ケンジが帰ってくる!プロ12年間の現役生活に別れを告げ、ウィスマンHCと選手の架け橋に。
横浜ビー・コルセアーズは7月4日、昨季ビーコルから広島に移籍し、6月30日に現役引退を発表していた山田謙治氏のチーム編成・強化担当兼アシスタントコーチ就任を発表した。低迷期脱却を図るビーコルに心強い“漢”が帰ってくる。地元横浜出身でチーム創設時からプレー。ビーコルの顔だった山田謙治氏が、2シーズン目を迎えるウィスマン体制に入閣することが決まった。
山田氏は、ビーコルがチーム創立とbjリーグに参入した2011年にドラフト1巡目1位でビーコルに入団。2年目の2012-13シーズンにはチームの初優勝に大きく貢献。2016-17シーズンまではキャプテンを務め、チームの精神的な支柱として活躍した。
昨季、惜しまれながら広島に移籍。ビーコルブースターはいつしか“ケンジ”がビーコルに戻ってくることを願っていたが、それが早くも実現することになった。Bリーグになってから続く低迷期からの脱却を図るチームにとって、6シーズンにわたってビーコルを支え続けた山田謙治氏の復帰はこれ以上にない勇気となる。
山田氏はチームを通して「この度、チーム編成・強化担当兼アシスタントコーチに就任しました山田謙治です。1年振りに横浜に戻ってくることができ、大変嬉しく思います。現役は引退しましたが、横浜ビー・コルセアーズの一員として、まずは良いシーズンが迎えられるようにしっかりと準備し、ブースターの皆さま、関係者の皆さまと一丸となって最後まで闘っていきたい、チームをしっかりとサポートしていきたいと思っています。結果を出せるよう頑張りますので、今シーズンもよろしくお願いします!」と意気込みをコメントしている。
山田氏の入閣は、2シーズン目を迎える指揮官トーマス・ウィスマンHCとの繋がりがあることも大きい。山田氏は、2007-08シーズンから2010-11シーズンまでJBL時代の栃木でプレー。この時にヘッドコーチを務めていたウィスマンHCと共に闘い、2009-10シーズンにはウィスマンHCのもとでチームの初優勝も果たしている。
ウィスマン体制1シーズン目となった昨季の失速はヘッドコーチと選手の相互理解、コミュニケーション不足が原因のひとつになっていた。ウィスマンHCの考えを熟知している山田氏は、この部分を補うことが期待されている。
ビーコルは初のチームスローガンとなる「BE COURAGEOUS(ビー カレイジャス)」を掲げ、チームはハングリーさ、アグレッシブさを全面に押し出していく方針で、伸びしろの大きい若い“逸材”を多く集めた。それだけにチームのまとめ役が必要とされた。山田氏こそ、このポジションにふさわしいといえる。
昨季、広島からチームを客観的に見てきた山田氏には、このチームが何をすべきなのか、何処に向かうべきなのかを理解し、自身の考えを持っている。兄貴的な存在の山田氏は若い選手が多くなる今季のチームにおいて、その指導力を存分に発揮してくれるだろう。山田氏はチームを変えるためには「嫌われてもいい」と言い切る。チームの低迷期を終わらせるためには鬼軍曹にもなる覚悟だ。ビーコルの大改革に、なくてはならない“ケンジ”が還ってきた。
B-COR MAGAZINEは、チーム編成・強化担当兼アシスタントコーチに就任したばかりの山田謙治氏にインタビューをおこなっている。これは近日公開する。
【記事・写真/おおかめともき】
横浜ビー・コルセアーズ/山田謙治 チーム編成・強化担当兼アシスタントコーチ就任のお知らせ
https://b-corsairs.com/news/team_20190704_1/
広島ドラゴンフライズ/山田謙治選手現役引退のお知らせ
https://hiroshimadragonflies.com/news/detail/id=14301