富山の歓喜を今度はホーム横浜国際プールで!
アウェイの富山で今季初連勝を挙げた横浜ビー・コルセアーズは、12月20日にホーム横浜国際プールに新潟アルビレックスBBを迎えて再戦する。
今週は、水曜日に新潟、土曜と日曜日にすぐレバンガ北海道と再戦する過密日程になっている。チームは富山のGAME2終了後に帰横したが到着したときには日付が変わっていた。コンディション、そして準備期間も含めてタフな日程での水曜日新潟戦となるが、富山の大歓喜をホームで再現すべく、持てる力とエナジーを出し切る一丸バスケで3連勝に挑む。
新潟アルビレックスBBは3連敗中で、現在ビーコルと同じ中地区で9勝14敗の5位(富山グラウジーズは同じ9勝14敗だが4位になっている)。ビーコルは、富山での連勝で6勝17敗とし6位で、5位新潟とは3ゲーム差だ。それだけに5位との直接対決の今節を何としても取って、ゲーム差を縮めたい。
前回10月25日でのアウェイ新潟戦では、3Qまで12点のリードを奪いながら、4Qでターンオーバーから流れを失い、終盤1分での逆転を喫し70−63で悔敗している。いわゆるエナジー切れでの失速から喫した逆転負けであり、オンザコート2の4Qでハシーム・サビート・マンカがファウルアウトしたことも響いた悪夢だった。
この試合でビーコルは、川村卓也が17得点、ジェフリー・パーマーが18得点15リバウンドでダブルダブルをマークしている。
しかし、それを上回る34得点を奪われた巨漢センターの#54ダバンテ・ガードナーは脅威だった。今回の対戦で如何にこの重戦車を抑えるか。富山では前回やられた宇都直輝を封じ込めることに成功しているだけに、チームの策に期待したい。新潟はディフェンス面で課題があるだけに、ガードナーを抑えれば勝機は大きくなる。
前回の新潟では、ウィリアム・マクドナルドはまだいなかった。ビーコルが誇る重戦車タイプのインサイドの職人マクドナルドの活躍に期待したい。
富山では、ハシーム・サビート・マンカがGAME1で4得点、GAME2で2得点とロースコアだったのが気になる。一方でGAME1でリバウンド13、ブロックショット5。GAME2では終盤の激しい接戦での残り20秒でジェフリー・パーマーが3Pシュートで逆転した2点を渾身のブロックショットで死守し、ディフェンス面での貢献が光っている。富山戦の試合後、尺野将太代理HCにこのことを聞いている。
「富山での試合もそうでしたが、ウチは比較的いろんなところから得点を取れる選手が揃っていると思っています。ハシーム選手には特にシュートを打つなとか、ディフェンスを頑張れとかという話はしていません。流れの中で、いいシュートを今日は打てていた、今日はいいシュートを作ろうとスクリーンをかけてくれていたということだと思います」
つまり、サビート自身がその都度考えてプレーしているということだ。「自身よりもチーム」クレバーでスマートなハシーム・サビート・マンカらしいといえ、ますますビーコルのバスケにフィットしていることは頼もしい。
チームは、ここまでハシーム・サビート・マンカ中心だったが、富山戦からは、再び川村卓也中心へとシフトした。川村もこれに応え、チームメイトをなりふり構わず鼓舞し続け、自身もGAME1で12得点、GAME2で16得点を挙げ、今季初連勝のチームを牽引した。
富山戦後、川村自身も「チームを強い気持ちで引っ張ろうと思っている。自分がチーム内を鼓舞するのは必要なこと」と語り、新潟戦に向けて引き締めていた。この新潟戦でも川村中心になるだろう。
ジェフリー・パーマーが富山で復帰し、勝利を決める3Pのシュートも沈めた。得点はひと桁だったが、徐々にペースをあげ、得点も上がってくるだろう。前回の新潟戦でダブルダブルをマークしているだけに、パーマーのスピードとガッツが3連勝をたぐりよせる。
パーマー、サビート、マクドナルドに加えて、川村と共に3Pシュートを打てる細谷将司、富山での対宇都直輝対策の起用に見事応えてみせたエナジー溢れる満田丈太郎、外国籍選手に強い高島一貴、佐藤託矢ら、その選択肢は増えた。
「エナジー」「ハッスル」を合言葉に「新潟さんにリベンジする」と燃えている尺野代理HCがどのような策を見せてくれるか、楽しみだ。
川村に話を聞いた時「今週のゲームできっかけを掴めた」と心強い言葉を残している。川村卓也がチームを牽引し、ストップ・ザ・ガードナー、そして40分間で相手を上回るエナジーがあれば、勝ち目は十分に望める。今季初連勝したエナジー溢れる海賊たちがホーム国プに帰還する。3連勝へ!ホームの燃え上がる猛ブーストで後押ししよう!勝利を!3連勝を!ゴービーコー!!
【富山戦写真・記事/おおかめともき・新潟戦写真提供/©B.LEAGUE】