開幕節で古巣富山のコートに立った小原 翼に聞く。

悔しさ残る最初の古巣対決。悔しさこそ彼のエナジー。横浜のマッスルウィングはここから這い上がる!

今季、富山グラウジーズから横浜ビー・コルセアーズに移籍し、開幕節でいきなり古巣対決を体験した#81小原 翼に話を聞いた。

横浜ビー・コルセアーズ#81小原 翼


小原は、町田に近い相模原市の生まれ。横浜高校を卒業後、筑波大学在学中に富山グラウジーズに特別指定選手として入団。卒業後の昨シーズンも富山でプレーし、今季から故郷のチームである横浜ビー・コルセアーズに移籍した。ウィスマンビーコルの一員として迎えた期待の2018-19シーズン開幕節の相手は、いきなりの古巣富山だった。

開幕戦の試合前には、昨季までのチームメイト宇都直輝と久々に再会し、談笑する場面もあった


試合前の練習から、グラウジーズブースターからの温かい視線を浴び、歓迎されていたのが分かった。

「本当にうれしかったです。最初のロスター発表で呼ばれた時、拍手の大きさが明らかに違っていて、グラウジーズブースターの皆さんに凄く歓迎して頂いているのを感じてうれしかったです」


小原がコートに立ったのはGAME1での3Q 1分43秒でアマンゼ・エゲケゼと交代した時だった。ビーコル戦士として富山に帰ってきた背番号「81」は、古巣グラウジーズブースターから大きくも温かい拍手で迎えられた。

GAME1での3Q 1分43秒、小原が古巣富山のコートに立った。

横浜に移籍した小原の帰還をグラウジーズブースターは喜んだ。待ちわびた背番号「81」が登場した時に送られた拍手と声援は、とても温かいものだった


4Qも続いてプレータイムを得て6分59秒までプレー。ゾーンディフェンスの中でライオンズにつき、オフェンスでは8分58秒に湊谷、細谷から繋げられたパスを受け取るとフリースローライン手前からシュートを打った。外れこそはしたが、いい流れで打てたシュートだった。

一方で自身のファウルから阿部にバスケットカウントを奪われる悔しさもあった。1分43秒にはエドワード・モリスとの交代で再びコートに立ち試合終了までプレー。ここではスミスについたが、突破されシュートを許した。GAME1でのプレータイムは4分44秒。悔しさが残る古巣対決初戦となってしまった。


GAME2では、前日同様に前半での出場はなく、3分31秒のプレータイムに留まったが、
3Q 3分11秒でコートに立ち、存在感を示した。コート下でのディフェンスで前日以上のエナジーで体を張り、恩返しとばかりに巨漢スミスに執拗なマークを仕掛け苦戦させてみせた。小原は古巣で闘ったこの2試合をこう振り返っている。

「僕としては、もう少しパフォーマンスを発揮したかったです。僕がここで、いいプレーをすることが富山グラウジーズへの恩返しになる。そう思っていたのですが、それが全然出来なくて悔しいです。悔しい思いをしながら終わってしまいました」


自身の状態は、悪くはないという。

「コンディション自体は悪くはありません。ただ、メンタル的な部分が少し良くないのかなというのがあります」

メンタルが良くないというのは、元気者の小原としては聞き捨てならない言葉だ。小原は続ける。

「勝ちにこだわる姿勢が、もっと必要なのかなと。もっとハングリーに闘う姿勢が必要だと思っています。それはチームとしても、僕個人としてもです」


持ち前のフィジカルと鍛え上げられたマッスル、そして強いハングリー精神こそが小原の武器だ。中4日でおこなわれるアウェーハンナリーズ戦に向けては、こう意気込む。

「時間もないですし、こうやってどんどん試合がこなされていって、60試合はあっという間に流れていきます。チームはまとまってきています。いい方向に進んでいるのは間違いありません」

「今回の2試合が全てではないし、これでシーズンが終わるわけではありません。焦らず、60試合を長く見ていけたらと思っています。切り替えれるところは切り替えていく。悔しい思いを、常に持ち続けて頑張っていきます」


小原は
開幕前のチームイベントで、外国籍選手に負けない日本人選手を目指すと言っていた。そして「昨シーズン、プレータイムを全然もらえていませんでした。ビーコルブースターの皆さんには『なんで、こんな選手を獲ってきたんだ』と思っておいて欲しい。必ずこれを見返していく」と語っていた。この言葉に惚れたビーコルブースターも多い。

「本当に、毎シーズン、毎シーズン、辛抱のシーズンにさせてしまっています。ここから勝てるように、ディフェンスで頑張れるように、そういった姿勢は見せていきます。そこは期待して、見守ってください。ここから這い上がっていきます!」

次は、ビーコルブースターに恩返しをする番だ。

期待の開幕節でいきなり古巣から味わったこの大きな悔しさこそが、小原に与える凄まじいほどの闘うエナジーになる。Bリーグ最強のマッスルを持つ日本人ビッグマンとして、外国籍選手をも恐れぬ果敢なディフェンスで挑む小原 翼。次節ハンナリーズ戦での活躍に期待したい。

【インタビュー・写真・記事/おおかめともき】

小原 翼 Twitter
https://twitter.com/9981wing

 

Written by geki_ookame