ビーコル、ホーム国プで5位三遠と直接対決!


今季最初の田渡兄弟対決!昨季までのチームメイト・マクドナルドとの対戦!1000得点達成まであと「6」の細谷、この試合で達成か?

横浜ビー・コルセアーズは、11月7日(水・19時05分 TIP-OFF)に、ホーム横浜国際プールで同じ中地区5位の三遠ネオフェニックスと1試合を闘う。今回の第8節は「郵便局応援デー 」としておこなわれ、ハーフタイムには横浜銀蝿の翔氏がチアリーダーズB-ROSEとコラボして「I Love横浜 」を生パフォーマンスする。

ビーコルは、前節新潟2連戦を連敗して3連敗中。現在3勝9敗で中地区6位。一方、同じ中地区を争う三遠は、前節北海道戦で1勝1敗。4勝8敗として5位の位置にいる。今節は5位と6位の直接対決。成績が拮抗している相手だけにビーコルとしては何としても勝っておかなければならない一戦となる。

今節の見どころは3つ。まずは田渡 凌と田渡修人が今季初めて対戦することだ。昨季も白熱した兄弟対決をコートの上で繰り広げた二人だが、弟・凌もBリーグ2年目でさらなる進化を見せているだけに、昨季以上の対戦が見られそうだ。

昨季5月の対戦で激しいマッチアップをゴール下で繰り広げた田渡兄弟


凌は、10月13日のアウェー京都戦GAME2からスターティング5が続いている。今季ここまで122得点は、兄を上回る。開幕2戦目からは5試合続けて二桁得点をマークし、前節新潟戦ではGAME1で13得点を挙げている。直近試合のGAME2では無得点に終わった。

前節新潟戦GAME1で3点バスケットカウントを決める横浜ビー・コルセアーズ#21田渡 凌


兄・修人はここまで104得点。チームが連勝した新潟戦GAME2で16得点、北海道戦GAME1では14得点を挙げ、3Pシュートは2試合共に成功率57.1%で4本決めている。修人も直近試合の北海道戦GAME2で5得点(3Pシュート1/5)となっており、兄弟揃ってロースコアに終わっていることは興味深いが、今季最初の田渡兄弟対決とあって凌、修人共に燃えに燃えてこの試合に挑むことは間違いない。

前節新潟戦GAME1での三遠ネオフェニックス#73田渡修人【写真提供:©B.LEAGUE】


2つ目の見どころは、昨季チームメイトだったウィリアム・マクドナルドとの対戦だ。マクドナルドは今季三遠に移籍してここまで162得点。ネオフェニックスのスコアメーカーとしてビーコルの前に立ち塞がってくる。元チームメイト同士とあって、お互い手の内は分かっているだけに、どんな対決になるかは楽しみなところ。マクドナルドのインサイドアタックをビーコルディフェンスが如何に防いでいくかが勝敗の鍵を握る。

前節新潟戦GAME1での三遠ネオフェニックス#45ウィリアム・マクドナルド【写真提供:©B.LEAGUE】


3つ目は、細谷将司が自身の1000得点達成まであと「6」にしており、今節で達成する可能性が高い。細谷は直近試合の新潟戦GAME2で3Pシュート2本を含む15得点を挙げて、川村卓也と共にチームのスコアリーダーになっている。今季はキャプテンにも就任した細谷のガッツ溢れるプレーが、チームの勝利に直結すると言っても過言ではないだけに、怒涛の躍動で自身の通過点となる1000得点を試合開始早々に達成して、チームを勝利に導いて欲しい。

1000得点達成まであと「6」に迫った横浜ビー・コルセアーズ#0細谷将司。今節での記録達成が濃厚だ


ビーコルは中地区の順位で三遠の下にいるが、総得点数では920得点で823得点の三遠を上回る。三遠の総得点数はリーグワーストであり、得点力に課題があるようだ。チームはテコ入れを施し、元NBAプレーヤーで、Bリーグ初年度に三遠でもプレーしたジョシュ・チルドレスの獲得をを発表。今節では帯同しないが、今後の闘いで要マークとなるのは間違いない。

ビーコルは依然ディフェンスに課題を抱え、1010の失点数はリーグ17/18位で依然多い。ゾーンとマンツーマンを駆使して、機能する場面も出てきてはいるが、まだまだ波があり、安定していない。マクドナルドのインサイドアタック、3Pも打てるロバート・ドジャー、3Pシューター田渡修人らを、トーマス・ウィスマンHCがどのような策で抑えていくか。速いパス回しとペースを上げたバスケで三遠を翻弄したい。

10月24日新潟戦、ゴール下で鋭いパスを出す#0細谷将司。相手ディフェンスを翻弄させる素速いパス回しはビーコルオフェンスの真骨頂だ


新外国籍選手のプリンス・イベが新潟戦でデビューし、ディフェンスで可能性を示した。ダンクも2試合で3本決め、リバウンドではGAME2で11本を記録して貢献した。スコアメーカーとしては、ダンクシューターの片鱗を見せた。フリースローの課題と、得点がまだまだひと桁台にあまんじているが、これは時間と共に上がってくるだろう。

前節新潟戦GAME2でダンクを決める横浜ビー・コルセアーズ#11プリンス・イベ。イベはこの試合で2本のダンクを決めた


オフェンス力のあるジャボン・マックレアの状態も気になるところだ。新潟戦前の練習で足のコンディションを悪くして前節のベンチ入りをイベに譲ったが、今節でベンチ入りされるかどうかが注目される。

10月21日滋賀戦GAME1でダンクを決める横浜ビー・コルセアーズ#12ジャボン・マックレア


もうひとりの外国籍選手アマンゼ・エゲケゼは、ここまで全ての試合で二桁得点を挙げて、ここまで181得点。安定したスコアメークで、川村卓也と共に得点源となっている。エゲケゼの持ち味であるスピードで三遠ディフェンスを切り崩したい。

前節新潟戦GAME1で3Pシュートを沈める横浜ビー・コルセアーズ#8アマンゼ・エゲケゼ。ここまでの全試合で二桁得点と安定したスコアメークが光る


ビーコルは、3日前の新潟戦GAME2で24点の大差で敗れたが、この先ズルズルいかないためにも、成績が拮抗する三遠との直接対決は必勝を期する。新潟戦を雪辱する海賊たちの奮起に期待したい。

【写真・記事/おおかめともき(三遠選手写真提供・©B.LEAGUE)】

 


Written by geki_ookame