ビーコル善戦も、今季最初の神奈川ダービーで連敗。

敗戦の中で収穫あった。川村が久々の20得点!高島が4Qで怒涛躍動のスコアメークでBリーグになってからの自己最多得点をマーク!

2018-19シーズン第12節・GAME2(12月9日 川崎市とどろきアリーナ)
川崎ブレイブサンダース 87-75 横浜ビー・コルセアーズ
24-17|18-20|23-12|22-26

横浜ビー・コルセアーズは、12月9日アウェー川崎市とどろきアリーナで、川崎ブレイブサンダースと2連戦GAME2を闘い、大敗を喫した前日とは打って変わって善戦を見せたものの12点差で敗れ、今季最初の神奈川ダービーを連敗した。ビーコルの中地区6位は変わらず。5位三遠が滋賀に連勝したためにゲーム差がさらに広がり「5」になった。勝った川崎は、今季のホーム初連勝となった。

横浜ビー・コルセアーズと川崎ブレイブサンダースが対戦した神奈川ダービー第2戦。ビーコルは善戦実らずの連敗となった


敗戦の中でウィスマンビーコルは収穫を掴んだ。GAME1で39点差を喫した屈辱の大敗から、24時間経たずにおこなわれた翌日のGAME2で、横浜の海賊たちは意地を見せた。ビハインドも強者川崎にこれでもかと気持ちをむき出しにして必死に食らいついた。2Qではクロスゲームに持ち込み、2Qと4Qではリードを奪い川崎を苦しめた。クォーターでは2対2と互角の接戦を演じ、神奈川ダービーにふさわしい好ゲームを作ることが出来た。また、この試合で75得点を入れて琉球戦から続いていた50点台のロースコアが止まった。

ビーコルは前日よりも打って変わったバスケを見せた。ディフェンスでも強度を上げて川崎を苦戦させた


ウィスマンHCは、この試合でもスターティング5を変更。川村、イベ、田渡、竹田、スティーブンソンを起用してきた。竹田の先発についてウィスマンHCは「ディフェンスを最初から安定させたかった。竹田選手は40歳ながらも、このチームでは一番いいディフェンダーだ」と話している。

琉球戦GAME1以来の先発起用となった40歳竹田 謙


今節前に獲得が発表されて前日のGAME1でデビューして8得点9リバウンド。これが初先発となった新戦力スティーブンソンの先発起用にはチーム事情があったというウィスマンHCは説明する。「モリス選手が、昨日の試合で少し負傷してしまった。そのためスタートが難しく、アーサー選手をスタートで使った。昨日、彼は途中からプレーしたが、昨日スタートから外したのは、まだ合流して1週間だったためだった。彼は、このチームに必要な選手。ただ、ここ数ヶ月間でプレーをしてきていない。彼のゲームコンディションを上げていく必要がある。今日38分間プレーしたが、これも彼のコンディションを上げる一環だった。彼のコンディションを上げるのを最優先に考えて彼を先発起用した」

ビーコル加入後2試合目で初めて先発起用されたアーサー・スティーブンソン。陽気で真面目な31歳は指揮官の起用に応え12得点12リバウンドでダブルダブルをマークしてみせた


1Q開始早々、川村のスティールから田渡がファストブレイクを決めてビーコルが先制。ファジーカスに2Pシュート、藤井に3Pシュートを許し逆転されたが、8分に川村が外から2Pシュートを決めて同点。

1Q開始早々に2Pシュートを沈める田渡 凌


ファジーカスにシュートとフリースローで4点を入れられ再び追う展開となったが、スティーブンソンと竹田のシュートで追撃。3分30秒、川村の
2Pシュートで逆転に成功する。

直後、長谷川に3Pシュートを許すが、田渡がレイアップでやり返して同点。これで流れを掴めるかと思われたが、また直後、今度はファジーカスに2Pシュートを入れられリードを許してしまう。残り1分で高島が外角から2Pシュートを決めて2点差に詰めるが、以降失点がかさなり24-7、7点ビハインドで最初のクォーターを終える。

1Q3分でアウトサイドから一時は逆転となる2Pシュートを沈める川村卓也


2Qで、ビーコルは前日にはなかった勢いを見せる。開始早々にマクリンに2Pシュートを許したが、強いマンツーマンディフェンスで川崎を苦しめた。試合後川崎ブレイブサンダースの北 卓也HCは「横浜のディフェンスが昨日より強かった。昨日はゾーンを沢山使ってきたが、マンツーマンでプレッシャーをタイトに仕掛けてきた。それに選手たちは戸惑っていた」と話していたように、ビーコルのディフェンスが久々に機能を見せて、開始から6分まで無得点に封じ込める。この間、イベのダンク、川村のフリースローとアウトサイドからの2Pシュートで得点して差を4点にまで詰めた。

2Qでダンクを沈めるプリンス・イベ

2Qでアウトサイドから2Pシュートを沈める川村卓也


5分では細谷将司が躍動。アウトサイドから2Pシュートを沈めると、スティーブンソンのアシストで3Pシュートを沈める。さらには4分、今度は高島のアシストで3Pシュートを沈めて1点差にまで肉薄。2分にはクロスゲームの最中で2Pシュートを沈めて、川崎に離されまいと懸命に食らいついた。

クロスゲームとなった2Q終盤2分で1点差に迫る2Pシュートを沈める細谷将司


4分で、川村がアウトサイドから2Pシュートを沈めて逆転。ここから僅差のクロスゲームになった。しかし、1分33秒、ファジーカスに2Pシュートとフリースローでの得点を許してしまい5点差。2Qは20-18でビーコルがリード。このクォーターでビーコルは、前日も含めて、ようやく自分たちのバスケに持ち込むことが出来た。トータルスコアは37-42となり、ビハインド5点で前半を終えた。

2Qで一時は逆転となった2Pシュートを沈める川村卓也


3Q、開始9分からスティーブンソン、田渡、イベがシュートを決めたが、ここから川崎に0-17のランを許してしまう。残り1分3秒で高島がアウトサイドから2Pシュートを沈めてこのランを止めたが、差が一気に増えてしまった。

3Qでチーム43点目となる2Pシュートを沈めるプリンス・イベ。チームはここから0−17のランを喫してしまう


以降、田渡とスティーブンソンがそれぞれ2Pシュートを沈めたものの、3Qは12-23と失速。トータルスコアは49-65となり、差は16点となった。

3Q終盤で2Pシュートを沈める田渡 凌


4Qでビーコルは、高島一貴を起点にして失速したオフェンスを立て直すことに成功する。開始早々に高島が連続してアウトサイドからの2Pシュートを沈めると、川村が3Pシュートを沈めて続いた。

4Qでアウトサイドから2Pシュートを沈める高島一貴


7分に細谷が2Pシュートでバスケットカウントを奪うがフリースローを外してしまう。細谷は、9分にフリースロー3本を得ているが、これも全て外していた。4本続けての失敗、フリースローの上手い細谷には珍しいことだった。6分にも細谷は2Pシュートでバスケットカウントを奪い、このフリースローをようやく決めて、3点を入れた。

5分には川村がフリースロー2本。4分にスティーブンソンがバスケットカウント(フリースローは失敗)。3分と2分には、高島と川村がアウトサイドから2Pシュートを沈め、さらに高島が今度は3Pシュートを沈めて、チームに反撃のムードをもたらした。

4Q3分にアウトサイドから2Pシュートを沈める高島一貴


残り1分で川村がアウトサイドから2Pシュート。スティーブンソンがフリースロー1本を決めたが猛追はここまで。75-87、善戦実らず12点差での敗戦となった。4Qは26-22でビーコルが2Qに続いてリードを奪った。3Qの失速が惜しまれる結果となった。

ビーコルはこれで4連敗。川崎は今季初めてのホーム連勝で2連勝となり、首位新潟との差を「1」にした。

4Q残り1分でアウトサイドから2Pシュートを沈める川村卓也


チームのスコアリーダーは、11月3日新潟戦GAME1以来9試合ぶりの20点台、3Pシュート1本を含む20点(4アシスト)を挙げた川村卓也。前日の試合まで3試合続けてひと桁台が続いていたが、久々の二桁得点となった。川村は試合後に「どこのチームも、横浜は川村を止めればリズムが崩れると考えてディフェンスを仕掛けてくる。それで簡単に止まってしまう僕もダメ。どんなディフェンスが来ても、コンスタントに20点取れるような選手になりたいと常々思っている。次のゲームに向かうまでにもっと準備をしていかないといけない」と話している。また、この試合を善戦したことについてエースは「昨日39点差で負けて、チームとして何が出来るのか。個人として何を思ってプレーするのか。何が出来るのかをコーチに言われた。昨日よりは選手個人が少しはプライドを見せたと思う。チームとしては、まだまだ足りない部分がある」と話している。

9試合ぶりに20得点を挙げたエース川村卓也


チーム2番手は、3Pシュート2本(2/3)で15得点を挙げた細谷将司。

2本の3Pシュートでチーム2番手の15得点を挙げた細谷将司


4Qで怒涛の躍動を見せた高島一貴は3Pシュート1本を含む13得点。自身2シーズンぶりの二桁得点は、Bリーグなってから挙げた自己最多得点となった。

4Qで3Pシュート1本、3本の2Pシュートで9得点を挙げ、反撃の起点となった高島一貴。この試合で計13得点を挙げて自身の最多得点をマーク。二桁得点は2016−17シーズン3月におこなわれた対大阪GAME2で挙げた10得点以来。13得点はBリーグになってからの自己最多得点となった(これまでの最多得点は10点)


初めて先発起用された新戦力アーサー・スティーブンソンは前日の8得点9リバウンドからさらにスコアを伸ばして12得点12リバウンドを挙げて、来日して初めてダブルダブルをマーク。アシストも5を記録した。

来日2戦目で12得点12リバウンドを挙げ、ダブルダブルをマークしたアーサー・スティーブンソン


試合後、ウィスマンHCはこの試合をこのように振り返っている。

「また今日もひとつ負けてしまった。しかし今日の負けは昨日の負けとは違う。今日は選手たちが、本当に頑張ってくれた。選手たちは昨日よりも気持ちが入り、強度も上がって川崎といい試合が出来たと思う」

「現段階では、川崎のほうが我々よりも格上のチームだ。自分たちにはその格上のチームと闘うだけの力がまだ備わっていない。いま選手の入れ替えがおこなわれている中で、チームがひとつにまとまり切れていないこともある」

「試合前に選手たちに伝えたことは、各個人全員がステップアップしなければならない。チームとしての底上げを図るためには各個人の力がもっと必要だと話した。選手たちはそれをしっかりと示してくれた」

「今日は敗戦だったが、得れるものも多かった。ここから正しい方向に進んでいけれる一歩だと思っている」

試合後に会見する横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC


「今日は3Qが鍵を握っていた。この3Qで川崎にトランジションで負けてしまった。前半は我々のほうがトランジションを出来ていたが、それにもかかわらず3Qで12点のトランジションでの点数を取られてしまった。これで川崎に取り残されてしまった。シュート確率で川崎に54.7%の確率で成功を許し、3Pシュートでは前半で6/9、試合を通しても50%決められている。やはり、相手のシュート成功率を落としていかない限りはこのチームが勝つことは難しい」

「ディフェンス面の修正がまだ必要であり、課題だ。昨日と比べて今日の我々のリバウンドは上達した。昨日、相手にオフェンスリバウンドを13本取られたが、今日は5本に抑える事が出来た。このことは進歩だと思っている。ここから勝っていくためには、選手たちが一丸となってディフェンスをやっていかないといけない。チームがひとつにまとることが重要になってくる。今日の負けは負けだが、一歩前進出来た負けだと思っている」

「ニック・ファジーカス選手が川崎にいることは、川崎の大きなアドバンテージだと思う。彼はIQが高くて、フィニッシュ力があり、フリースローがしっかりと決めることが出来る選手だ。ゲームがタイトな時間帯で彼にボールを預ければ、必ず得点してくれるか、ファウルを取ってくれる。こういう選手がいることは、川崎の強みだと思う。我々に欠落しているのはこういった選手。大変な時間帯に預けられるスコアラーが必要だ」

次節ビーコルは、中2日後の水曜日ゲームで同じ中地区4位の富山グラウジーズとアウェーで再戦する。

【取材・写真・記事/おおかめともき】

 

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY】12.09 [SUN] 川崎ブレイブサンダース vs 横浜ビー・コルセアーズ
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3164&TAB=P

 

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Written by geki_ookame