海賊心機一転の一丸バスケで、富山に続くアウェイ連勝を目指す!
横浜ビー・コルセアーズは、年末の12月29日(金・18時5分 TIP-OFF)と30日(土・13時5分 TIP-OFF)に、琵琶湖沿岸にあるウカルちゃんアリーナで滋賀レイクスターズと再戦し、今年最後の締めくくりの2試合で、富山に続くアウェイでの2連勝を狙う。
B-COR MAGAZINEでは、この2試合に遠征して取材を行ない、試合翌日にGAMEレポートをお届けする。
ビーコルは、現在6勝20敗で中地区6位(5位名古屋には4ゲーム差)。西地区のレイクスターズは11勝15敗で3位。
レイクスターズとは、9月29日と30日に横浜文化体育館で今季の開幕節で対戦している。前回はGAME1で56−73で敗戦。修正した翌日GAME2では76−45と大勝して1勝1敗だった。それだけに、今節の再戦にかかる期待は大きい。前回の対戦を振り返ってみよう。
横浜ビー・コルセアーズ 56-73 滋賀レイクスターズ GAME1(9月29日・横浜文化体育館)
20-13|17-15|9-20|10-25
[blogcard url=”http://b-cormagazine.com/article/1359″]
開幕戦だったGAME1では、スターティング5で蒲谷正之がコートに立ち躍動。
またハシーム・サビート・マンカが2Q途中で初めて出場し、左手で来日初シュートを挙げ、初陣でジェイソン・ウォッシュバーンの19得点に続く11得点をマーク。ブロックショットも2つ記録しており、Bリーグ最長身長221cmを誇るその長身はレイクスターズにとって絶壁となり苦しめた。
そして、アメリカ帰りのゴールデンルーキー田渡 凌も1Q途中でベールをぬぎ、3Pシュート1本を含む7得点で存在感を大きく示した。ビーコルはタイムシェアを駆使したが、ゲーム全体的には、コミュニケーションのミス、レイクスターズのディフェンスにも苦しみ56-73のロースコアでの敗戦となっている。
横浜ビー・コルセアーズ 76-45 滋賀レイクスターズ GAME2(9月30日・横浜文化体育館)
19-13|19-12|18-9|20-11
[blogcard url=”http://b-cormagazine.com/article/1421″]
前日の修正がなされたGAME2でビーコルは、40分間に渡ってオフェンス、ディフェンス共に上手く出来た試合だった。76得点を奪ってみせ、31点差で突き放す圧勝劇でレイクスターズにやり返した。この試合で湊谷安玲久司朱が22得点、川村卓也が16得点。前日とは打って変わって日本人選手が得点力となった。また、ゾーンディフェンスも効果的に機能し、レイクスターズの得点を抑えることに成功した。
今のビーコルは、この時とチームがかなり変わって来ている。ジェイソン・ウォッシュバーンが怪我をして帰国。湊谷安玲久司朱も怪我から離脱を余儀なくされ、現在は選手兼アシスタントコーチとしてベンチに入っている。11月末にトーマス・ウィスマンがアドバイザーに就任。12月には古田 悟から尺野将太にHCが交代している。
ジェイソン・ウォッシュバーンに代わって、ウィリアム・マクドナルドを獲得し、マクドナルドはインサイドの得点で起点となっていたが、前節対北海道GAME2で乱闘を起こしてしまったことで、Bリーグから2試合の出場停止を科され今節は出場出来ない。
ビーコルは前節で連敗したが、レバンガ北海道に対し2試合とも激しい接戦に持ち込んだ。マクドナルドを欠くことは痛いが、好調のジェフリー・パーマーがこれを補ってくれる。パーマーは今節連勝の鍵を握る。
パーマーは、2014-2016シーズンにレイクスターズでプレーしており、今回は里帰り対戦。前回の対戦ではともに約19分出場して、GAME1で5得点、GAME2で6得点を挙げているが、アウェイ富山戦で怪我から復帰してから好調を維持しており、持ち前のスピードと3Pシュート、正確なフリースローは、マクドナルドを欠く今節で、大きな武器となる。
さらには前回は出場出来なかった竹田 謙が今回はいる。怪我から復帰したいぶし銀のベテランはここぞで存在感を示してくれるだろう。
尺野HCは前節GAME1で同じくベテランの山田謙治と竹田をここぞの時間帯に投入してチームに勢いと流れを与えているだけに期待したい。
そして、ここに来て進化著しい満田丈太郎にも期待だ。前節10得点を挙げた満田と田渡のヤング海賊と、ベテラン海賊もマクドナルドの穴を埋める。
対するレイクスターズは、前節松江での島根スサノオマジック戦で1勝1敗。GAME1では#6長谷川智伸が23得点、#40ディオール・フィッシャー18得点、#7並里 成が15得点、#3ファイ・サンバ10得点で90−78で勝利。
GAME2では、長谷川17得点、並里とフィッシャーが共に16得点、#24高橋耕陽13得点で84得点。特に3Qで32点を奪ったが、4Qに失速し29失点でスサノオマジックに逆転を許し、2点差で敗戦している。
GAME1で12得点、GAME2で9得点を挙げたセンター#50オマール・サムハンは今節前に契約途中解除が発表されており、今節がレイクスターズでの最後の試合となる。
ビーコルは今節の前にチームとして、ひとつの転機があった。北海道戦であったGAME1のベンチファウル、GAME2のマクドナルドの乱闘を猛省し、今一度チーム内で話し合い引き締めた。心機一転となるこの滋賀での2試合で、今一度結束を固める。
レイクスターズは川村卓也を「最も危険」と恐れる。北海道戦でチームを大きく牽引し続けた川村は、連敗のあとのコートで怒りの表情をみせていた。それだけに、今年最後のこの2試合での悔しさと怒りを正のエナジーに変えてぶつけてくれるだろう。
川村卓也を中心に再び強固な一枚岩になった海賊たちは、ひとつの壁を乗り越えた。負のエナジーは、真の勝利へのエナジーに変わった。「勝利する!」だだそこだけに集中してレイクスターズに挑む!アウェイの地で再び2連勝して、2017年を締めくくろう!ゴービーコー!!
【写真・記事/おおかめともき】