2017-18シーズン開幕!海賊たちが荒波に向けて出航!
横浜ビー・コルセアーズ 56-73 滋賀レイクスターズ GAME1(9月29日・横浜文化体育館)
20-13|17-15|9-20|10-25
9月29日横浜文化体育館、横浜ビー・コルセアーズが滋賀レイクスターズを相手に2017-18シーズンのB.LEAGUE開幕戦を行った。
今シーズンの初陣は前半にリードを奪いながらも、後半に入ると得点出来ない時間が続き、遂には逆転されてしまう悔しい敗戦になってしまった。
しかし、ビーコルは昨季よりもスピードを感じたし、前半のディフェンスには迫力があり、今季チームが掲げるキャッチフレーズ「ゾク」そのままに、ゾクゾクするチームになったと、胸が熱くなった。
古田HCは、開幕前にインタビューしたとおり、ベンチ入りしなかった#25竹田 謙選手以外の選手全員を使いきり、細かく展開に応じた選手交代を積極的におこなった。
スターティング5は、#0細谷将司、#2高島一貴、#3蒲谷正之、#5湊谷安玲久司朱、#42ジェイソン・ウォッシュバーンで、#1川村卓也のいない布陣だった。
ビーコルを創設当時から応援するブースターは、この開幕戦のスターティング5を見て感慨があったのではないだろうか。
そう、ミスタービーコル蒲谷正之が、この栄えある開幕のスターティング5に名を連ねたのだ。蒲谷は、このメンバーの中心となり牽引し、熱く熱く躍動した。かつての輝きを取り戻したようだった。
昨季は、怪我に苦しんだが、今季はそれも癒えて、これぞミスタービーコル蒲谷のプレーを魅せてれた。
そして、2Qで遂に#34ハシーム・サビート・マンカがベールを脱ぎ、コートの上に立った。
Bリーグ最長身長を221cmを誇るその長身は、まるで絶壁だ。レイクスターズは簡単にボールを奪われた。
2Qの5分46秒、左手で決めた来日初の得点となった2Pシュートは圧巻だった。
日本で初めてプレーした試合は、ウオッシュバーンの19得点に継ぐ11得点。大きな存在感を示したのは確かだ。
しかし、チームメイトとの細かい連携でミスが頻発してしまう。無理もない、来日が間もないことから、実際にチームで一緒に合わせたのは10回程度だったそうだ。
それにも関わらずのチーム2位の11得点。チームの二桁得点はウォッシュバーンとハシーム・サビートの2人だけだった。これから先、チーム内で連携が取れてきたときには、その長身を活かして、もっとすごい活躍を魅せてくれるだろう。1Q途中で、デビュー戦を果たした#21田渡 凌は、残り2分2秒でジャンプショットでの3Pシュートを決め、これが開幕からの初得点となった。
試合後の会見では、早い口調で悔しさを滲ませながら反省を語った上で、“自信はある”と前を向いた。流石はアメリカ帰りというべきか、ハートの強さを感じた。
「流れを取り戻すことが出来なかった。いつも通りやっていることが、出なかったり、コミュニケーションミスがいっぱい出てしまって、負けてしまった。決めれるシュートを落としてしまったのは反省です。明日はそこをしっかり決めれば。決める自信はあるので、そこをやれば勝てると思う」
会見で古田HCは、戦い切ったことをもの語るかのように疲弊して見えた。
「3Qの入り出しで、8−0の状況で相手に追いつかれてしまった時から自分たちのリズムを失ってしまった」
3Qでやられてしまい流れを失う。去年と同じような展開になってしまった。
古田HCの積極的な選手交代は今季の闘い方のひとつ。明日の第2戦は、選手の組み合わせなどを修正するそうだ。
「メンバーをタイムシェアしながらやるのは、リスクがあるかもしれない。明日は組み合わせを含めて、ディフェンス、オフェンスを考えていきたい」レイクスターズのショーン・デニスHCは、前半の立ち上がりでレイクスターズの選手に緊張があったと語った。後半は、練習してきた自分たちのバスケをやろうと指示を出し、それが機能したのだそうだ。
そして、明日はよりハードな闘いになる、相手のビーコルとて開幕で二連敗はまっぴらごめんだろうからと。
この相手の指揮官の言葉は、悔しく響いた。捲土重来を期する今シーズンの開幕節第2戦はゾクゾクする試合で勝って、海賊たちの笑顔をみたい。
【写真・記事/おおかめともき】