天皇杯できっかけを掴んだ橋本尚明に聞く。

「無心でシュートを打てた」積極性を取り戻したナオはチーム浮上の鍵。

ウィスマンHC不在の中でおこなわれた天皇杯信和建設戦。代行で指揮を執った加藤翔鷹ACはサブメンバーを先発起用して積極的にプレータイムを与えた。その中で、開幕から伸び悩んでいた橋本尚明がチーム最多29得点を挙げてチームを勝利に導いた。その橋本に試合後、話を聞いた。

会見場に現れた橋本は、少し照れくさそうにこういった。

「コンディションは良くなかったです。でも自分の持ち味は出せたと思います」

「リーグ戦で思うようにプレーが出来ずに悔しかった。この天皇杯をいい機会にして、自分をアピールしていこうと思っていた。今日結果を残せて良かったです」

横浜ビー・コルセアーズ#7橋本尚明


今季富山から移籍してきた橋本は、ここまでのリーグ戦で自己最多得点が4点。富山時代の昨シーズンに挙げた最多得点が17点だったことを考えると、今季のこのロースコアは忸怩たる思いだろう。10月、ホームで闘った古巣富山との対戦後に話を聞いたインタビューで、橋本は大きく落胆し「情けない」と自らを責めていた。

その橋本が、社会人との試合だったとはいえ、ビーコルに来てから初めて爆発的な躍動と活躍を見せた。このことは橋本にとって大きなきっかけになったのではないか。

「僕が横浜に移籍してきて、本当に不甲斐ないスタートをしてしまいました。そこからも、良いパフォーマンスが出来なくて、本当に底辺の自分しか見せることが出来なかった。これをきっかけにして上がっていければと思っています」

信和建設戦では、橋本の躍動でチームケミストリーが生まれた。チームメイトは橋本の勢いに導かれるようにして次々にシュートを決めていき、終わってみれば得点は112点になっていた。

1Qでは、3Pシュートを4連続で沈めて、ゲームの出だしからオフェンスの起点になった。実に鮮やかな躍動だった。

「良い意味でも、悪い意味でも、何も考えず、余計なことを考えずに打ったことが一番大きかったと思います」

無心だった。無心で19本のショットを打ち続け、3Pシュートを7本、2Pシュートを2本リングに沈めた。

「リーグ戦でなかったというのもあります。そもそも (シーズン当初は)何かを考えてシュートを打っていた。今シーズン始まってからの底辺は、これが理由だったのかなと思っています。今回は何も考えずに打つことが出来ました」

翌日の天皇杯千葉戦でチームは大敗を喫し、この大会をベスト16で敗退したが、橋本はこの試合でも積極的にシュートを打ち続け、3Pシュート1本を含む8得点を挙げた。リーグ戦再開後の神奈川ダービー・川崎戦GAME1でもシュートを打ち続けて2Qに3Pシュートと2Pシュートを1本ずつ沈めている。

「まだまだ僕たちは上のチームと闘っていかないといけない。今日のこの成績をコンスタントに出来るようにしていきたいです」

天皇杯で挙げた29得点はきっかけになり、ポテンシャルが十分にあることを示した。今後はこれをリーグ戦で、強者相手の試合で挙げていかねばならない。

チーム浮上のためには、橋本の復調が不可欠だ。天皇杯で積極性を取り戻した橋本尚明、期待せずにはいられない。

【インタビュー・写真・記事/おおかめともき】

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Written by geki_ookame