みんなのパスがあったからこそ出来た。
12月11日トッケイセキュリティ平塚総合体育館で行われた栃木ブレックス戦GAME2で、川村卓也がB1での個人通算1000得点を達成した。川村は、前日のGAME1でキャリア13年目での1000回3Pシュート成功の偉業を達成しており、連日の記録達成となった。
前日のGAME1で13得点を挙げ、B1通算得点を993としていた川村は、翌日おこなわれたGAME2での3Q 8分49秒で3Pシュートを沈めて、B1での1000得点目を達成した。
今回の栃木戦は川村卓也にとって記録ラッシュとなったが、栃木ブレックスは2008年から2013年までプレーした古巣だ。その古巣を相手に2つの偉大な記録を達成したことに大きな縁を感じる。
試合は2試合ともに敗戦となり、川村自身にとっても、平塚を満員したビーコルブースターにとっても悔しい試合になってしまったが、ブースターにとって川村の2つの偉業達成はせめてもの救いとなった。試合後、達成セレモニーが行なわれ、ビーコルブースターからの祝福を受けた川村は悔しさの中でスピーチした。
「シュートを決めるというのは、チームメイトのパスがあって、コーチの選別があって出来ることなので、キャリア13年目で記録を達成出来たことは嬉しいですけど、それらのシュートひとつひとつが(勝利の)結果に繋がらないとなかなか満足のいくものに出来ないので、記録は記録として、これからのバスケット人生がいつまで続くか分かりませんけど、しっかり結果を残していけれるように、チームの勝ちに結びつけれるように、また次のステップに向かって努力していきたいなと思います。本当にみんなのパスがあっての結果だと思うので、みんなに感謝しています」
1000回の3Pシュート、1000回の得点は、1000回のチームメイトのパスがあったからこそ出来た記録だ。シュートは仲間のパスがあってはじめて出来ること。常にチームメイトを大切にする川村卓也らしいスピーチだった。
節目の偉業を2日続けて達成した川村にとっての目標はチームの勝利であり、ビーコルブースターとチームメイトともにチャンピオンシップで闘い頂点に立つこと。そのために川村は切磋琢磨を惜しまず、激闘に身を投じる覚悟だ。