逆転劇はビーコル史に残る。横浜国際プールのビーコルブースターはその劇的勝利に酔いしれ、エース川村と共に歓喜のカタルシスを分かち合った


ビーコルはこれで今季初めての連勝。2勝5敗として中地区の5位に浮上した。

チームのスコアリーダーは、25点を挙げた川村卓也。シュートだけでなくアシストも5つ記録してチームを劇的な逆転勝利へと導いた。

劇的な逆転弾を決め、チーム最多25得点を挙げた#1川村卓也


2番手は、19得点を挙げたジャボン・マックレア(7リバウンド4スティール)。以降は、アマンゼ・エゲケゼ12得点(5リバウンド3アシスト)、エドワード・モリス8得点(8リバウンド)となった。

インサイドに果敢にアタック。19得点を挙げた#12ジャボン・マックレア


トーマス・ウィスマンHCは、試合後笑顔で会見場に現れこの劇的な逆転勝利をこう振り返っている。

「今日は本当に楽しかった。先週まで0勝5敗で、何故コーチングを続けているんだとと悩むぐらいだったが、今週の2勝で、ああこれが楽しいからやっているんだと再確認出来た」

「今日のような24点差からのカムバックというのはめったにない。チームがひとつのまとまる瞬間を見れたと思う。これが楽しくて、私はコーチングを続けている」

笑顔で試合後の会見場にあらわれた横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC


「今日はオフェンスが前半で調子に乗れなかった。(滋賀の)ショーン・デニスHCは、オーストラリアで私の選手でもあり、オーストラリアと栃木ではアシスタントコーチをしてくれたコーチなので、彼が何を出来るかというのは分かっていた。(一方で)彼は私たちのオフェンスの強みを全て消してきた。それが前半で私たちのオフェンスが起用しないことに繋がった」

「ハーフタイムで、オフェンスを修正したが、(今度は)ディフェンスが起用しなくなり、最終的に24点のリードを取られてしまった。ここから最終クォーターまでディフェンスを練り直したことで、しっかりと踏ん張り、逆転勝利まで持っていくことが出来た」

「後半の修正点でもう一つ上げるとしたら、TK(川村卓也)にボールを持たせたことだ。前半はオフボールスクリーンを使っていこうと話していたが、TKがトップでブロックされてしまいボールを持つことが出来ないシチュエーションが続いた。後半で彼にボールを持たせて、ピックアンドロールを使って試合をコントロールして欲しいと指示を出した。これがハマってくれた」

「相手のチームより3Pシュートの点数が(ビーコル6点、滋賀30点で)24点差。フィールドゴールの成功率が57.4%対41.3%といった数字的にも違いがある試合は大概勝つことは出来ないが、ターンオーバーとオフェンスリバウンドで滋賀が24ターンオーバー、ウチが6ターンオーバー。オフェンスリバウンドではウチが14で滋賀が6だった。この2つの差で3Pシュートとフィールドゴールの点差を埋める事が出来て、勝てたと思っている」

「最終クォーターは、ターンオーバーが9対1だった。これでディフェンスの強度の違いが分かると思う。最後にはTK(川村卓也)が試合を支配した。彼は日本でも有数の試合を支配することが出来る選手であり、彼が日本の選手の中で一番これが出来る選手だと思っている。こういった能力を持つ選手がいてくれて助かった」

また破れたウィスマンHCと旧知のショーン・デニスHCはこのように語っている。

「信じ難い内容になってしまった。とても残念だ。3Qまではいいプレーが出来ていたが、4Qで精神的にソフトになってしまった。気持ちの部分で負けてしまったと感じている。リードがあったなかで守りに行ってしまった。ホームの試合で勢い付いた横浜を止めることは難しかった。もう一度、初心に戻って精神的にもタフに闘えるようにしていきたい」

ウィスマンHCと旧知な間柄である滋賀レイクスターズ ショーン・デニスHC


試合後の会見では殊勲弾を決めた川村卓也も参加したが、これは後日たっぷりとお届けする。

エース川村卓也が決めたビーコル史に残る大逆転劇で滋賀を連破した海賊たち。次なる目標は3連勝だ。2日後の水曜日、横浜国際プールで同じ中地区2位、重戦車ダバンテ・ガードナーを擁する新潟アルビレックスBBと1試合を闘う。

【取材・写真・記事/おおかめともき】

 

Written by geki_ookame