今度こそ連敗ストップ!チームディフェンスで勝利を掴め!
横浜ビー・コルセアーズは10月28日(水・19時5分TIPOFF)に、富山市総合体育館で、同じ東地区の富山グラウジーズとアウェーでの水曜日GAME1試合を闘う。
ビーコルは前節のアウェー秋田2連戦で連敗し、現在6連敗中。今節は何としても勝たねばならない1試合だ。
秋田戦のGAME1では、追い掛ける展開から3Qで逆転。以降で一進一退の展開となったが、4Q残り2分でレジナルド・ベクトンがファウルアウト。それでも、ビーコルは執念で残り5秒で森川正明の3Pシュートで1点差に追いついた(注:試合後、同点に修正された)。カイル・ミリングHCはファウルゲームに打って出る策に出たが、与えたフリースローを2本とも決められ、直後の放ったアキ・チェンバースの3Pシュートも外れてしまい無念の敗戦となった。
GAME2は、両チーム共にロースコアゲームになった。カイルHCは、ベクトンに代わって前日に19得点を入れたパトリック・アウダを先発で起用。ディフェンスもゾーンに変更して、これが機能したことにより、序盤はビーコルが主導権を握った。しかし、以降のオフェンスで秋田ディフェンスのプレッシャーに苦戦して思うようにスコアが伸びなかった。それでも2Qで一進一退の展開に持ち込んだが、9点ランを許してリードを奪われ、以降でも失点がかさみ、4Qではビハインドが20点台に膨らんでしまった。加えてベクトンが前日に続いて3試合連続となるファウルアウト、さらにはアウダもファウルアウトしてしまい得点力が低下。終わってみれば48得点のロースコアとなり、48−68の20点差で敗れてしまった。
GAME1で敗因となっていたリバウンドはGAME2で40対36で秋田を上回ったものの、ターンオーバーでは22対9と前日同様に差がついたことが敗因に繋がった。
富山戦前におこなった練習では、秋田戦の反省を入念に確認して修正をおこない、富山戦に向けた連携も確認。中2日でのアウェー戦が続く中で、練習時間が限られていたが、やれるだけのことはやった。
元富山でこれが古巣凱旋試合となる小原 翼は「6連敗中だからこそ、前を向いて、バスケットボールを楽しむことが大事」と話し、富山に乗り込んでいった。連敗中のチームにありがちな、負のムードはない。ディフェンスへの自信と勝利へのモチベーションをさらに高め、チームは今ひとつになっている。
対する富山は、今季ジュリアン・マブンカ、城宝匡史らを加入させた。ここまで7勝2敗、前節は三河と対戦し、GAME2を落として1勝1敗だった。開幕から10試合の総得点数799得点はリーグ1のスタッツ。これをビーコルがどう抑えていくか。
チームディフェンスに手応えを感じているカイルHCは「これまでの対戦で出来ていた強度の高いディフェンスをやる。これに加えてオフェンスが良くなれば勝機はある」と話す。
これを裏付ける要素は、スタッツに表れている。10月27日現在で、ビーコルの3Pシュート成功率37.4%が、三河の40.6%に続いて2位になっているのだ。これを闘いの中でどう活かして行くか?指揮官は「3Pシュートの強化は目指すことのひとつでもあるのだが、良く出来ていると思う。シュートも打ち切れているから、あとはボール保持の部分。ターンオーバーの数を減らせば、もっと良いシュートを打てる機会が増えると思う」と話す。ディフェンスが良い形で来ているだけに、3Pシュートで光明を見出したいところだ。
そして、ファウルと不名誉なリーグトップになっているターンオーバーをどこまで減らすことが出来るか。ファウルは、スーパーアグレッシブなディフェンス故のデメリットともいえるが、スコアメーカーのファウルトラブル、勝負どころでのファウルアウトは避けなければならない。ディフェンスの強度を落とさず、ファウルを如何に少なくしていくか。そしてターンオーバーの抑止。この2つの課題が修正されれば、勝利が見えてくる。
何としても勝たねばならないアウェー富山戦。ここまで出来てるチームディフェンスでぶつかり、アルプスの麓で勝利をもぎとりたい。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE/©横浜ビー・コルセアーズ】
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⬇ビーコルNEWS・富山戦前日選手インタビュー(#81小原 翼)
【動画提供©横浜ビー・コルセアーズ】