27日ぶりのリーグ戦再開。生原とサザランドは古巣凱旋試合
中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、3月14日(土)と15日(日)にアウェーウィングアリーナ刈谷で同じ中地区2位のシーホース三河と第28節2連戦を闘う。
Bリーグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響から2月28日から3月11日にかけて開催を予定していたB1およびB2のリーグ戦開催を延期していたが、14日から4月1日までの試合を無観客試合としてリーグ戦を再開。ビーコルは、2月16日のSR渋谷戦GAME2以来27日ぶりの再開となる。
Bリーグでは、無観客でおこなわれるこの期間でもファンに観戦と応援が出来るよう『B.LEAGUE EVERYWHERE』と題した無料配信をおこなう。3月14日から4月1日までに開催するB1リーグ戦とB2リーグ戦の全試合を『バスケットLIVE』で無料配信。またB1の今節第28節は『スカパー!Bリーグセット』、『DAZN(ダゾーン)』でも無料放送、無料配信される。詳細は以下リンクから。
・バスケットLIVE(3月14日から4月1日までに開催するB1・B2リーグ戦の全試合を無料配信)
https://basketball.mb.softbank.jp
・スカパー!Bリーグセット(第28節のみ無料放送)
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https://www.youtube.com/c/DAZNJapan
ビーコルは、ここまで10勝29敗で中地区5位が続く。4位新潟とは「3」ゲーム差、3位富山とは「3」ゲーム差、2位三河までは「7」ゲーム差になっている。
B1総合順位でも依然残留プレーオフ圏内の17/18位。今節で大阪と対戦する16位島根とは「1」ゲーム差、15位新潟と残留プレーオフ圏外14位の北海道までは「3」ゲーム差になっている。ビーコルとしては、何としても今節を勝ってゲーム差を縮めておきたい。
三河とは、昨年末におこなわれたホーム2連戦で連敗を喫したが、その内容は決して悪いものではなかった。GAME1は勝利まであと一歩だった。1Qをリードで終え、2Qでは2点を追いかける展開になったが、3Q最終盤で同点に追いつくと、4Qで一進一退の攻防に持ち込み、残り35秒で1点のリードを奪った。
しかし残り18秒で、昨季までビーコルのエースとしてプレーした川村卓也に2Pシュートを決められて逆転を許し、最終的には5点差の78−83で惜敗している。
この試合でビーコルは、レジナルド・ベクトンが21得点、元三河のジェームズ・サザランドが20得点、アキ・チェンバースが12得点、秋山皓太が11得点を挙げて4選手が二桁得点を記録。ビーコルの得点力向上が感じられた試合になっていた。
GAME2は、1Qの出だしで7点ランを決める好スタートを切ったが、以降で得点が伸びず、川村に勝負どころで3Pシュートを決められるなどして14点差の67−81で敗れた。その中で田渡 凌が16得点を挙げて復調を示したことが大きかった。
両チームの過去12試合におけるスタッツ比較を見ると、三河は得点力がある一方で失点が多い事が分かる。
ペイントエリア内でのシュートも三河が勝るが、これはダバンテ・ガードナーによる得点が多い。前回対戦ではガードナーにGAME1で32得点を許したもののGAME2では10得点に抑えることに成功している。
ただ、川村にGAME1で3Pシュート2/5本で16得点、GAME2では3Pシュート5/10本で15点を許したことが敗因のひとつになっていた。ガードナー封じに加えて、勝負どころを逃さず3Pシュートを決めてくる川村を如何に抑えていくかも鍵。ビーコルは、三河に勝るリバウンドで優位な展開に持っていきたいところだ。
ビーコルは、前節勝利したホームSR渋谷戦GAME1で101得点を挙げて得点力も出てきている。この試合で1はベクトンが26得点、サザランドが22得点を挙げるなどして二桁得点が5選手。田渡はこの試合でも二桁10得点を挙げて乗ってきている。田渡はここまでアシストで貢献してきたが、ここにきてのオフェンス向上は巻き返しを期するチームにとって心強い存在。今節でのキーマンといっても過言ではないだろう。
そして、今節が古巣三河凱旋となる生原秀将とジェームズ・サザランドにも期待がかかる。サザランドはベクトンと共に得点力の要であり、生原も1月29日の第23節富山戦で3Pシュート4/7本を含む20得点を挙げるなどして好調を維持。ここまで11試合連続で先発出場が続いている。
また、2月27日に獲得した期待の新戦力、特別指定選手のポイントガード菅原 暉(すがわらてる・筑波大学3年)のデビュー戦にも期待が高まる。
実に27日ぶりの試合となる第28節。ビーコルは、若き知将・福田将吾HCのもとで、今節に照準を合わせた準備を入念におこなってきた。それだけに準備は万全だろう。同じ中地区の三河とは今後4月にホームとアウェーで1試合ずつ対戦するだけに、残留プレーオフ圏外脱出のためには、ここを何としても勝っておかねばならない。前回対戦でやられた借りを晴らすべく、横浜の海賊たちが敵地でのリベンジに燃える。
【記事・写真/おおかめともき】