見せろ海賊魂!ビーコル、レギュラーシーズン最終節を松江で島根と2連戦!


海賊の誇りとプライドを持って、ビーコルブースターのためにスサノオマジックから勝利を掴む!

ビーコルはゴールデンウィークの5月5日(土・18時5分 TIP-OFF)と5月6日(日・12時55分 TIP-OFF)に、西地区6位の島根スサノオマジックとアウェイ松江市総合体育館で2試合を闘う。B-COR MAGAZINEではこの試合を遠征取材。GAMEレポートを試合翌日にお届けする。

ビーコルはB1残留プレーオフの闘いを残しているが、第32節の今節がいよいよレギュラーシーズンの最終節となる。相手はやはり残留プレーオフに回ることが決まっている島根スサノオマジックだ。

水曜日の三遠戦を終えたビーコルは、翌日の木曜日にすでに松江に移動して、土曜日からの2連戦に向けた準備調整をおこなっている。

残留プレーオフで対戦するチームは、今節前でまだ確定していない。残留プレーオフ回避のデッドラインである15位は現時点で滋賀だが、12位の大阪、13位の富山、14位の三遠の3チームが24勝34敗で並んでおり、滋賀とこれら3チームのゲーム差が「1」という状況で混迷を極めている。

16位のビーコルは17位のチームと残留プレーオフの1回戦を闘うことになるが、現時点での17位は西宮。しかしこの西宮と18位の島根とのゲーム差がやはり「1」と、こちらも予断を許さない状況だ。

今回の最終節で大阪は渋谷と、三遠が西宮と、そして富山が滋賀と直接対決する。今回ビーコルと対戦する島根は、1週間後の残留プレーオフ1回戦で、ビーコルと対戦することを望んでいると考えられ、1ゲーム差で追う西宮が三遠と対戦するだけに、今節では総力を上げて連勝を狙ってくると思われる。

ビーコルは、現在ジェフリー・パーマーを右足首捻挫で欠くが(残留プレーオフには復帰の見込み)、島根もPGの#11後藤翔平を右足関節捻挫で欠く。

現在、右足首捻挫で選手登録を外れているジェフリー・パーマー。残留プレーオフには復帰する見込み。

 

しかし島根は3月に左手剥離骨折で離脱していたスコアメーカーの#40ジョシュ・スコットが4月28日の西宮戦で復帰して、ここまでの3試合で15得点と17得点を挙げ、直近の5月2日滋賀戦では20得点16リバウンドでダブルダブルをマークし、チームの連勝に大きく貢献している。

ビーコルは2月のホーム横浜国際プールでの島根戦で、スコットに24得点12リバウンド、25得点17リバウンドで共にダブルダブルを喫しており、いかなる策でこれを防ぐかが注目される。

2月横浜国際プールでおこなわれた島根戦での#40ジョシュ・スコット

 

また、川村卓也と同じシューティングガードのポジションである#0佐藤公威も要警戒だ。連勝した西宮戦GAME2と、滋賀戦で18得点と16得点を挙げ、前回の対ビーコル戦ではGAME1で10得点(3P2本)、GAME2で14得点(3P4本)と共にやられている。最も警戒の3Pシュートの成功率は39.6%で、川村卓也の37.4%を上回っている。

前回島根戦で川村とマッチアップするスサノオマジック#0佐藤公威

 

ただ前回の島根戦ではビーコルが、スコットと佐藤の得点を上回るチームバスケを展開して連勝している。

83-70で勝利したGAME1は、序盤ビハインドも接戦に持ち込み、4Qで相手のミスを逃さず突いて逆転に成功すると、以降、勝負どころでのフリースローとシュートを確実に沈めて島根を圧倒した。

前回島根戦GAME1で佐藤公威とマッチアップする佐藤託矢。ビーコルは序盤のビハインドも我慢のディフェンスを展開し後半の逆転に持ち込んだ

前回島根戦GAME1で豪快なダンクショットを叩き込むハシーム・サビート・マンカ

前回島根戦GAME1で連続して3Pシュートを沈めた細谷将司。

 

GAME2でもビーコルは、前日のエナジーを途切れさすことなくチームバスケを敢行。2Qには島根の得点をわずか7点に抑えることに成功する。

前回島根戦GAME2でスコットのシュートをブロックするハシーム・サビート・マンカ

 

後半は立て直してきた島根のタフなディフェンスに苦しんだものの前半の貯金から冷静な試合運びをみせ、要所でフリースローとシュートを決めて、徐々に島根を突き放した。

前回島根戦GAME2で3Pシュートを沈める川村卓也

 

島根は佐藤公威の3Pシュート、スコットを起点としたオフェンスで反撃してきたが、常にエナジーを途切れさせず、強い気持ちを前面に押し出したビーコルが島根を上回り、終始リードを守り続け、そのまま80-68で勝ち切った。

前回島根戦GAME2での川村卓也。この時の氣魄は鬼気迫るものがあった

 

今節での対戦では、アウェイであること、島根の残留プレーオフ1回戦を対ビーコルに持ち込みたいモチベーション、また川村卓也がここ3試合でシュートの精度が落ちていることなどから、苦戦が予想される。

また、残留プレーオフ1回戦でぶつかる可能性があるだけに難しい闘いになるだろう。

川村が、どこまでシュートタッチを戻せれるかだが、サビートとマクドナルドが前回同様にインサイドに切り込むことが出来れば、勝機はある。

加えて名古屋戦と三遠戦で躍動し、シュートの冴えを維持し続けている田渡 凌と満田丈太郎。この二人の若き海賊が、B1残留プレーオフへの大きな戦力と希望となり、今節でも勝利への鍵を握る。松江でもその活躍に期待したい。

今節直前の三遠戦で8得点を挙げた田渡 凌。名古屋戦からシュートタッチを取り戻した

今節直前の三遠戦で7得点を挙げた満田丈太郎。ここ数戦でショットが冴える

 

前節の三遠戦後に尺野将太HCが言っていたように、この2試合を決して消化試合にはせず、プライドを持って、辛い想いばかりをさせてきたビーコルブースターに勝利の歓喜を届けることに集中し、チームは全てのエナジーを注ぐ覚悟だ。

消化試合にはしない!ビーコルブースターに勝利の歓喜を届ける!

【記事・写真/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame