悔敗も、エース川村卓也が復調の23得点!
遠い北の大地へ遠征した今季最初のアウェー戦初戦は86-67、80点台の大量得点を奪われた悔敗だった。
敵地北海きたえーるは、レバンガグリーン一色に染め上げられていた。この日、レバンガブースターに配られた緑のタオルがスタンド中で振り回され、「ガンバレ!レバンガ!」のブーストがこだまする完全アウェー感。しかし、横浜の海賊たちは奮闘した。
一方、地元横浜、関内ではB-ROSEも駆けつけたパブリックビューイングで、札幌へ向けた勝利のブーストが送られていた。その勝利の念は選手たちに届いていたはずだ。
白いアウェーユニフォームで闘う今季最初の試合、ロースターは蒲谷正之が外れ、竹田 謙が戻った。スターティング5は、細谷、川村、高島、湊谷、ウォッシュバーン。エース川村卓也がスターティング5に戻ってきた。
ビーコルは、立ち上がり、前節圧勝の勢いに乗って攻めに攻めた。川村の3Pで先制すると、そこからウォッシュバーンのフリースロー、細谷の連続2Pシュートで流れを作る。レバンガは開幕戦の緊張感からかミスが多く、ビーコルはフリースローの得点を重ねた。
ビーコルは、1Qからゾーンディフェンスを敷いた攻撃的なディフェンス。しかし、1Q終盤で得点が止まってしまう。残り1分を切ったところで折茂にアウトサイドから3Pを決められ20-21。ビーコルは徐々にターンオーバーが多くなったことで、リードが少しずつなくなり、わずか1点のリードで1Qを終えた。
この日のオンザコートは、1-2-1-2。2Qでウォッシュバーンとパーマーがコートに立った。
2Q開始早々の9分30秒で関野にファストブレイクでの3Pを決められたが、8分58秒で川村が2Pを決めて同点も、伊藤が決めた2本のフリースローで勝ち越しを許してしまう。
6分37秒でディフェンスマシーン高島一貴が3Pを決めて27-28で逆転。「今季は攻撃的に行く。3Pを狙いに行く」と開幕前に語っていた高島が今季初めて決めた3Pシュートだった。
ここからビーコルは、ディフェンスの粘りから相手のミスを奪って行く。
4分59秒にパーマーが2Pを決めて27-30。さらには相手のディフェンスミスからフリーになったサビートがアウトサイドからの2Pを決める。
3分49秒で、レバンガは折茂を投入した。折茂のインターセプトを細谷が必死にカットする場面もあったが、2分46秒折茂に3Pを決められ32-32、同点にされてしまう。この47歳折茂武彦のターンオーバーからの3Pシュートが、レバンガに流れを与えることになる。
1分33秒、パーマーがファウルを奪われ、レバンガの新外国籍選手ウイッティントンにフリースロー2本を決められ37-35、勝ち越しを許してしまう。
さらにウイッティントンには3Pを決められてしまった。ビーコルはフリースローを2本決めて42-37としたが、2Q終了間際、ミラーにターンオーバーからのブザービーターを決められ、前半を7点ビハインドで終えた。
後半にはいると、ビーコルは徐々にミスが目立ち始め、レバンガの勢いを止められない。チームファウルも増えて行き、防戦一方になっていく。3Qの得点がわずか8点だったのも痛かった。
しかし4Q、海賊たちは怒涛の反撃を始める。レバンガがシュートミス、フリースローを2本外し、流れが来たところを一気に攻めた。
7分47秒で湊谷からのロングパスを受けた川村が3Pを決めて67-51。さらには、パーマーの3P、湊谷の2Pが決まり69-56。
5分26秒、川村が2Pを決めて11点差。ここからレバンガにミスが増え始める。さらにウォッシュバーンが2P、さらにはバスケットカウントワンスローを決めて、ついには一桁8点差にまで詰め寄った。
しかし、ターンオーバーから関野に3Pを決められると流れを失い始める。2分36秒に川村がシュートとフリースローで76-65にしたが、1分59秒に折茂に3Pを決められ痛恨。海賊たちは流れを失ってしまった。終了間際、川村がアウトサイドからチャレンジした2Pが外れ、万事休すとなった。
ビーコルは、序盤に攻撃的なゾーンディフェンスを展開したものの、徐々に、ディフェンスのミスが多くなってしまい相手に流れを渡してしまったのは痛かった。この試合、レバンガにもミスはあった。しかし、ホーム開幕戦でなんとしても勝ちたいレバンガの気持ちが勝ってしまった。
47歳、闘う社長でレジェンドの折茂武彦には改めて驚かされる。13得点を入れられ、そうのうち3Pが2本。そのテクニックとフィジカルは脅威だ。レバンガの水野宏太HCは折茂を上手く休ませながら、ここぞという展開で投入していた。明日どうこれを防いでいくか?
川村卓也はチーム唯一の20点台となる23得点でスタッツリーダー(2位はウォッシュバーンの11得点)。3Pシュートは9回トライして4本を決め奮闘した。開幕戦こそ精彩に欠いたが、怒りと気概がエースに力を取り戻させた。
ビーコルの序盤の勢い、そして、4Qでの怒涛の追い上げは素晴らしかった。明日に繋がるはずだ。今季のビーコルは違う。前節同様、今日のミスをしっかりと修正して明日は勝利する!!明日は、負けられない!!彼らは必ずや勝って帰ってくる!!期待しよう!!ブーストしよう!!ゴービーコー!!
【記事/おおかめともき(写真提供:パブリックビューイング©横浜ビー・コルセアーズ/試合写真©B.LEAGUE)】