ホームでジャイアントキリングを!ビーコル琉球と2連戦!


よりアグレッシブに!川村が意気込みを語る!海賊は強豪にチャレンジャーとして挑む!

横浜ビー・コルセアーズは、11月23日(金・18時05分 TIP-OFF)と11月24日(土・14時05分 TIP-OFF)に、ホーム横浜国際プールに琉球ゴールデンキングスを迎えて第11節2連戦を闘う。

前節福岡戦GAME2で連敗を7で止めたビーコルは、現在4勝13敗で中地区6位。5位の三遠とは、ゲーム差「3」となっている。

一方の琉球は、12勝5敗で西地区首位(2位名古屋とは「0」差)。直近5試合では2勝3敗と負け越しており、11月7日のホーム戦では福岡に敗れる大番狂わせもあった。ホームでA東京と闘った前節2連戦は1勝1敗。直近試合のGAME2では71-56で勝利している。

首位チームとの対戦となるビーコルは、強豪の胸を借りるチャレンジ精神でぶつかることになるが、ポジティブな数字がある。ここまでビーコルが挙げた総得点数1315は琉球の1311を上回る。わずかな差ではあるが、勇気が出てくる数字だ。

ただし、ディフェンスでは大きな差がある。琉球の総失点数1168に対してビーコルの失点は1422で、引き続いてリーグワースト。前回試合でステップアップしたディフェンスが、琉球オフェンスをどこまで抑えることが出来るか。

トーマス・ウィスマンHCは前回の福岡戦GAME2で、続けてきたゾーン中心のディフェンスを捨ててマンツーマンを多用。選手たちも、エナジー溢れるアグレッシブなマンツーマンディフェンスでこの策を遂行した。1Qの5分まで福岡の得点をわずか2点に抑えて計13失点。経験を積ませたい若手選手を投入した4Qでこそ27失点を許したが、2Qと3Qも16、17と失点を10点台に抑えることに成功し、懸案だったマンツーマンディフェンスが大きく機能したことで、選手たちは、失いかけた自信とプライドを取り戻している。

前回試合で福岡を苦しめたビーコルのマンツーマンディフェンス。機能した要因を細谷(中央)は「エナジーに尽きる」と答えている


エース川村卓也は「マンツーマンからリズムを生み出すのがコーチ(トーマス・ウィスマンHC)の理想。福岡との1試合目ではゾーンで相手シューターを止められず、ゾーンの良さを引き出せなかった。リズムを作っていくために、マンツーマンのほうが良いとコーチが判断したと思うが、選手としては少しでもコーチの理想に近づきたいと常に思っている」と語る。

福岡戦GAME2での#1川村卓也


ウィスマンHCは、福岡戦GAME2でディフェンシブなジャボン・マックレアと、オフェンシブなプリンス・イベを初めて併用。この起用が見事ハマり、マックレアはダンク2本を含む20得点15リバウンドでダブルダブルをマーク。イベは、持ち前のディフェンス力で福岡を苦しめ、ブロックショットではマックレアと共に2本を決めている。今節もこの起用があれば、大きな武器となるが、GAME2でベンチ入りをイベに譲ったアマンゼ・エゲケゼをどうするかが気になるところだ。

福岡戦GAME2でダンクを決めて、自慢のわっしょいポーズを決める#12ジャボン・マックレア

福岡戦GAME2でフリースローを決める#11プリンス・イベ


前節福岡戦では、大学リーグが終わり本格合流した特別指定選手中村太地が大きく躍動した。GAME1でチーム2番手となる二桁14得点(3Pシュート3本)。GAME2では、ゲーム最終盤まで無得点も、ラスト1秒で試合にトドメを刺す3Pシュートを沈めている。メンタルの強さも持ち合わせる若き海賊が、強豪琉球を相手にどんな活躍を見せてくれるか楽しみにしたい。

福岡戦GAME1で3Pシュート3本を含む14得点を挙げた特別指定選手#6中村太地


また、福岡戦GAME2から湊谷安玲久司朱が怪我から復帰。シューターが不足するビーコルだが、湊谷が戦列に戻ったことで選手起用の選択肢が増えた。指揮官が琉球に対し、どんな策を打って出るかが大きく注目される。

福岡戦GAME2で、怪我から復帰し11試合ぶりにコートに立った#5湊谷安玲久司朱。


琉球の得点源は、今季島根から移籍した#40ジョシュ・スコットがコンスタントに二桁得点を挙げて平均17.8得点とチームトップ。3Pシュートでは、今季加入した#12ジェフ・エアーズと、地元沖縄出身の#14岸本隆一が要警戒
。#33アイラ・ブラウンとエドワード・モリスの帰化選手対決も見ものだ。

前節ホームA東京戦での琉球ゴールデンキングス#40ジョシュ・スコット

前節ホームA東京戦での琉球ゴールデンキングス#12ジェフ・エアーズ


ディフェンスを得意とする琉球は、前節でA東京を2試合共に50点台に抑えているが、ビーコルのトランジションオフェンスがどこまで得点を伸ばすことが出来るか。

今節からビーコルは、琉球、川崎と強豪との試合が4つ続く。エース川村は、こう意気込む。

「僕らはB1で一番弱い。それを素直に受け止めています。自分たちが成長するためには、よりアグレッシブにプレーしないといけない。そのことを福岡との2試合目で学びました。相手は強い。日本代表クラスの選手もいて、資金力もある。そういったチーム相手にジャイアントキリングを成し遂げたい。結果的に弱いのだから、弱いのは仕方がないこと。それをしっかりと受け止めて僕らはチャレンジしていく」

横浜の海賊たちは、チャレンジャーとして強豪琉球に挑み、ホームでジャイアントキリングを目指す。

【写真・記事/おおかめともき(琉球選手写真提供・©B.LEAGUE)】

 


Written by geki_ookame