ビーコル、王者新潟から最終盤で逆転奪うも直後にブザービーター喫し12連敗。


目前で渇望する勝利がスルリ。ラスト6秒で田渡が決めた逆転3Pの歓喜が急転直下の悔しさに。それでも王者を苦しめたことは残留POへ大きな収穫。

2018-19シーズン最終節・GAME1(4月20日シティホールプラザアオーレ長岡)
新潟アルビレックスBB 89-88 横浜ビー・コルセアーズ
31-20|19-14|16-26|23-28

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 4.20 [SAT] 新潟アルビレックスBB vs 横浜ビー・コルセアーズ】

https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3514&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4739

 

横浜ビー・コルセアーズは4月20日(土)、アウェー「シティホールプラザアオーレ長岡」でレギュラーシーズン最終節となる新潟アルビレックスBBとの2連戦GAME1を闘った。中地区王者に挑んだビーコルは、1Q開始から7点ランを決めて、幸先のいいスタートを切ったが、効果的に3Pシュートを決めてくる新潟に31得点を許して、前半で18点のビハインドを背負う。しかし後半3Qで新潟の得点をわずか16得点に留めると、ここから徐々に得点を伸ばして一進一退の攻防に持ち込んだ。最終盤、4Q残り6秒で田渡 凌が3Pシュートを沈めて土壇場で1点のリードを奪い逆転。誰もがビーコルの勝利を確信したが、それもつかの間、直後にダバンテ・ガードナーに逆転ブザービーター許してしまい痛恨の逆転負け。ビーコルはこれで12連敗となり、不名誉なB1チーム最多連敗記録をまた更新してしまった。

【写真提供:©B.LEAGUE】


新潟は今季11月までビーコルでプレーし、前節で34得点を挙げていたアマンゼ・エゲケゼをロスターから外してラモント・ハミルトンを起用。ビーコルは特別指定選手(法政大学)の中村太地がロスター入りから外れた。

1Q、ガードナーの3Pシュートで新潟に先制を許したビーコルは、スティーブンソン、川村、竹田が内外から3連続でシュートを決めた7点ランでやり返しリードを奪う。以降、1点差を争う展開となり、4分と3分でガードナーの2Pシュート、五十嵐の3Pシュートで5点差にされるが、スティーブンソンの2Pシュート、高島の3Pシュートで同点に追いつく。しかし、ハミルトンに2Pシュートを許し、再びリードを奪われると、鵜澤にオープン状態から3Pシュートを決められ再び5点差。鵜澤にはさらに3点バスケットカウントと3Pシュートでのブザービーターも決められてしまい、1Qの終盤で鵜澤ひとりに9点ランを許してしまった。1Qはオフェンスで食らいついて20得点を入れたものの、ディフェンスでノーマークにしてしまう場面が目立ったことから大量31失点を許し、11点のビハインドを背負うスタートとなった。

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ウィスマンHCは2Qの開始から橋本と小原を投入。ハードなディフェンスを仕掛けて新潟の得点を開始から約3分40秒間にわたって封じ込めることに成功する。オフェンスでは開始早々に橋本が3Pシュートを決めたが、以降で得点することが出来ず膠着状態になった。

6分に入ってスコアが動き出すと、上江田の2Pシュートなどで新潟がリードを12点に伸ばす。ビーコルは5分以降でコストナーがフリースロー2本、2Pシュート、3Pシュートで7得点を入れて追撃。しかし、森井に3Pシュート、ノーマークのガードナーにダンクを許してしまい差が18点に開いた。ビーコルのターンオーバーは前半だけで12本と多くなった。

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3Qでビーコルは追い上げをみせて、徐々にその差を詰めていく。4分でディフェンスリバウンドからファウルを奪った川村がフリースロー2本を決めて点差をひと桁9点にすると、残り2分で田渡が右サイドから2Pシュート、さらには竹田が左サイドから3Pシュートを沈めて差を5点にまで詰めた。ガードナーの2Pシュートと五十嵐の3Pシュートで引き離されたが、スティーブンソンが2Pシュートとダンクを沈めて食らいつく。残り1分でガードナーに3点バスケットカウントを許したが、直後に田渡が3点バスケットカウントでやり返して60-66。修正されたディフェンスも機能して新潟の得点を16点に留め、前半で18点差あったビハインドをひと桁6点にまで縮めた。

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4Qもビーコルは怒涛の追撃を続けた。開始からスティーブンソンと湊谷がフリースローで3点を入れ、8分には田渡のアシストでスティーブンソンがアリウープダンクで1点差に肉薄。以降接戦になったが、7分でスティーブンソンが2Pシュートを押し込みビーコルが遂に1点のリードを奪う。以降、一進一退の展開となり、ビーコルは残り1分まで3度のリードを奪う粘りをみせる。残り1分を切って、五十嵐に同点から3点バスケットカウント決められてしまい3点差にされたが、残り47秒で川村が3Pシュートを沈めて同点。しかし、直後にガードナーにディフェンスを突破されて2点差になった。

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ウィスマンHCがかけた最後のタイムアウト明け、田渡のスローインがスティーブンソンに通らず新潟ボールになるミスがあったが、新潟はシュートを決め切ることが出来ず、このリバウンドを奪った川村が右サイドで待つ田渡にボールを繋いで、田渡が3Pシュート。土壇場残り6秒で1点のリードを奪って田渡はガッツポーズ。ベンチ、そして横浜からかけつけた大勢のビーコルブースターから歓声が沸いた。

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しかしこの直後、ガードナーに2Pシュートでブザービーターを決められてしまい88-89。歓喜から急転直下の逆転負けを喫し、何ともやるせない1点差惜敗となった。

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ビーコルのスコアリーダーは、24得点を挙げたアーサー・スティーブンソン。21リバウンドもマークして、これでダブルダブルは9試合連続になった。

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2番手は、川村卓也が入れた16得点(4アシスト)。3番手は、3Pシュート2/4本を含む17得点を挙げた田渡 凌。田渡はアシストでも光る貢献をみせ、チーム最多の7アシストを記録した。

ブランドン・コストナーは3Pシュート2/7本を含む14得点だった。ここ数戦で成功率が落ちていたフリースローは4/4本、成功率100%と精度を戻した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


なんという幕切れ。残り1分を切ったラスト6秒で田渡が渾身の3Pシュートを決めた時、誰もがビーコルの勝利を確信したはずだ。しかし、この直後にガードナーにインサイドを突破され、ブザービーターを決められた時には言葉を失った。

ビーコルは執念の粘りを見せながら、また勝つことが出来なかった。今回は前節以上に勝利が目前だった。この1点の差は、勝利から遠ざかっているからなのか、それとも王者との差なのか。指揮官ウィスマンHCは「新潟は、勝利に必要な時間帯で勝ちに繋がるプレーをしてくる。これが中地区首位の実力だ。我々は必要なところで思い通りのプレーが出来ていない。これが中地区最下位にいる理由だ」と、このあまりに重い1点の差を解く。

【写真提供:©B.LEAGUE】


しかし、前を向こう。後半でビーコルは怒涛の追い上げを仕掛けて3Qで26得点、4Qでは28得点。後半だけで54得点を入れて、前半にあった18点ものビハインドを詰め、4Qではリードを4度奪う執念を見せた。

そして3Qでは、懸案のディフェンスも機能して新潟の得点をわずか16得点に抑え込んだ。中地区王者を何度も苦しめ、リードを奪ったことは翌週の残留プレーオフ1回戦に向けて大きな自信になる。「中地区の首位を相手にこれだけの試合が出来たことは、自分たちにとって収穫。来週の残留プレーオフに向けてプラスになる」とウィスマンHCもその手応えを口にしている。あとはこの執念を12試合ぶりの勝利に繋げるだけだ。

翌日のGAME2はレギュラーシーズン最後の試合。今度こそ連敗を止めて、悪い流れを断ち切る勝利で残留プレーオフを迎えたい。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

 


Written by geki_ookame