「精密なプレーを要求するトムのバスケットにワクワクする」キャプテン・アレクのウィスマンビーコルにかける想いと期待。
今季もビーコルのキャプテンを務める「キャプテン・アレク」こと#5湊谷安玲久司朱に話を聞いた。
ビーコルで3シーズン目となる2018−19シーズンは、細谷将司とのダブルキャプテンとなったが、今シーズンにかける湊谷の想いは、横浜に来て以来、最も強いといえる。
湊谷は昨シーズン10月9日のアウェー北海道戦で右アキレス腱断裂の大怪我を負い、手術から治療、そして長く苦しかったリハビリで、バスケではないところで200日の長きにわたる苦しい闘いを強いられた。
その間、アシスタントコーチとしてベンチからチームを見守り、シーズン終盤の4月27日ホーム名古屋D戦で、実に6ヶ月18日ぶりにコートに復帰し、不死鳥の如き活躍でカムバックを果たした。
今シーズンは、ヘッドコーチがトーマス・ウィスマンに変わり、ハードな練習メニューが日々おこなわれている。湊谷は、名将が課すこれでもかの猛練習にも遜色なくついていくことが出来ていた。
「アキレス腱自体は良くなりました。ただ他のところが痛くて(苦笑)。病院にいってケアをしています。痛みがあるといえばあるといった状態です。怪我とつきあいながら上手くやっています」
新チーム初の対外試合となった川俣町でおこなわれた福島ファイヤーボンズとのプレシーズンゲームでは、大怪我をしたとは思えないスピード感溢れるプレーを随所に見せて、初めてBリーグの試合を見る川俣町の人々を沸かし、以降おこなわれたアーリーカップの千葉戦、川崎戦でもいい動きを見せていた。
しかし、順調に来ていた矢先にまた苦難が訪れる。稚内遠征の前日、9月14日におこなわれたチーム練習で右足のかかとを痛めてしまったのだ。その後の診断で「右踵骨骨挫傷」全治2~3週間と診断され、稚内の2試合を欠場した。
「右踵骨」といえばアキレス腱に近い箇所。影響もあったのかもしれない。現役中に大きな怪我を負った選手は、復帰後、誰もが自身の怪我と対話しながらプレーを続けていく。湊谷もそうなのだろう。
「選手はみんな、どこかしら痛い所があるものです。その痛みと、どう向き合ってやっていくかなんです」
今回の怪我は「全治2~3週間」。10月6日の開幕戦に間に合うかどうかは微妙だが、シーズンは長い。湊谷が自身の怪我とどう付き合っていくがが今季の課題のひとつとなる。
今シーズンもキャプテンを務める湊谷だが、今季は細谷将司とのダブルキャプテンになった。
「まず今シーズンもキャプテンに選んでくれたヘッドコーチ、フロントの声もあったと思います。本当にありがたく思っています。昨シーズンはプレーで引っ張ることが出来なかったので、そのぶんもチームを引っ張っていきたい。これが一番の目標です」
キャプテンとして、このチームをどうしていきたいか?と問うと、湊谷は少し考え、間をおいてからこう答えた。
「ヘッドコーチ次第だと思っています。ヘッドコーチが一番の存在です。トム(トーマス・ウィスマンHC)が目指すバスケを、確実に遂行出来るチームにしないといけないと思っています」
この言葉は、キャプテンとして、昨シーズンのチームをひとつの方向にまとめきれなかった湊谷の反省がある。
「昨シーズンのようなことは、僕はもうしたくはないです」
ウィスマン体制になってチームは大きく若返った。その変化を湊谷は、キャプテンとしてこう感じている。
「やっぱり、走りますね。若い!(笑)。昨シーズンはどちらかというと、ベテランのほうが多かったので、頭を使ってプレーしていました。ピックアンドロールをゆっくり使って、周りを見てといった感じでしたが、今季のチームは、第一に「走る」。最初走ってから、動きながらプレーしていくという感じです。プレースタイルが、ガラリと変わると思っています」
湊谷は、ウィスマンがビーコルで目指すバスケを具体的に話してくれた。
「トムになって変わったことは、やっぱり、キツイですね。これは冗談ですけど(笑)。細かい指示が多くなりました。例えば、ピックアンドロールを使ったら、選手がどこの位置にいて、リバウンドをとったら5人で入って走る。この時、どの選手がどこを走るか。こういったことが本当に細かく決められていて、精密なプレーが要求されるバスケットになっています」
ただ、そこまでガチガチに決められているということではないらしい。湊谷は続ける。
「日本人のヘッドコーチと外国籍のヘッドコーチとでは、違いが大きいと感じています。細かく決めているヘッドコーチもいれば、自由にやらせるヘッドコーチもいる。トムの場合は、細かく決めている中にも自由にさせるところもあるんです。これが楽しみな部分で、オフェンスでは結構自由にやれという感じなんです」
これまでのビーコルにないものをもたらすウィスマンのバスケ。湊谷自身も「選手としてワクワクしていますよ」とビーコルブースター同様に期待を寄せる。今季にかける意気込みを聞いた。
「何度も言いますけど、昨シーズンのぶんも頑張りたい。そして、バスケットを楽しみたいです」
最後に湊谷は、今季も共に闘うビーコルブースターにメッセージを送ってくれた。
「僕がビーコルに入ってきて、2シーズン連続で残留プレーオフに行っています。今シーズンはガラリと変わります。チームの成績も必ず良いところまで行くとと信じています。選手みんなも、ハードな練習をして自信がついてきていると思います。皆さんには是非アリーナに来ていただいて、満員のアリーナにして欲しいです。皆さんに作って頂いた最高の雰囲気の中で、絶対に勝ちたい!今シーズンも応援をよろしくお願いします!」
湊谷は、先日発売されたプレミアムなビーコルグッズ「B-CORSAIRS UNDONE腕時計」のモデルに起用され、男の色気を醸し出したポーズが大きな話題となった。このことをインタビューを終えた湊谷に投げかけると、はにかみながら照れくさそうに笑った。
「(笑)ホント、ああいうの苦手なんですよ(苦笑)。あのポーズは撮影の時に言われてやったんです。自分では絶対にやりませんよ!もうやりません!」
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かかとの怪我の状態が心配だが、湊谷のことだ。昨シーズンそうだったように、今度もまた不死鳥のようにコートに戻り、大好きなバスケでチームを引っ張っていってくれるはずだ。湊谷安玲久司朱・逆襲の2018−19シーズン、キャプテン・アレクの倍々返しを楽しみにして待ちたい
【インタビュー・写真・記事/おおかめともき】
湊谷安玲久司朱 Twitter
https://twitter.com/minatoya23
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