ビーコルGAME2で千葉に噛みついた!惜敗もここからの残留回避決戦へ確かな手応え。

4Qに怒涛の9点ランで一時逆転。強豪千葉相手に善戦は大きな自信。

2018-19シーズン第26節・GAME2(3月10日横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 76-87 千葉ジェッツ
21-29|20-22|17-14|18-22

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.10 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs 千葉ジェッツ】

https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3371&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4351

横浜ビー・コルセアーズは3月10日、ホーム横浜国際プールで千葉ジェッツと2連戦GAME2を闘った。前日のGAME1で27点の大差で敗れたビーコルだったが、GAME2ではビハインド展開も高い集中力を見せて徐々に追い上げ、4Qで9-0のランを成功させて逆転。クラブ過去最多4702人の観客の前で大金星なるかと思われたが、今度は千葉に0-13のランを決められてしまい惜しくも勝利を逃した。

千葉とのGAME2で怒涛の9−0のランで逆転も直後に0−13のランを喫して惜敗した横浜ビー・コルセアーズ。田渡 凌が悔しさを滲ませ天を仰ぐ。連敗も強豪千葉相手に大きな爪痕を残した


ビーコルはこれで12勝32敗。B1残留プレーオフ回避がかかるワイルドカード9位は変わらず。回避となる8位秋田が滋賀に連敗したために「2」ゲーム差もそのまま変わらずとなった。

この試合がおこなわれた横浜国際プールには、横浜ビー・コルセアーズの1試合における過去最多入場者となる4,702人の観客が訪れ、B1アリーナ最多入場者、B1チーム最多入場者を記録した。

横浜ビー・コルセアーズの過去最多入場者となる4,702人の観客が訪れ、B1アリーナ最多入場者、B1チーム最多入場者を記録した横浜国際プール

満員になった2階アッパーデッキ席。普段はビーコル旗が張られている1F入口側のアッパーデッキにも観客席が設けられ、ビーコルブースターで埋め尽くされた。


ジェッツブースターも、千葉から多数詰めかけ、スタンドでも両チームブースターによるブースト合戦が繰り広げられた。

ジェッツブースターも千葉から駆けつけ、ジェッツベンチ裏に陣取りビーコルブースターと熱いブースト合戦を繰り広げた


個人通算8,000得点達成が迫る川村卓也は、この試合で17得点を挙げて達成まであと「9」とした。次節アウェー川崎戦での偉業達成が濃厚となった。

この試合で17得点を挙げ、個人通算8,000得点達成まであと「9」とした横浜ビー・コルセアーズのエース#1川村卓也


2月28日に獲得した新外国籍選手ジョナサン・ホームズは、この試合でもベンチ登録はされなかった。このことについてウィスマンHCは「今、彼はチームに馴染めるように調整している。いま我々は大事な時期だ。今週は川崎、北海道と大事な試合が続く。お互いの選手が何をしたいのか、何が出来るのかを知っているチーム力が何よりも重要になってくる。そういった時に新しい選手を入れることは得策ではない。ホームズ選手を少しずつチームに順応させていき、チームに慣れさせて、時が来れば使っていく」と説明している。

この試合もベンチ入り登録が見送られた今季最後の新外国籍選手#12ジョナサン・ホームズ。


ウィスマンHCは、この試合でもスターティング5を変更してきた。先発が続いていた竹田 謙に変えて、ここまでの3試合でベンチスタートとなっていたエース川村卓也を先発で起用。前日で今季初先発の橋本尚明はこの試合でも先発で起用された。

1Qでいきなり富樫勇樹の3点バスケットカウントで先制を許したビーコルは、川村卓也がアウトサイドから2Pシュートを沈めてやり返す。ビーコルはアグレッシブなディフェンスを仕掛けたが、エドワーズ、チェンバース、パーカーに立て続けに2Pシュートを許してビハインド展開に。

ビーコルはスティーブンソンがセカンドチャンスから決めたダンクと田渡のアウトサイドからの2Pシュートで攻撃に流れを生み、2分にはコストナーと細谷が続けて3Pシュート。残り1分から終盤にかけては川村、モリス、竹田が2Pシュートを続けて千葉を追撃。富樫に3Pシュートでブザービーターを決められたがひと桁台のビハインドに留め、最初のクォーターを21-29の8点差で終えた。

1Qでセカンドチャンスからダンクを決める#33アーサー・スティーブンソン


2Qの開始にパーカーに2Pシュート許すと、ここからターンオーバーが2本続き、原とダンカンに3Pシュートを許す。4分には西村に3Pシュートを決められ、ビハインドはこの日最大の18点差となった。しかし、このクォーターでシュートタッチが冴えたブランドン・コストナーが3本の3Pシュートを沈めるなどして、ビハインドを10点に戻した。

2Qで3Pシュートを沈める#34ブランドン・コストナー


3Qでビーコルは、コストナーをトップにおいたゾーンディフェンスが機能。ウィスマンHCは「少し工夫をしながらアジャストしてマッチアップの状況を作っていった」と話したが、この策が功を奏し、千葉の得点を14得点に抑えることに成功する。

ビーコルは千葉の得点が停滞している間に川村、田渡、コストナーが2Pシュートを決めるなどして10点のビハインドを維持。以降で川村とモリスの2Pシュートなどで得点をかさねて徐々に点差を詰め、残り25秒で細谷がインサイドから2Pシュートを決めて、その差を7点にまで縮めて最終クォーターに突入した。

3Qで2Pシュートを沈める帰化選手#32エドワード・モリス


ディフェンスから流れを生んだビーコルは、4Qで一気呵成のオフェンスに打って出る。3Q終了間際に2Pシュートを入れた細谷将司が開始早々に2Pシュートを沈めると、ここから3Pシュートを2本続けて沈めた。キャプテンの4連続シュートでビーコルは1点差にまで肉薄する。

4Qで3Pシュートを沈める#0細谷将司。3Qの終わりから4Q序盤にかけて4連続シュートを決めてチーム一気呵成の反撃に火を付けた


この直後の8分7秒、今度はエース川村卓也がインサイドから2Pシュートを沈めてビーコルが遂に逆転。さらにはコストナーがフリースロー1本を入れて9-0のランを成功させ、2点のリードを奪う。

1点差に肉薄した4Q8分7秒、エース川村卓也が2Pシュートを沈めてビーコルが遂に逆転に成功する

 

しかし、直後に西村に3Pシュート、パーカーにダンクを許してしまい千葉が再逆転。ビーコルは、コストナーのフリースロー1本とモリスのセカンドチャンスからのバスケットカウント(フリースローは失敗)で食らいつき同点に戻した。

逆転した直後に逆転を許したが、モリスがバスケットカウントを奪う2Pシュートを沈めてすぐさま同点にする


しかし、ここからギアを上げ、プレッシャーの強度を上げてきた千葉に0-13のランでやり返され、残り2分の時点で13点差をつけられてしまう。大事な勝負どころでターンオーバーが続けて出てしまい失点を止められなかった。

このランの途中でスティーブンソンがファウルアウト。田渡の2Pシュートでランを止めたものの残り時間が少ない中で点差が開いた。

千葉が13−0の猛攻を進める中でアーサー・スティーブンソンがファウルアウト。

田渡が2Pシュートを沈めてランを止めたが、終盤で二桁ビハインドになってしまう


残り36秒で細谷がファストブレイクからレイアップを決めて11点差。細谷は残り22秒にも2Pシュートを打ったが弾かれ、タイムアップを待たずして勝敗が決まった。

4Q、13点差の残り36秒、細谷将司がファストブレイクからレイアップを決める意地をみせたが、11点のビハインドを埋めるのには時間が残されていなかった


ビーコルはこのカード連敗。勝った千葉は2カード続けての4連勝。東地区争いで追い上げてくる栃木との差をゲーム差を「1」にして首位の座を守った。

この試合でのビーコルのスコアリーダーは、20得点を挙げたブランドン・コストナー。2番手は3Pシュート3/4本を含む15得点を挙げた細谷将司となった。

3番手は、13得点を挙げた川村卓也。川村は個人通算8,000得点達成がかかるが、偉業達成まであと「9」とした。

ここまで3試合連続でダブルダブルを決めていたアーサー・スティーブンソンは8得点8リバウンドと伸びなかった。

勝った千葉ジェッツの大野篤史HCは、試合後の会見でこのように語っている。

「相手のシュートタッチが良かったが、昨日あったオフェンスリバウンドはかなり改善出来たと思います。我慢してアウェーで勝ち切れたことは良かった」

またビーコルと闘った印象をこのように語っている。

「横浜さんとはアーリーカップとリーグ戦の2試合で対戦して、毎回外国籍選手が違ったこともありましたが、チームとしてのクオリティーが上がっていると思いました。外国籍選手は、今が一番フィットしているのではないでしょうか。その証拠にここ6試合での横浜さんのPPP(攻撃効率 Points Per Possession)がかなり上がってきています。この2試合では選手たちには警戒していくことが大事だと伝えていました」

千葉ジェッツ大野篤史HC


横浜ビー・コルセアーズのトーマス・ウィスマンHCは、この敗戦をこう振り返っている。

「今日は、昨日に比べて集中力を持ってディフェンス面を改善することが出来た。千葉を相手にいい試合をすることが出来た。我々が9-0の連続得点をしたあとに13-0の連続得点でしっかりと対応してきた。やはり、こういったところが強いチーム、ナンバーワンチームのプレースタイルだと思う。彼らが、我々が逆転してきたときにギアを挙げてきた。それに我々が付いていくことが出来なかったというのが現状だ。だが、千葉のようなチームとここまで渡り合えたのは、我々にとって良い経験になった。これは、ここから使っていけれる良い経験だ」

「誰もが千葉相手に我々が勝てるとは思っていなかっただろう。千葉に勝つということは、我々にとっては大金星だった。大金星というだけあって、今の我々にはハードルが高かった。残留プレーオフ回避争いをしている上で、ここは絶対に勝たなければならないという試合ではない。残留プレーオフ回避争いを考えれば、ここでひとつ勝つことが出来れば、だいぶ楽になったとは思うが、今日のこの負けをポジティブに捉えることが大事だ。今日出来た集中力、強度の高さがここからの残り16試合で重要になってくる。これらを発揮出来るようにしていく。今回の経験を次の勝たなければならない試合にしっかりと活かしていく」

横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC


Bリーグ元年だった2016-17シーズンの2月4日、ビーコルは今回と同じ横浜国際プールでおこなわれた千葉戦のGAME1でエース川村卓也がラスト1.7秒で決めたブザービーターで大逆転勝利した。あの歓喜のジャイアントキリングから2年後、同アリーナでおこなわれたこの試合で、あの時の再現、あの時以上の大歓喜は目の前だった。4Qで怒涛の9点ランで逆転した時には誰もがそう思ったことだろう。しかし、千葉はこれを上回る13点ランでやり返して勝利を奪い戻した。天皇杯3連覇、ここまで横綱相撲で首位を守るチームだけに流石と言わざるを得ない。「誰もが千葉相手に勝てるわけがないと思っただろう」指揮官もこう口にしたほどだ。だが、そのチームにビーコルは噛み付いてみせた。この惜敗で手にした自信と手応えは確かなものだ。幸いB1残留プレーオフ回避を争う秋田が滋賀に連敗して「2」ゲーム差は守られた。残りあと16試合。残留プレーオフ回避をかけた決戦に向けてチームは成熟度合いが増し、競争力がますます上がって来た。次節ビーコルは中2日をおいて、アウェーで神奈川ダービー第3弾となる川崎ブレイブサンダースとの1試合に挑む。

⬇3月10日横浜国際プール千葉戦GAME2・PHOTOギャラリー


【記事・取材・写真/おおかめともき】

 

 

Written by geki_ookame