ビーコル、富山に2度目の100点ゲームを喫し5連敗


1Qでリード奪うも以降一転して悪夢。川村25得点、スティーブンソン2試合連続ダブルダブルも実らず。

2018-19シーズン第13節(12月12日 富山市総合体育館)
富山市総合体育館 106-72 横浜ビー・コルセアーズ
16-22|28-14|30-19|32-17

横浜ビー・コルセアーズは、12月12日アウェー富山市総合体育館で、富山グラウジーズと1試合を闘い100点ゲームを喫して大敗した。ビーコルはこれで5連敗。ビーコルの中地区6位は変わらず。5位三遠が新潟に敗れたためにゲーム差は「5」のまま。

この試合で、7アシストを記録した川村卓也がB1での個人通算500アシストを達成した。

今季3度目の大型連敗になってしまった。ビーコルは、1Qで奮闘を見せたエース川村の活躍で6点のリードを奪い、幸先の良いスタートを切ったが、2Q以降でディフェンスが突破されて富山に逆転を許すと、3Qと4Qで30点台の失点が続いた。

100点ゲームでの敗戦は開幕節での富山戦以来、今季2度目(天皇杯を入れると3度目)。前試合川崎戦GAME2で敗戦も善戦し、抱えるディフェンス難に改善の兆しを見せていたビーコルだったが、2日後の試合でまた大量失点となってしまった。

2Q、富山・阿部にディフェンスを突破される横浜ビー・コルセアーズ【写真提供:©B.LEAGUE】


今節は追い打ちを掛けるように、細谷将司が前試合後に頭痛を発症し、脳しんとうの疑いがあると診断されて欠場。ウィスマンHCはポイントガードを4人体制にしているが、ハンター・コートが天皇杯での怪我で長期離脱中、特別指定選手の中村太地も法政大学のインカレ出場で帯同せず、ポイントガードが田渡 凌のみといった状況になり、ビーコルはさらに苦しい闘いを強いられていた。

スターティング5を、前試合と同じ川村、イベ、田渡、竹田、スティーブンソンで挑んだビーコルは、1Qでエース川村卓也が奮起。1Qだけで3Pシュート2本を含む13得点(2アシスト)を入れてチームに勢いをもたらす。さらにはベテラン竹田 謙が2Pシュートを2本決めるなどして5得点。新戦力スティーブンソンがダンクと2Pシュートで4得点を入れて、1Qを22-16。最初のクォーターで6点のリードを奪い、今季ここまで勝てていない富山に対し、幸先のいいスタートを切ったはずだった。

1Qでリバウンドを奪う横浜ビー・コルセアーズの新戦力アーサー・スティーブンソン【写真提供:©B.LEAGUE】


しかし、2Qで形勢が一変した。ディフェンスが富山の速攻を防ぎ切れずに決壊。ライオンズ、山田らに得点を許して28失点。2Q中盤で富山に逆転を許してしまう。オフェンスも1Qとは一転して停滞した。強度を上げてきた富山ディフェンスにインサイドの得点で苦しみ、アウトサイドからのシュートに偏った。そのためもらったファウルも少なく、フリースローも減った。2Qは14-28と失速。14点のビハインドを背負ってしまう。

2Qでの富山・ジョシュア・スミスと横浜・アーサー・スティーブンソンのマッチアップ【写真提供:©B.LEAGUE】


3Qもディフェンスは富山の得点を止めることが出来ず、水戸に8点を入れられるなどして計30失点。オフェンスでは川村が3Pシュート1本で7得点、高島と田渡が4得点、スティーブンソンとイベが2Pシュートを1本ずつ決めて19点を入れた。3Qは19-30、トータルスコア55-74でビハインドが19点に増えた。

4Q、ライオンズと阿部に9点を入れられるなどして、ディフェンスを立て直すことが出来ない。さらには中盤5分でディフェンスの要になっていたイベがファウルアウト。残り1分、比留木のレイアップで失点が遂に100点台となり、4Qでは大量32点を失ってしまった。

4Q、果敢なブロックショットでライオンズのシュートを阻止するプリンス・イベ。ディフェンスの要となっていたが4Q中盤でファウルアウトになってしまう【写真提供:©B.LEAGUE】


オフェンスでは、2Q以外のクォーターで10分間フルにプレーしていたチーム唯一のポイントガード田渡が奮闘して8得点、スティーブンソンが2Pシュート2本、モリスがフリースローで3得点、イベがダンクで得点したが、大量失点を補うの
には十分ではなかった。4Qは17-32、ファイナルスコアは72-106となり、34点差をつけられての大敗となった。富山から喫した100点ゲームでの敗戦は、開幕2戦目で喫した101失点以来。富山はこの34差がB1でのチーム最多得点差記録、また106得点は、B1でのチーム最多得点記録となった。

ビーコルのスコアリーダーは、チームの危機に奮闘して25得点を入れた川村卓也(7アシスト)。川村は前試合川崎戦GAME2で9試合ぶりに20得点を挙げていたが、2試合続けての20点台となった。

2番手は、アーサー・スティーブンソン。17得点18リバウンドで2試合連続のダブルダブルをマーク。来日3試合目でまだ完璧な状態でないにもかかわらず、インサイドのシュートとリバウンドで持ち味を発揮して、自身のスタッツをさらに伸ばした。新戦力が順調に調子を上げてきているのは希望だ。

3番手は、細谷の不在でチーム唯一のポイントガードだった田渡 凌。今季最長39分36秒のプレータイムで14得点(6アシスト)をマークした。

ビーコルの次節は、また中2日後、11月以来の再戦となる大阪エヴェッサとの2連戦だ。次節からホーム横浜国際プールに戻って4試合を闘うだけに、ビーコルブースターの後押しを受けて今度こそ勝利を掴み、この連敗を何としても止めたい。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY】12.12 [WED] 富山グラウジーズ vs 横浜ビー・コルセアーズ
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3178

 


Written by geki_ookame