ビーコル、初の100点ゲームでSR渋谷との初戦を勝利!


一時は16点差も4Qに38得点を入れて11点差勝利!二桁得点5人、目指すオフェンス出来た

2019-20シーズン第23節GAME1(2月15日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 101-90 サンロッカーズ渋谷 
17-23|22-21|24-27|38-19

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.15 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs サンロッカーズ渋谷】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4492&TAB=B

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、ホーム横浜国際プールで東地区4位のサンロッカーズ渋谷と第23節の2連戦GAME1を闘い、Bリーグになってから初めて(オーバータイム戦を除く)となる100点ゲームで11点差勝利を収め、連敗を「4」で止めた。追う展開だったビーコルは、3Qでペイントエリア内でのオフェンスを強め、3連続バスケットカウントなどでリズムを掴むと、ここから徐々にペースを上げて接戦に持ち込んだ。4Q終盤でベクトンの3点バスケットカウントから始まった11点ランで100点ゲームにすると、以降でSR渋谷の得点を許さず、11点差で勝利した。

ビーコルはこれで二桁10勝となり28敗。4位新潟とのゲーム差は「3」になった。3位富山までは「6」ゲーム差、チャンピオンシップ出場圏2位までのゲーム差は「7.5」になっている。

B1総合順位でビーコルは17/18位。16位島根とのゲーム差は「1」、15位新潟までは「3」ゲーム差、残留プレーオフ圏外14位北海道までは「3」ゲーム差にそれぞれ縮まった。1Qの立ち上がりでビーコルは生原とチェンバースの3Pシュートなどで8点ランを決めて先制。以降でもベクトンのダンクで序盤早々に二桁10点のリードを奪った。これで主導権を握ったかと思われたが、中盤に入ってからSR渋谷に9点ランを許して、6点差のビハインドを背負った。2Qでビーコルは立ち上がりで得点が停滞。6分で12点差と離されたが、橋本、チェンバースの2Pシュート、サザランドの3Pシュートと2Pシュートで9点ランを決め、差を5点にまで縮めて前半を終えた。3Q残り3分で16点差まで離されたが終盤でベクトンが3連続でバスケットカウントを奪うと(フリースローは3本とも失敗)竹田もレイアップで続いて8点ランを決めて反撃。終了間際にはサザランドが3点バスケットカウントを決めて8点差とし、流れを持ったまま最終クォーターに突入した。4Qでビーコルはベクトンのレイアップと2Pシュートなどで徐々に点差を詰め、中盤5分にはチェンバースの3Pシュートで遂に逆転を奪った。4分には田渡が2本のレイアップを決めてリードを伸ばした。終盤に入ると同点と逆転を繰り返す接戦になり、3分には生原がファウアウトしたが、残り1分でベクトンが2Pシュートを決めて勝ち越し。ここから、ベクトンの3点バスケットカウントなどで11点ランを決めて、SR渋谷を一気に引き離して寄せ付けず、11点差の101−90で勝利した。

ビーコルは二桁得点を挙げた選手が5人で20点台の得点が2人だった。レジナルド・ベクトンがフィールドゴール11/11本で26得点を挙げ、リバウンドも11本取ったダブルダブルでチーム最多。ジェームズ・サザランドが3Pシュート3/7本を含む22得点(6リバウンド)、アキ・チェンバースが3Pシュート4/7本を含む15得点、橋本尚明が3Pシュート5/7本を含む12得点、田渡 凌が6アシストで10得点を挙げている。《福田将吾HC 試合後会見》

「1ヶ月半前に今年初めての試合で、SR渋谷さんのホームで試合をして2戦とも大敗しましたが、それから約1ヶ月半経ったところでこうやって、ウチの強みを前面に出せて勝ったということはひとつの自信に繋がります。前回対戦した時には、チームにとっても10連敗目で非常に厳しかった部分がありましたが、そこから選手たちが腐らず、前を向いて自分たちがやらなきゃいけないと頑張ってくれたことがこの結果に繋がったと思います」

「(前回対戦では共に60点台の得点だったが、Bリーグになってから初めて100点ゲームを挙げた。その要因は?)2つあります。ひとつはポイントガードの生原と田渡の2人の成長が大きいと思います。彼らがゲームを組み立てたので、慌てずに、けれどもボールをプッシュして速い展開にして我々のテンポに持っていけました。これが大きかったです。(前回対戦から)1ヶ月半で成長した彼らなくして、今日の結果は出てこなかったと思います。もちろん、(同じポイントガードの)ハンター・コートも一生懸命頑張っているんですけど、特にこの2人の成長が大きかったです」

「ふたつ目は、ペイントにアタックしろと選手たちに話していました。SR渋谷さんはもの凄いプレッシャーを掛けてきて、そういった意味でSR渋谷さんは(中2日前の前節で対戦した)秋田さんと非常に似たスタイルだと思います。プレッシャーに対して引いてしまうと、自分たちのプレーセット、前半でいうとベクトン選手を見過ぎてしまい、重たくなってしまったことから差が10点台に開きましたが、そうではなくて、ひとりひとりがアタックメンタリティを持ってやることが重要だから(相手ディフェンスを)割っていけという話をしました。相手は逆に割られてもいいという覚悟でプレッシャーを掛けて来ているので、それに対してウチのガード陣が、サザランド選手が前を向いてアタックしてくれた結果、相手を収縮させて3Pシュートも11/24本と非常にいい形で打てて、理想的なオフェンスが出来ました。このふたつのことが100点を超えた理由だと思っています」

「もうひとつ、今日はリバウンドで全員飛び込めと話していました。これは秋田戦の反省からです」

「(4Q最終盤ではガッツポーズもした)あの時に考えていたのは、残り3分で12点リードしながら延長戦で負けた三遠戦(12月25日)のことでした。ガッツポーズをしたのと同時にどのタイミングでタイムアウトを取るべきかを考えていました。タイムアウトを取ることでSR渋谷さんにセットアップでディフェンスをさせることになりますけど、このことはSR渋谷さんがタイムアウトを取った時点で選手たちに指示を出していました。そこは選手たちを信じていました」

4Q最終盤で勝利を確信してガッツポーズする横浜ビー・コルセアーズ福田将吾HC


「昨日のミーティングで、秋田戦の4Q残り8分で3点勝っている状態から17対0のランをされて、気持ちが切れた部分がありました。自分たちが何をすべきなのかというところを失ってしまった部分があり、それで負けてしまいました。昨日のミーティングで選手たちに我々の強みは何なのか、弱みは何なのかを考えてもらいました。このことをチーム全員でシェアして、コーチが思っていること、選手が思っていることをしっかりと話し合いました。そこで出たのは、やはり速いテンポからということでした。我々はSR渋谷さんと同じでハーフコートバスケットのチームではないので、速いテンポから走り、相手がセットアップする前に攻め切ることといった答えになりました」

「ここ数戦では、3Pシュートのアテンプトが少し減っていたので、いい形で3Pシュートが打てる場合には、もっと打て、3Pシュートの確率が上がって来ているから自信を持って打って欲しいと話しました」

「ディフェンスに関しては、非常に頑張っていたと思います。今日90失点ではありましたけど、これはペースの部分での影響もあったと思います」

「ディフェンスを頑張ってそこから走る。ディフェンスリバウンドもウチの強みであり、逆にいうと弱みにもなる。強みにばかりフォーカスし過ぎるとカウンターを食らってしまう。リバウンドに4人、5人行ってしまうと、秋田戦でもあった誰も戻っていなくて走られてしまうということが起こってしまいます。強みを活かしながら、けれど、これに執着し過ぎない、そういった話もしてクリアにさせました」

「(ウィスマン前HC時代から比べると)戦術面では、あまり大きくは変えていません。これは非常に経験があるコーチトムが目指していたバスケットを追求していこうということで、これは我々にとっての強みです。このことでブレることはありません」

「ひとつ大きく変えた点としてタイムシェアリングをしています。これはSR渋谷さんからも、他のチームからも学ばせていただいていることなのですが、私が掲げている全員バスケ、今日も全員出しましたけど、SR渋谷さんは、あれだけのエナジーを出して、外国籍選手も、野口選手も含めて3、4分間で頻繁に代えてきては走って、リバウンドに毎回飛び込む、ああいう強度をウチのビッグマンたち、外国籍選手、モリス選手、小原選手ら日本籍選手も含めてやっていかないといけません。我々はSR渋谷さんがやっているようなタイムシェアをやる必要があります。プレータイムを引っ張ってしまうと、大きく沈む時間帯が出てきてしまう。向こうはフレッシュな選手がどんどん出てくるのに対して、我々は披露し切った状態で闘ってしまう。これでは相手にやりたいバスケをやらせてしまうだけなんです」

「ウチの強みは『全員バスケット』『強度の高いディフェンスから走る』。これが横浜のバスケットだと思っています』《田渡 凌 試合後コメント》

「出だしから得点をハイスコアでいったゲームでした。自分たちがやりたいこととしては(相手を)ロースコアに抑えて、ディフェンスで頑張って、オフェンスで走るという展開にしたかったのですが、それでもSR渋谷さんの威力が強く、点を取られてしまいましたけど、自分たちもその勢いに負けずにアタックしていったことが、最後までトントンの試合が出来た要因だと思います」

「最後ファウルトラブルでベクトン選手がベンチに下がっていた時間帯もあったのですが、終盤にもう一度出てきて、そこからの活躍というのは、もの凄いものでした。あそこに預けて、いいゲーム展開に持ち込めたことが4Qの38点に繋がったのではないかと思います」

「(今日は自分でアタックする場面も多かった)ここ1ヶ月ほど、あまり調子が良くなくて、自分の中でも見失っていたところがありました。やはり、自分の持ち味というのはアタックすることですし、アタックしなかったら出ている意味もないと自分で思っていました。特にSR渋谷さんはプレッシャーを激しく掛けてきますし、ウィングが凄くディナイしてくるチームなので、その分アタックした時というのは、チャンスが生まれやすいということが分かっていました。前回の対戦では、なかなかアタック出来ずに負けてしまっていたので、その反省も活かして、常にアグレッシブにアタックしていくこと、ペイントをタッチしていくことを意識していました。それがいい方向にいったと思います」

「(試合前にHCからは何を言われていた?)福田HCからは、SR渋谷さんは(選手交代の)ローテーションが激しいので、ウチも相手のエナジーに負けないように、選手を代えてエナジーを落とさないようにしていくから常に準備をしておいてくれと言われていましたし、アタックしてくれとも言われていました。これは自分の持ち味ですし、福田HCもアタック出来ることが僕の強みだと凄く言ってくれました。これを忘れかけていた自分もいたし、もう一回思い出させてくれたのが福田HCでした。こういったことがいい方向にいったのではないかと思います」

「(それが4Q4分で決めた2本のレイアップに繋がった?)そうですね。相手はプレッシャーもウィングのディナイも強いので、その分、抜けた時にチャンスが生まれやすいと思っていました。こういったチャンスの時間帯にプレーメイクしないといけないのがガードだと思っていますし、自分の持ち味だと思っていたのですが、それが出来ずに、悔しい思いを最近でずっとしていました。この間も、ずっと準備はしていましたし、チャンスの時に絶対やってやると、ずっと自分に言い聞かせていたので、今日はそれが少し、全然まだまだだけど、本調子とはいえないですけど、少しは出せれたことは、良かったんじゃないかと思います」《橋本尚明 試合後コメント》

「出た選手がみんなが自分の仕事をやり切ったと思います」

「(接戦を制しての勝利だった)コーチ(福田HC)が一番最初に言ったこと、昨日1時間ぐらい選手、コーチ、スタッフみんなでミーティングをしたのですが、そこで話したこと、出た課題であったり、プラスのことを今日、みんなが体現出来たのではないかと思います」

「(初の100点ゲームだった。その要因は?)僕たちはもともと爆発的に点を取るチームではないし、ディフェンスチームということを掲げてやってきているので、相手を最後の4Qで19点に抑えられたことはプラスですし、最後に38得点取れたということも、自分たちは何かにフォーカスしたら点を取れるんだと、僕たちの自信になったと思います」

「(怪我から復帰して以降、調子を上げている)これに関しては、僕一人で怪我を治したわけではありません。(チームトレーナーの)水野さんや(アスレチックトレーナーの)鈴木さん、病院の先生が、僕のことを一日でも早く治そうと一生懸命にやってくれました。そのお陰で、僕もいい状態で、いいパフォーマンスが出来るようになりました。本当に皆さんに感謝しています」

「(勝利を決めてガッツポーズ、ビーコルファンと喜び合った)みんなで勝ったよ!っていうガッツポーズだったと思います。チームが苦しい状況だということを、みんな分かっていると思います。それでも、こうやって会場に足を運んで応援してくださっています。みんなに背中を押されているんだということを実感出来ますし、本当に今日は会場にいるみんなとで勝ち得た勝利だと思います。『ありがとう』という気持ちで、あのガッツポーズをしました」

「(明日はどう闘う?)明日は今日以上に、SR渋谷さんは絶対やってくると思います。僕たちは自分たちのバスケやるだけなので、受け身にならないように、しっかりと、チャレンジャーとして明日もやっていきたいです」ビーコルは翌日16日(14時5分ティップオフ)に、今回と同じ横浜国際プールでGAME2を闘う。

【取材・写真・記事/おおかめともき】


Written by geki_ookame