今季最後の田渡兄弟対決!アウェイの地でネオフェニックスを撃て!
ビーコルは5月2日(水・19時15分 TIP-OFF)に、同じ中地区5位の三遠ネオフェニックスとアウェイ豊橋市総合体育館で1試合を闘う。B-COR MAGAZINEではこの試合を遠征取材。GAMEレポートを試合翌日にお届けする。
ビーコルは、前節レギュラーシーズン今季ホーム最終戦で連敗し、GAME1の敗戦でB1残留プレーオフに回ることが決定した。
今節の1試合を含めた残り3試合は、残留プレーオフを見据えたさらなる進化と成長を続けながらの3試合となる。
一方の三遠は、3月中旬から失速し、3月18日から6連敗、4月7日に富山から1勝を挙げたものの、以降の試合を落とし7連敗。4月に挙げた勝利はわずかにひとつで、18チーム中で14位に沈んでしまった。
14位はB1残留プレーオフ回避のデッドラインであり、15位の滋賀とは残り3試合でわずかに1ゲーム差となっており、もう後がない。
加えて三遠は、今節が豊橋市総合体育館での今季最終戦であり、試合後には既に引退を表明しているMr.フェニックス#3大口真洋の引退セレモニーが実施されることから、チーム総力をあげてビーコルにぶつかってくることが予想される。
ビーコルと三遠の対戦はこれが今季6度目。ここまでは2勝3敗とビーコルがひとつ負け越している。
11月のホーム横浜国際プールでの対戦では1勝1敗だった。GAME1では、ジェフリー・パーマーが22得点12リバウンド、ハシーム・サビート・マンカが13得点15リバウンドで両外国籍選手が揃ってダブルダブルの活躍。ビハインド展開も3Qに逆転し、4Qで猛追してきた三遠を抑えて69 – 65で勝利。
ビハインド展開になったGAME2では、この試合で14得点を挙げた満田丈太郎の活躍などで徐々に点差を詰めたものの、3Qで28失点。4Qで18点差を猛追したが、3Qでの大量失点が響き、70-76の6点差で敗れている。
2月の豊橋市総合体育館でのアウェイ戦では連敗を喫した。GAME1では、最大24点ビハインドを猛追し、4Qに5点差まで肉薄したが、一度も追いつくことなく86-97で敗戦。
GAME2では、4Q残り8秒まで終始リードを守ったが、残り8秒でターンオーバーから三遠に得点を許しまい痛恨の逆転負けを喫し79-80で敗戦。この試合で達成した川村卓也の偉業キャリア通算7,000得点を勝利で飾れなかった。
ビーコルはこのアウェイ三遠戦での連敗から失速し、10連敗を喫したが、3月28日ホーム横浜国際プールでの今季最終戦で三遠と闘い、川村、サビート、細谷、パーマー、満田の5人が二桁得点をマーク。一進一退の接戦を制した87-84の勝利で、三遠戦で始まった連敗を三遠戦で止めている。また、この試合で竹田 謙がキャリア通算3,000得点を達成している。
この今季5度目の三遠戦は、アドバイザートーマス・ウィスマンがベンチ入りした2試合目であり、ビーコルはこの勝利から自信をつけ、ここまで急速な進化成長を続けている。
三遠戦といえば、兄・田渡修人と弟・田渡 凌の兄弟対決が注目されるが、弟である凌はシーズン後半に入ってから伸び悩んでいた。しかし、前節の名古屋D戦で14得点、12得点とシュートタッチが冴え、アグレッシブさが蘇り、GAME1では5アシストもマークして調子を取り戻している。
延長戦にもつれたGAME2では、オーバータイムの延長戦で、同点の直後に訪れた好機を自らのパスミスで逸してしまい大きな悔しさを味わった。それだけに、今節での田渡 凌のプレーに大きく期待したい。もちろん、今季最後の田渡兄弟対決も注目だ。
前節名古屋D戦で、川村の不調を埋める躍動を見せたもう一人の若き海賊、満田丈太郎にも期待したい。
川村卓也は、京都戦まで神がかり的なシュートでオフェンスの起点となりチームを引っ張ったが、前節で2得点、5得点とロースコアに終わってしまい、コンディションが心配されている。B1残留プレーオフもあることから、タイムシェアが気になるところだ。
川村を休ませるためにも、平塚での西宮戦でシュート成功率100%で15得点を挙げ、チームの窮地を救ったベテラン蒲谷正之の出場に期待したい。蒲谷は西宮戦以降でまたプレータイムがなくなってしまったが、今こそ蒲谷の出番ではないか。B1残留プレーオフでもベテランの貴重な経験値は必要な戦力のはずだ。
B1残留プレーオフに向けて、一番怖いのが怪我だ。ジェフリー・パーマーが名古屋D戦前の練習中に右足首を捻挫して(全治1週間)、前節で選手登録から外れただけに、怪我だけは要注意だ。
名古屋D戦GAME2後に尺野将太HCも言っていたが、湊谷安玲久司朱がアキレス腱の怪我から復帰した今、パーマーが戻れば、残留プレーオフは13人となり、1人がベンチ登録から外れることになる。それが誰になるのか、残り3試合での選手間競争も熾烈になっていく。
三遠で要警戒は、直近の新潟戦GAME2で24得点、最近5試合で二桁得点をマークし20点台が3試合あるウェンデル・ホワイト。
パワーフォワードのロバート・ドジャーは、最近5試合でロースコアが4試合あったが、直近の新潟戦で4本の3Pを含む22得点を挙げているだけに、ビーコルディフェンスが如何にしてこれを止めるか。
残留プレーオフを見据えた闘いになるビーコルと、何としても残留プレーオフを回避した三遠とが激突する今季最後の三遠戦。残留プレーオフに向けて、ビーコルは今ある課題を潰しておかねばならない。
ビーコルとしては残り試合を勝って、勢いと自信を付けてB1残留プレーオフに挑みたいところ。とにかく怪我だけは注意だが、今回も沢山のビーコルブースターが駆けつけてくれることが予想されるだけにアウェイの地で勝利を掴み、勝ちグセを付けておきたい。
【記事・写真/おおかめともき】