前回対戦でいなかったイベとスティーブンソン、2試合連続20点台のエース川村に期待!
横浜ビー・コルセアーズは、12月15日(土・18時05分 TIP-OFF)と12月16日(日・14時05分 TIP-OFF)に、ホーム横浜国際プールに西地区4位の大阪エヴェッサを迎えて第14節の2連戦を闘う。
またGAME1は『Panasonic DAY』、GAME2は『神奈川県警&Gio Code presents「サギ撲滅PR DAY」』としておこなわれる。
5連敗中のビーコルは低迷からの脱却に苦戦し、現在4勝18敗で引き続いて中地区の6位。5位三遠とのゲーム差は開き「5」となっている。
対する大阪は、現在9勝13敗で西地区4位。3位の京都を「3」ゲーム差で追っている。
前回11月10日と11日におこなわれたアウェー戦では、両チーム共に連敗中での激突だったが、ビーコルのゾーンディフェンスが機能せず、得点力に苦しむ大阪の平均得点を上回るハイスコアを献上して連敗を喫した。今節はそのリベンジ戦だ。
ディフェンスは、全てが悪かったわけではない。GAME1、GAME2共に高島一貴を先発させた1QでのマンツーマンディフェンスとGAME2後半で用いたチェンジングディフェンスは一応の成果を残していた。
前回大阪戦前の総失点数は1107点だったが、現在は1873点でBリーグでの最多失点が続く。天皇杯千葉戦では120失点、前節富山戦では106点と12月に入って2度も100点台の失点を喫した。
前々節川崎戦GAME2でマンツーマンディフェンスが機能し、改善の兆しを見せたかと思われたが、中2日後の富山戦で106点を失いディフェンスがなかなか安定しない。
大阪は、11月最後の試合だったホーム北海道戦で5選手が二桁得点を挙げて今季最多の90点を入れたが、その後の3試合で50、58、67とロースコアになっている。得点数では1628点のビーコルが、大阪の1517点を大きく上回るだけに、課題のディフェンスがどこまで改善出来るか。
前回の対戦で大阪には、ゾーンディフェンスをことごとく突破されたが、今節の対戦でウィスマンHCがどんな策を打ってくるかが注目される。
オフェンスの鍵を握るのはやはり川村卓也か。前回の大阪戦ではGAME1で21得点(3Pシュート3本)、GAME2で12得点(3Pシュート1本)を挙げた。川村はこの大阪戦GAME1での21得点以降、20点台から遠ざかっていたが、前々節川崎戦GAME2で9試合ぶりに20点台20得点を挙げ、中2日後の前節富山戦では3Pシュート4本で25得点を挙げて復調してきている。
前回の対戦ではいなかったプリンス・イベとアーサー・スティーブンソンがどんなプレーを見せてくれるのかも楽しみだ。ディフェンシブなイベは、持ち前のブロックショットで相手の驚異となり、シュートではここまでの全8試合中7試合で力強いダンクを決めている。
来日してまだ間もないアーサー・スティーブンソンは、既に3試合で出場。デビュー戦以降は先発で起用され、2試合続けてダブルダブルをマークしている。インサイドアタックとリバウンドが持ち味の選手だが、コンディションも徐々に上がり、チーム連携の精度が増した今節では、さらなる活躍が期待される。
イベとスティーブンソンは共にインサイドのシューターだが、ミドルレンジ、アウトサイドからの得点は川村と細谷が担うことになる。しかし、細谷は脳しんとうの疑いで前節を欠場しており、今節での出場が微妙だ。
川崎戦GAME2の4Qでは、高島一貴がB1になってからの自己最多13得点を挙げている。ミドルレンジ、アウトサイドからのシュートが冴えに冴え、チームに大きな勢いをもたらしただけに期待したい。
ビーコルの大型連敗は3度目だが、ホームで大阪を迎え撃つ今節で何としても連敗を止め、浮上への足がかりとしたい。
【写真・記事/おおかめともき】