ビーコルから名古屋Dへ。横浜の誇りを持って移籍する満田丈太郎に聞く。

プロ3年目は勝負の年。新天地でさらなる高みを目指す。

2018-19シーズンより、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍する満田丈太郎に話を聞くことが出来た。ビーコルでの2年間、名古屋D移籍の真相や、その想いを聞いた。

横浜から名古屋Dに移籍する満田丈太郎。プロ3年目のシーズンを新天地で闘う

 

満田丈太郎は、Bリーグ初年度の2016-17シーズンに筑波大学から、特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに入団。1年目の出場は17試合、得点もわずか26点に留まったが、2年目の2017-18シーズンでは58試合に出場して378得点と飛躍的な数字を残し、チーム内でその存在感を大きく示した。(成績はレギュラーシーズンの数字。残留プレーオフを除く)

「プレータイムが伸びたことは、個人的には良かったと思います。ただ、試合で負けが多くなり勝てなかった。自分が試合に出れるようになっただけに、勝ち星を重ねたかったんですけど、なかなかそうはいきませんでした」

「チームの勝ちに繋げるという点で、自分の力の足りなさを実感しました。自分の成長と共に、自分の力不足がはっきりと分かったシーズンでした」

ビーコルで最年少だった満田は、2017-18シーズンで著しい進化成長を遂げた選手のひとりだ。満田自身はその成長をどう感じているだろうか。

「シーズン前半はシュート確率が良くありませんでしたが、後半戦ではしっかりとワークアウトしてきた結果が出て、シュート確率が上がりました」

「練習中からゲームでの流れをイメージしたシュート練習をしてきました。実際の試合の中で練習の時にイメージしていた通りのシチュエーションも出て来て、『あ、あの場面だな』と思いながら落ち着いてプレーが出来ました。そういったことも結果に繋がったと思っています」

「例えば、ピックの使い方であったり、相手の状況に応じて判断すること。まだまだなんですけど、少しずつ、少しずつ良くなっている感じはあります」

 

プロ2年目で満田は、持ち前の走れる脚力でチームに貢献。そのスピードは時に強敵をも圧倒した。

「チームの中で一番若かったですし、走ってチームの流れを良くするということはヘッドコーチやアドバイザーのトム(トーマス・ウィスマン)にずっと言われていたことでした。疲れていても自分が走る。シーズンが後半になるにつれて、体もしぼれて来てより速くスムーズに動けたことは良かったと思っています」

名古屋D戦で躍動した満田丈太郎

 

開幕戦では無得点も、2節目の北海道戦ではGAME1で7得点、GAME2ではプロ入り初めての二桁得点となる15得点を挙げ2年目の進化を示した。しかし以降、11月5日の三遠戦GAME2で14得点を挙げるまでの8試合で、最高得点はわずか2点に留まってしまった。

「あの北海道戦で二桁取れるようになったんですが、そこから長い間、点が取れなくなってしまいました。でも、練習を重ねるうちに良くなっていったんです」

練習は嘘をつかなかった。12月からは先発も増え、1月28日名古屋D戦GAME2からは6試合連続で二桁得点をマーク。3月4日の川崎戦GAME2では自己最多となる18得点を挙げている。印象に残った試合、プレーを聞くと満田は、少し考えてこう答えた。

「どの試合かというと難しいですが、最後の残留プレーオフは会場の雰囲気がレギュラーシーズンとは全然違っていました。去年ほとんど試合に出ていなかっただけに、実際に出てみると雰囲気の凄さや独特な緊張感がとても大きくて、凄く印象に残っています」

2017−18シーズンB1残留プレーオフ2回戦での満田丈太郎。前年度の残留プレーオフではわずか1分38秒の出場に留まったが、プロ2年目の2017−18シーズンでは、82分42秒と飛躍的にプレータイムが伸びてチームのB1残留に大きく貢献した

 

チームの命運が掛かったB1残留プレーオフ2回戦で、富山の宇都直輝のシュートをブロックしたプレーは、多くのビーコルブースターの語り草になっているが、当の満田はちょっと違うようだ。

残留プレーオフ2回戦での2Q 1分57秒で宇都の2Pシュートを見事なブロックショットで阻止する満田丈太郎

 

「あのブロックに関しては、皆さん仰ってくださるんですけど、自分としては、まだ前半のことでしたし、プレーの中でのブロックのひとつに過ぎないんです。それよりは、最後の4Qで9点差から入れた3Pシュート。反撃の狼煙になれたと思うし、自分としてはあのシュートが一番でした」

「負けている展開、逆境でのシュートは難しいと思います。あのブロックは自分たちがリードしている時のものでした。勝っている展開ではいいプレーが出てくるんですけど、負けている展開では難しくなります。だからこそ、ああいった展開での一本は大切。逆境で流れを変えることが出来たあの3Pシュートの方に僕自身は手応えを感じているんです」

残留PO2回戦の4Q。 9点ビハインドの4分に反撃の狼煙となる3Pシュートを沈めた直後の満田。

 

新シーズンは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍する満田に、ビーコルの2年間を振り返ってもらった。

「横浜出身の僕が横浜のチームに入ることが出来て、でも1年目の特別指定選手の時は全然試合に出れませんでした。それでも試合に出れた時には皆さんが凄く応援してくださって、期待してるよって言ってくれました」

「2年目になって、少しずつ自分の持ち味を出して試合に出れるようになりました。それにつれて応援もさらに増えて、横浜のチームで自分をアピールすることが出来ました」

「ビーコルに満田という選手がいる。相手にも怖いイメージを与えることも出来た。そうなれたのはビーコルでプレー出来たから。ビーコルに来て本当に良かったと思っています」

「もし僕が横浜以外の出身地で、他のチームだったら、ただのひとりの選手だったと思うんです。ビーコルでプレーしたお陰で横浜出身ということもアピール出来て、名を挙げることが出来たんです」

「ビーコルには沢山のベテランの方がいらして、いろいろな事を吸収させて頂きました。学生からプロになる時の勉強になりました。右も左も分からなかった僕が、ビーコルというチームで先輩やビーコルブースターさんに支えて頂きながら成長出来たのは、本当にありがたいことです」

気になる移籍の動機を聞くと満田はこう答えてくれた。

「ひとつは、自分を厳しい環境に置きたかったんです。しっかりとプレータイムを作っていくということもありましたし、上を狙いたいというのもありました。もっと厳しい環境の中で、自分を高めていきたいんです」

「それと、名古屋Dには筑波大学の先輩である笹山さん(笹山貴哉)がポイントガードでいらっしゃったというのもあります。笹山さんとは、大学の時にコミュニケーションも取れていましたし、センス、プレーで代表クラスの選手。そういった方と一緒にやらせて頂いて、自分がどこまでついていけれるかということが大きかったんです」

自身のさらなる進化成長のため、敢えて厳しい道を選んだ満田丈太郎。プロ3年目のシーズンは勝負の年になる。

「今年は今年で成長出来たと思うので、ここから他のチームに移籍して活躍出来なかったら、そこまでの選手でしかない。移籍する名古屋Dで、ある程度ではなくてしっかりと良い結果を出すことが出来れば自分の評価も上がりますし、そういったプレーヤーになれるかどうかというのは3年目の新シーズンで決まってきます。新シーズンは本当に勝負の年。しっかりと頑張っていきます」最後に満田は、2年間を共に闘い、支えてくれたビーコルブースターに感謝のメッセージを送った。

「新人で、突如やってきた僕を、どんな時も力強い応援で支えて頂きました。試合でコートに立った時は、状況によっては怖い時や緊張したりしたこともありましたが、あの声援を聞くと勇気が湧いて、元気が出て、胸を張ってプレーすることが出来ました。本当に一番大好きなブースターさんです。2年間、本当にありがとうございました」

勝負の年となるプロ3年目のシーズン。横浜の誇りを持って、新たな新天地名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍する満田丈太郎。その脚力、スピード、泥臭いバスケはビーコルブースターがそうであったように、名古屋のブースターも魅了されるだろう。彼のさらなる進化成長を期待し、ビーコルと対戦する日を心待ちにしたい。

【記事・インタビュー・写真/おおかめともき】

 

横浜ビー・コルセアーズ『満田丈太郎選手 移籍のお知らせ』
https://b-corsairs.com/news/team_20180605-1/

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ『満田丈太郎選手 2018-19 SEASON新加入のお知らせ』
https://nagoya-dolphins.jp/news/45035/

 

Written by geki_ookame