ビーコル、A東京とのGAME2で一時は互角の善戦も勝利ならず


若き須藤とストックマンが躍動!強豪を苦しめた怒涛のエナジーは敗戦の中にあった収穫

2020-21シーズン第3節(ホーム開幕節)GAME2(10月18日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 65-72 アルバルク東京 
16-16|17-20|15-23|17-13

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.18 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs アルバルク東京】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=5903&TAB=B

【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


横浜ビー・コルセアーズは10月18日、横浜国際プールでおこなわれたホーム開幕節・対アルバルク東京2連戦のGAME2を闘った。ビーコルは、ビハインド展開にこそなったが、前日とは打って変わった攻守を見せてA東京を苦しめ、一時は互角もしくはそれ以上のエナジー溢れるバスケットボールを展開した。結果的には7点差の65−72で敗戦したが、選手たちは勝利への執念を全面に押し出したスーパーアグレッシブなバスケットボールで強豪を苦しめ、2Qでは同点からリードを奪って一進一退の攻防を演じ、ビハインド展開となった4Qでは1ポゼッション3点差にまで迫る善戦を見せた。

【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


また地元横浜出身のルーキー須藤昂矢と特別指定選手のケドリック・ストックマン・ジュニアが随所に光る活躍を見せ、敗戦の中にあっても大きな収穫と自信を得た2連戦になった。横浜ビー・コルセアーズはこれで2勝4敗。アルバルク東京は5勝1敗になった。

ザック・バランスキーのドリブルを追う横浜ビー・コルセアーズ#2ケドリック・ストックマン・ジュニア(写真左)と横浜ビー・コルセアーズ#30須藤昂矢(写真中央)【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


前日同様にA東京に先制を許したビーコルは、1Qの中盤を過ぎるまで得点がなく6点のビハインドを背負った。最初の得点が入ったのは4分に森川正明が入れたフェイダウェイからの2Pシュート。ここからビーコルは徐々に流れを掴み、残り3分にはレジナルド・ベクトンの2Pシュートで同点に追いついた。ここから両チームはシーソーゲームを演じ、1Qは互いに譲らず16−16の同点で終えた。

横浜ビー・コルセアーズ#9森川正明【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


2Qの出だしで須藤昂矢が、エナジー溢れるオフェンスでアンスポーツマンライクファウルを奪い、これで得たフリースローを2本とも確実に沈めると、さらには2Pシュートも決めて、勝ち越しからリードを伸ばした。8分には、今季シュートタッチが好調の小原翼も2Pシュートも決めた。両チームはこのクォーターでもシュートを入れあい、スコアが目まぐるしく変わった。中盤では、特別指定選手のケドリック・ストックマン・ジュニアが躍動を見せ、2Pシュートと3Pシュートで逆転を2度決めた。ストックマン・ジュニアはディフェンスでも持ち前の機動力を活かしてA東京のシュートを阻止。攻守にわたって相手の驚異になった。

横浜ビー・コルセアーズ#2ケドリック・ストックマン・ジュニア【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


シーソーゲームは中盤5分でA東京に傾き、ビーコルはビハインドを背負った。1分を切ってからベクトンが2Pシュートを決めて1点差にしたが、A東京に与えたフリースローでの2失点で3点差の33−36で2Qを終えた。

3Qでは、森川正明が8分と7分に2本の3Pシュートを沈めて流れをもたらし、5分にはチェンバースも3Pシュートで続いた。しかし、A東京はその都度、得点を入れてリードを守り、次第に差がついていった。ビーコルのビハインドは残り1分で二桁台にまで増え、48−59の11点差で最終クォーターを迎えた。

横浜ビー・コルセアーズ#9森川正明【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


4Qでビーコルは、エナジーの強度をさらに上げてA東京に挑んだ。8分に小原がこの日3本目の2Pシュートを決めると、須藤が2Pシュートを決め、チェンバース、ストックマン・ジュニアが内外のシュートで続いた。ストックマン・ジュニアはさらにリバウンドを自ら押し込んで終盤の反撃へ勢いをもたらした。そして中盤の5分、秋山皓太が3Pシュートを決めて、ビーコルは1ポゼッション3点差にまで迫った。倒れながらにボールに食らいつく執念を見せて怒涛の攻守を展開し、
A東京にプレッシャーを与えた。

以降、両チームはシュートを入れあい3点差が続いたが、1分を切った残り48秒でアレックス・カークに2Pシュートを許して5点差になると、残り20秒には竹内譲次にフリースロー2本を決められて7点差となり勝負が決まった。

ビーコルは勝利への執念をむき出しにしてボールに食らいついた。横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太(写真中央)横浜ビー・コルセアーズ#22秋山皓太(写真右)【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


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【カイル・ミリングHC試合後会見コメント】

「 全体を通して40分間をみんなで闘えたと思います。試合の前にも継続力の話をしていたんですけど、昨日の敗戦から含めてオフェンス、ディフェンスどちらの面でもプレッシャーに対応しないといけない部分は増えていました。今日は、その対応がきちんと出来ていたので、その分40分間継続して全力でプレー出来たのだと思います」

横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC【写真提供©横浜ビー・コルセアーズ】


【ケドリック・ストックマン・ジュニア試合後会見コメント】

「 昨日に比べたら、チームとしてとても良いパフォーマンスが出来ていたと思います。チームとして、日に日に良くなっていくことに、選手たちも自信を感じているので、これからどんどん良くなっていくと思います」

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ビーコルの次節は中2日後の水曜日。今節と同じ横浜国際プールに千葉ジェッツを迎えて第4節1試合を闘う。

【記事/おおかめともき・写真提供/©横浜ビー・コルセアーズ】


Written by geki_ookame