ビーコル、無念のB1残留プレーオフ1回戦敗退もB1残留の可能性残す。

29日のB2POセミファイナル熊本 対 群馬GAME3で群馬が勝てばビーコルのB1残留が決定。熊本が勝てば3位決定戦の結果を待つことに。

B1残留プレーオフ1回戦 2018-19 ・GAME2(4月27日トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 89-91 レバンガ北海道
23-20|24-21|18-27|24-23

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 4.27 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs レバンガ北海道】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4117&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4813

B1残留プレーオフ1回戦 2018-19 ・GAME3(4月27日トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 14-22 レバンガ北海道
10-7|4-15

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 4.27 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs レバンガ北海道】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4118&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4814

横浜ビー・コルセアーズは4月27日(金)、ホーム「トッケイセキュリティ平塚総合体育館」でレバンガ北海道とのB1残留プレーオフ1回戦(2戦先勝方式)GAME2を闘い89-91で敗れた。これで1勝1敗となり20分後に10分間(前後半各5分)のGAME3がおこなわれ、ビーコルは前半でリード奪いながらも後半で逆転負けを喫し、14-22で1回戦を敗退。2勝1敗とした北海道がB1残留を決めた。

ビーコルのB1残留か入替戦出場かは、群馬、信州、熊本、島根(このうち熊本と島根がB1ライセンスを保持)の4チームでおこなわれているB2プレーオフセミファイナルの結果如何で決まる。

既に27日と28日の試合で信州と島根が闘い、B1ライセンスを持たない信州が連勝してファイナル進出を決めた。これでビーコルの自動降格はなくなった。熊本と群馬は1勝1敗となっており、29日(15時ティップオフ)におこなわれるGAME3でファイナル進出チームを決める。この試合でB1ライセンスを持たない群馬が勝った場合、ビーコルは入替戦がなくなりB1残留が決定する。

B1ライセンスを持つ熊本が勝った場合は、5月3日からおこなわれる島根と群馬の3位決定戦の結果を待つことになる。ここでB1ライセンスを持つ島根が敗退し4位になった場合、群馬がB1ライセンスを持たないために入替戦がなくなりビーコルのB1残留が決定。島根が勝利し3位になった場合には、5月12日にB1・B2入替戦がおこなわれ、ビーコルは島根と対戦することになる。

GAME2では前日以上の激しい死闘になった。ビーコルは、勝利した前日のGAME1と同じ川村、田渡、竹田、スティーブンソン、コストナーのスターティング5で挑み、20点の大量リードを許した前日とは打って変わったエナジー溢れるインサイドアタックで1Qの出だしからリードを奪い主導権を握った。しかし中盤以降でドブラス、ミュレンズ、折茂らのシュートで北海道に追い上げを許し、リードこそ守ったが引き離すことは出来ず。3点のリードの23-20で最初のクォーターを終えた

2Q序盤、湊谷の3Pシュート、コストナーの2Pシュートでビーコルがリードを8点に伸ばす。7分で山本に2Pシュートを許したが、田渡の2Pシュート2本と3Pシュート、橋本の3Pシュートでリードを守る。

残り2分には川村の絶妙なパスからスティーブンソンがアリウープダンクを決めてビーコルが流れを大きくした。残り1分で多嶋の2Pシュート、関野の3Pシュートで北海道に4点差にまで追い上げられたが、残り1分を切った25秒にフリースロー2本を得たモリスが2本とも仕留めて47-41。リードを6点に伸ばして前半を終えた。

3Qで北海道が徐々に差を詰めてくる。ビーコルはスティーブンソン、竹田、コストナーのシュートなどでリードを守ったが、中盤の5分で多嶋に3Pシュート許し2点差に迫られると折茂に3Pシュートを決められ、この試合で初めて北海道にリードを許した。

3分で川村がレイアップでリードを奪い返したが、ミュレンズに3点バスケットカウントを許し、北海道が2点をリードした。

直後に川村が、今度はフェイダウェイでやり返して同点。以降、モリスの2Pシュート、細谷の3Pシュートでリードを5点に伸ばした。しかし、2点リードの残り1分でミュレンズに3Pシュートを入れられ北海道が逆転。ここからパス連携が相次ぎリズムを失った。さらにはミュレンズにフリースロー2本を決められ65-68。3点のビハインドを背負って最終クォーターに突入した。

4Q、3点を追うビーコルは川村のフリースロー2本、田渡、橋本の2Pシュートで追撃するが失点もかさなり、リードを奪えない。北海道はミュレンズのダンク、桜井の3Pシュートなどでリードを伸ばし、7点差にされた。以降でビーコルは細谷、コストナーのシュートなどで猛追。残り1分で橋本が3Pシュートを沈めて1点差にまで肉薄する。

残り1分を切って桜井に3Pシュート、関野に3点バスケットカウントを決められ残り30秒で5点差にされたが、残り16秒でまた橋本が3Pシュートを沈めて1ポゼッション2点差にする。ここでビーコルはファウルゲームに打って出たが、残り4秒でコストナーが3Pシュートを外し、直後のリバウンドで川村が3Pシュートでブザービーターを狙ったがこれも弾かれ89-91で敗戦となった。これで1勝1敗となり、B1残留の行方は20分後におこなわれた10分間(前後半各5分)のGAME3に持ち越された。

GAME2のビーコルのスコアリーダーは、17得点(9アシスト、5リバウンド、3Pシュート0/5)を入れた川村卓也。2番手は16得点(5リバウンド)を入れたブランドン・コストナー。以降、アーサー・スティーブンソンと田渡 凌が15得点を入れて3番手。スティーブンソンは19リバウンドも記録してダブルダブルだった。また橋本尚明がここぞで決めた3本の3Pシュートを含む11得点を挙げて4番手になっている。

北海道はバイロン・ミュレンズが28得点(11リバウンド)を入れてチームトップ。GAME1で23得点のデイビッド・ドブラスは12得点(7リバウンド)だった。前日の試合で北海道には日本人選手の二桁得点がいなかったが、この試合で関野が15得点、桜井が12得点を入れたことが大きかった。


GAME3は、前半5分、後半5分の計10分でおこなわれ、タイムアウトは前半と後半で各1回ずつ。ファウルは3つでファウルアウトとなる特別ルールでおこなわれた。

GAME3のロスターとスターティング5は、ビーコル、北海道共にGAME2と同じ布陣。北海道はマーク・トラソリーニとの交代もありうるかと思われたが、ミュレンズとドブラスがそのまま起用された。前半でビーコルは、開始早々にコストナーが3点バスケットカウントを決めて先制。さらには田渡の2Pシュートで5点を奪う幸先の良いスタートを切る。北海道には野口と桜井のシュートなどで7得点を入れられたが、コストナーが3Pシュートと2Pシュートを入れて10-7。3点のリードを持って前半を終えた

後半の出だしでスティーブンソンが2Pシュート、川村が右サイドからフェイダウェイを決めて14-7とし、リードを7点に伸ばした。しかし、ここから北海道の猛反撃を受け、防戦一方になったビーコルは得点が出来ず、最後の3分間で北海道に0-15のランを喫し、逆転されてしまう。

この間、ドブラスがファウル3つとなりファウルアウト。これで流れがビーコルに傾くかと思われたが、直後の残り1分41秒で川村がアンスポーツマンライクファウルを取られ、これで得たフリースロー2本を桜井が決めて北海道が同点から1点を勝ち越し。

これで流れを得た北海道はミュレンズが3Pシュートと2Pシュートを決めてリードを伸ばし、残り時間が少なくなったビーコルには大きなプレッシャーがのしかかった。1分を切ってからはミスもかさなり、北海道の得点を止められない。

6点差の残り11秒でミュレンズのファウルからコストナーがフリースロー2本を得たが、1本目を外してしまう。2本目をリバウンド狙いで敢えて外したが奪われ、これを止めに行った橋本がアンスポーツマンライクファウルを取られてしまう。静まり返るビーコルベンチ、沸き立つ北海道ベンチ。その中で多嶋がフリースロー2本を決めて勝敗が決まった。

ビーコルは2試合続けて痛恨の逆転負けを喫し、B1残留プレーオフ1回戦を敗退した。


前日の敗戦から翌日に連勝し、B1残留を決めたレバンガ北海道の内海知秀HCは試合後の会見でこのように話している。

「GAME1であった良いところを今日も出そうということだった。ドブラスが少しファウルが多くなってしまったが、野口が本当によく繋いでくれたし、桜井、関野も自分の力を出してバスケットにアタックしてくれた。選手とチームが一丸となって勝った試合だった」

「GAME3は、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。勝ちたい気持ちが強いほうが勝つと思っていたし、GAME2とGAME3のインターバルでも、選手たちにそう話していた。あまり良い出だしではなかったが、選手たちが本当によく頑張ってくれた」

「今シーズンは怪我人が多く、選手がなかなか揃わなかった。選手たちにはいい思いさせてあげることが出来なかったが、最後に彼らはB1残留を手にした。それを後押ししたファンの人たちも含めて、価値のある試合だったと思う」

「B1に残る、B1で闘うということは、横浜さんも同じだと思うが、これが我々のステータスだと思っている。北海道で応援してくれていたファンの人たちもB1残留を望んでいた。それに応えることが出来た。ひとつの大きな仕事が出来たと思っている」

レバンガ北海道 内海知秀HC

 

無念の敗退となった横浜ビー・コルセアーズのトーマス・ウィスマンHCは、無念の表情を浮かべこのように話した。

「非常に残念な結果になった。(GAME2、GAME3)の両試合とも自分たちに勝てるチャンスがあったにもかかわらず、勝つことが出来なかった。特にGAME3は、残り3分半で14-7とリードしていた状況で、ここから0-15の連続得点を許してしまった。このことは、いま私の中でまだ収集がついていないので説明出来ないが、本当に残念な結果になってしまった」

「北海道はこの時間帯で自分たちのプレーを決め、我々は自分たちのプレーを作ることが出来なかった。最終的に彼らが強かったということになる」

「GAME2とGAME3のインターバルで選手たちには、同じチームに(レギュラーシーズンを含めて)4回続けて勝つことは難しいこと。3回目でひとつ負けたとしても対戦結果は3勝1敗。自分たちがまだ3勝しているということを自信にして、オフェンスでは自信を持ち、ディフェンスでは必死に、何が何でも止めてやるという気持ちでやっていこうと話していた。これが出だしの14-7のスコアになってあらわれた。しかし、ここから崩れてしまった。相手のほうが気持ちが入ったプレーをした。自分たちよりも相手のほうが気持ちが上回った。そうとしか説明がつかない」

「1シーズンを通して我々は格上のチームを相手にしても、しっかりと闘うことは出来ていた。しかし、格上のチームとやった試合でも、今日のような試合でも、最後に勝ち切るということが今シーズン出来ていなかった。勝ち切るためには、やはり必要な時間帯でディフェンスをすることだと思う。必要な時間帯でのディフェンスで、気が緩んだり、集中力を欠いてしまうことがシーズン中でもあった。それが今日も出てしまった」

「バスケットボールは最終的にはコートの選手たちがやるかやらないかのスポーツだと思っている。コートにいる5人が結束力を高めないといけない。コートでのリーダーシップが必要であり、コーチが毎回介入出来るものではない。選手がプレーを作っていかなければならない。これを北海道は出来ていた。コートの5人がしっかりとまとまり、勝ちに繋がるプレーを連続で決めてきた。我々は勝利まであと一歩のところで、まとまり切れず0-15の連続得点を許してしまった。北海道は、GAME2とGAME3の後半でひとつになって闘っていた。我々にはこれが出来なかった」

「我々に、まだ命(チャンス)は残っている。そうである限りしっかりとやっていく。他チームに運命を委ねる他力本願になってしまった結果には、私の中でもモヤモヤする部分がある。だが、我々にはまだB1に残れる可能性がある。B2プレーオフの結果次第ではB1に残留するかもしれないし、B2のチームと入替戦になるかもしれない。まだ望みは残っている。我々にはまだ闘うチャンスがある。B1に残る希望は繋がっている」

「横浜も札幌も、両方ともB1にふさわしい都市だ。今日、自分たちの力で運命を決めるチャンスを逃してしまった事実はあるが、希望はまだ繋がっている。その希望が続く限りしっかりと闘い、この街に恩返しをしていきたい」

横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHC

 

横浜ビー・コルセアーズのキャプテン湊谷安玲久司朱は、このように話している。

「悔しいですが、これが現実なので仕方がない」

「選手たちは2連勝出来ると信じていた。全力でやることしか考えていなかった」

「今日、やることはひとつだったし、みんな同じことを思っていたが、こういう結果になってしまった」

「昨日は外国籍選手二人にやられたが、今日は日本人選手に繋がれてしまった。北海道に勝つ自信はあった」

「GAME3になった時、GAME2を勝つと思っていたし、GAME3も勝つと思っていた。残り5分で自分たちが4点しか入れられなかった。選手の疲労もあったのかもしれない」

「B2に落ちることはないと信じています。B2プレーオフの結果次第ですが、どんな形であれ、入替戦があったとしても、そこで頑張って勝つだけ。切り替えるしかないし、やるしかない」

「選手全員が気持ちを切り替えられるかといったら、今日だけでは出来ない選手もいると思う。それはみんなでケアしていく。もし、2週間後に入替戦があったとしても、気持ちが切れないようにやっていく」

「ブースターに対して、申し訳ないという言葉しか出てこない。悔しいです」

「2週間後にもし試合があるのなら、もう全力で、相手をボコボコにしてやるという気持ちでいく。それしかない」

「平塚の会場の雰囲気は凄かった。僕が相手ならフリースローを外していたと思う。それぐらい地響きがしていた。ビーコルブースターの皆さんには、最高の雰囲気を作ってもらって本当に感謝しています。それだけに不甲斐ない…」

「やるしかない!絶対にB1に残ります。大丈夫。次は笑顔で」

横浜ビー・コルセアーズキャプテン#5湊谷安玲久司朱

 

横浜ビー・コルセアーズのエース川村卓也も会見に応じている。会見場にあらわれた川村は満身創痍だった。静まり返った会見場の席につくとうつむき、少し間をおいてから、天を見上げて声を振り絞り、今の率直な気持ちを語り始めた。

「まだ自分の中で整理がついていない。ブースターのみんなに申し訳ないという気持ちで一杯です。本来、ホームでの利点を活かさないといけないはずでしたが、昨日とは打って変わって我慢しないといけない時間帯で、チームとして我慢出来ず、レフェリーとゲームをしてしまい、単発のミスが続いてしまった。昨日我慢したことを今日も継続出来なかったことが敗因に繋がってしまった」

「現段階では、やはり自分の中で整理がついていない。今日起きたことに対して、受け入れられない自分がいる。自分の中でまだ振り返れていない状況です」

ビーコルブースターへの想いを語ったとき、川村は言葉を震わせ涙を浮かべた。無念のエースが残した精一杯の想いだった。

「どんなに苦しくても、苦しいシーズンを過ごしてきた中でも、ブースターのみんなに支えられてきたので、やっぱりそういう意味では…、ブースターと一緒に…、今日の試合を勝ちたかった…」

横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也「ブースターと一緒に今日の試合を勝ちたかった」

 

無念、悔しい、様々な言葉が脳裏に浮かぶ。ビーコルは20点差をひっくり返した翌日の試合で勝てず、B1生き残りへの運命をB2チームの結果に委ねることになってしまった。

今季の集大成で臨んだ決戦だった。大一番で喫したこの2つの負けは、シーズン中にあった課題が露呈した逆転負けだったといえる。

短期決戦特有の難しさもあった。GAME3では最高のスタートダッシュだった14-7のダブルスコアから、まさかの15点ラン。後半2分のドブラスのファウルアウトと川村のアンスポーツマンライクファウルがターニングポイントだった。

特別ルールも少なからず影響した。タイムアウトをかけて北海道の流れを止めるべきだったという見方をする人もいるだろう。しかし、GAME3で許されたタイムアウトは1回だけ。ウィスマンHCは、最後の展開で勝つチャンスが巡ってきた時にこの唯一のタイムアウトをかける考えだった。

前日に良い勝ち方をしていただけにGAME2は絶対に勝たねばならなかった。ビーコルは、過去2度の残留プレーオフ出場でその闘い方を心得ていた。昨季、西宮と闘った1回戦ではビーコルがGAME1を落とし、そこからGAME2とGAME3を連勝している。今回はこの逆の展開。GAME3になれば闘い方が難しくなるのは分かっていたはずだ。だからこそ、何としてもGAME2で決めなければならない。そのプレッシャーが大きかったのではないか。

エース川村卓也の涙は、ビーコルにかかわる者、応援する者、愛する者、それら全ての気持ちを代弁していた。エースが流した涙を無駄には出来ない。他力本願でも何でもいい。我々B1に残らなければならない。

【記事・取材・写真/おおかめともき】

 

 

Written by geki_ookame