ビーコル連勝!福岡との2連戦初戦で見事な逃げ切り勝利!


フリースローの差が明暗。コストナーが復帰して即先発19得点!田渡、自身今季最多19得点!スティーブンソンが17リバウンドで4試合連続ダブルダブル!

2018-19シーズン第24節・GAME1(2月9日 照葉積水ハウスアリーナ)
ライジングゼファー福岡 77-85 横浜ビー・コルセアーズ
18-23|22-22|21-24|16-16

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.9 [SAT] ライジングゼファー福岡 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3342&TAB=B

アウェー福岡2連戦の初戦を勝利した横浜ビー・コルセアーズ【写真提供:©B.LEAGUE】


横浜ビー・コルセアーズは2月9日、アウェー照葉積水ハウスアリーナで、西地区5位のライジングゼファー福岡と2連戦GAME1を闘い、8点差で勝利した。

B1残留プレーオフ回避を掛けて争う両チームの闘いは得点の奪い合いとなった。ビーコルは、3Qで勝ち越しするとリードを最後まで守り抜いてアウェー2連戦の初戦を白星で飾った。ビーコルは2連勝。敗れた福岡は6連敗となった。

ビーコルはこれで11勝28敗。中地区5位の三遠が川崎に敗れたために6位ビーコルとのゲーム差は「6」に縮まった。また、B1残留プレーオフ回避の指標となるワイルドカードの順位ではビーコルが北海道を抜いて9位に浮上。敗れた福岡の11位は変わらずで、ビーコルとのゲーム差が「2」になった。残留プレーオフ回避となる8位秋田は、この日試合がなくビーコルとのゲーム差が「2.5」になった。

この試合で、ブランドン・コストナーが、川崎戦で負った怪我から復帰して即先発。チーム2番手となる19得点(6リバウンド、4アシスト)を挙げた。また、同じく怪我から復帰して先発した福岡の城宝匡史が、個人通算8,000得点を達成した。

勝ったトーマス・ウィスマンHCは試合後「大きな1勝。タフな試合だった。アウェーで勝つことは難しいこと。明日に繋げたい」と語っている。

横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC【写真提供:©B.LEAGUE】


1Q、開始早々にスティーブンソンがインサイドから2Pシュートを沈めてビーコルが幸先よく先制すると、この試合で復帰先発した城宝とコストナーが2Pシュートでやり合う。しかし、主導権を握ったのはビーコルだった。田渡が内外からの3連続シュートなどで躍動を見せ、アグレッシブなディフェンスからターンオーバーを奪い得点に繋げていった。1Q中盤で福岡の反撃を受けるが、川村がフリースロー2本を確実に決めて引き離す。2分、遥に3連続でシュートを許して福岡が逆転。1分ではスティーブンソンと石谷が2Pシュートを互いに沈めてリードを奪い合った。ビーコルは1分でコストナーが3Pシュートを沈めて逆転に成功すると、終了間際に細谷が3Pシュートを沈めてリードを5点にした。

前半で6本の3Pシュートを含む15得点を挙げてオフェンスの起点となった横浜ビー・コルセアーズ#21田渡 凌【写真提供:©B.LEAGUE】


2Q、スティーブンソンが3点バスケットカウントでリードを8点に伸ばしたが、福岡は加納の3Pシュートなどで追撃。ビーコルは、コストナーの3Pシュートなどで引き離す。2Q中盤では城宝に2Pシュート、遥に3Pシュートを許して4点差にまで差を詰められると、ここから両チームは点の奪い合いになった。ビーコルは、前半で躍動を見せた田渡が2連続で3Pシュートを沈めて加点。残り16秒にはコストナーがインサイドから2Pシュートを沈めてリードを守った。2Qは22-22で両チーム互角。トータルスコアでは45-40となり、ビーコルが1Qと同じ5点のリードを持って前半を終えた。

福岡のダブルチームを交わして2Pシュートを沈める横浜ビー・コルセアーズ#33アーサー・スティーブンソン【写真提供:©B.LEAGUE】


前半で、シュートタッチが冴え渡った田渡 凌は6本の3Pシュートを含む15得点。復帰したコストナーは3Pシュート2本を含む12得点。川村はわずか2得点も7本のアシストで貢献した。ビーコルは前半で果敢にリングにアタックしてファウルを8つ奪い、得たフリースロー7本を100%で決めた。

後半に入った3Qでビーコルは福岡の反撃を受ける。ローソンに連続ダンク、外角からのシュートが冴えた城宝に3Pシュート3本を許すなどして、7分には同点に追いつかれてしまう。ここから両チームは一進一退になったが、3分で川村が同点から2Pシュートを沈めてビーコルが勝ち越し。以降も、コストナーと細谷が続けて3Pシュートを沈めてリードを伸ばした。終了間際、津山に3Pシュートを決められ8点差にされたが、ビーコルが3点のリードを持って最終クォーターに突入した。

ゴール下で鋭いパスを出す横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】


4Q 8分で福岡がスローインでミス、川村がこれを逃さずスティールを奪うと絶妙なパスで繋げてモリスがダンクを決めた。しかし、ビーコルは最終クォーターでファウルが目立ち始め、コストナーとモリスが共にファウル4つでファウルトラブルになってしまう。7分にはミスからピットマンにダンクを許したが、川村が内外から2Pシュートを3本続けて流れを取り戻した。4分から3分にかけて城宝に3Pシュート、遥にセカンドチャンスを許して福岡が5点差にまで迫ったが、ここでも川村が2Pシュートと3Pシュートを沈めて逃げる。さらには終盤で得たフリースローを2本とも沈めて福岡を突き放した。

残り51秒でコストナーがフリースロー1本を決めてリードは13点差に。残り40秒で津山に2Pシュート、残り26秒で遥に3Pシュートを許し、8点差にされたが福岡には追いつくまでの時間はなく、そのままタイムアップとなった。

ビーコルは、3Qで勝ち越ししたリードを最後まで守り切って2連勝。一方で、ホームでの連勝でワイルドカード11位から浮上したい福岡にとっては手痛い初戦敗戦となった。

福岡の激しいマークをかわしてシュートを打つ横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】


85得点を入れたビーコルは、前節三遠戦GAME2に続いて4選手が二桁得点を挙げた。スコアリーダーは、23得点を入れた川村卓也。川村は試合後、今節前に体調を崩し、チーム練習に参加出来なかったことを明かしたが、前半でわずか2得点も7アシストで貢献。後半では、ここぞでシュート、フリースローを次々に沈めて計21得点を入れ、追いすがる福岡を突き放した。

2番手は、川崎戦で負った怪我から復帰したブランドン・コストナーと、前半で大きな躍動を見せた田渡 凌の19得点。田渡はこれが今季の最多得点。二桁得点は5試合ぶりとなった。

3番手は、リバウンドでチーム断トツの17本を奪ったアーサー・スティーブンソンの10得点。ダブルダブルはこれで4試合連続となった。

横浜ビー・コルセアーズ#34ブランドン・コストナー。コストナーは川崎戦で負った怪我から離脱を余儀なくされていたが、この試合で復帰して即先発。いきなり19得点のハイスコアをマークした。【写真提供:©B.LEAGUE】


アウェーでの2連戦初戦を勝てたのは大きい。ビーコルの初戦勝利は12月15日連勝した大阪戦GAME1以来、久々だ。B1残留プレーオフ回避をビーコルと争う福岡は、今節でのワイルドカード9位浮上を狙っていた。福岡のボブ・ナッシュHCは、オールスターゲーム後の怪我から6試合出場のなかった城宝匡史を復帰先発させて勝負をかけ、ウィスマンHCも全治3週間がまだ明けないコストナーの復帰先発を敢行して、今節を勝負どころの2連戦と位置づけて挑んだ。

勝因をひとつ上げるならば、フリースローの差だろう。ビーコルが得たフリースローは21本、このうち17本を決めた。一方で福岡が得たフリースローは9本で成功は5本だった。前節三遠戦GAME1ではビーコルが今回の福岡と同じ状況で試合を落としていた。この時は外からのシュートが多くなり、得たフリースローはわずかに6本。しかし、翌日のGAME2ではアグレッシブにアタックし続けたことで12本のフリースローと38本のリバウンドを奪って勝利している。今回もこれを継続して掴んだ勝利だ。悔しい敗戦の中で得た反省がしっかりと活かされ、連勝という最高の結果に繋がった。

頼れる点取り屋ブランドン・コストナーが復帰して外国籍選手が再び二人になり、アウェーでの連勝、今シーズン初の3連勝を挙げる機運が高まった。翌日のGAME2も福岡を撃破し、2つ勝って横浜に帰る。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

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Written by geki_ookame