ブースターへの恩返しを。開幕目前、古田HCに聞く

13人の個性豊かな海賊たちを使い分けていきたい。

今季、新たに海賊たちを率いるヘッドコーチとして就任した古田 悟。このオフの練習で取り組んで来たこと、開幕、そして期待のBリーグ2017-18シーズンへの意気込みを聞いた。

「4月にアソシエイト・コーチとしてビーコルに入ったときに気づいた点、チームの弱みの部分を、オフの1ヶ月で鍛えてきました。

身体のぶつかり合いのフィジカルの部分、ブレイク、トランジションを含めた走りの部分、そしてディフェンスの部分。この3つを強化しない限りは上にはいけないとこの2ヶ月で感じていたので、基礎的な部分を鍛え直しました」

7月から始った練習は、走って、走ってのかなり厳しいものになった。 「走り込みもやったんですけど、怪我人も含めて、なかなかまだ多くのことを出来なかった部分もあって、時間、環境的な部分、これはしょうがないことなんですけど、もっとやれると思っていたので、そこはちょっと残念な部分です」

 

古田HCは、女子バスケをずっとやって来て、男子は今回が初めて。練習では少なからずのギャップがあったという。

「女子は練習期間が凄く長くて、一日5〜6時間ぐらいやって、準備期間が4、5ヶ月ありました。Bリーグは1、2ヶ月の勝負。その中で、急いでやる部分、やれない部分があったので、そこは反省することなんですけど、メンバーが揃って、競争もさせていかないといけないと感じています」

 

惨敗となった初陣のアーリーカップ、古田HCは何を感じていたのだろう。

「勝負どころで、疲れてきた時間帯では、昨シーズンと同じように落ちていく形が、千葉ジェッツ戦であって、最終的にも得点差も20点をこえてしまった。

サンロッカーズ渋谷の時は4Q2分ぐらいまでは自分たちらしく出来ていたんですけど、怪我人も含めて、メンバーを交代したときに悪いところが出て、緩くなってしまったところをディフェンスでやられてしまいました。

コンディションが良くない選手もいて、無理して出す必要もないとは思っていたんですけど、自分の中で踏ん張ってくれるのかなという期待がありました。最終的に負けてしまったのは、僕の使い方のせい。しかし、チームとしての課題、修正点を見付けることが出来ました」

 

今季は、京都ハンナリーズから佐藤託矢、アメリカの大学バスケからゴールデンルーキーの田渡 凌、そしてNBA2009年ドラフト2位のハシーム・サビート・マンカが今季の闘いに加わった。古田HCにとって、使いごたえのある海賊たちが揃った。

「個性豊かないろんな海賊たちがいて、サビート選手も新たに加わった13人で闘います。僕は13人全員使いたいと思っています。メンバー構成も含めていろいろと試して来ましたし、チャンスはみんなにあげたい。練習でちゃんとやらなかった選手はダメですけどね」

「60試合のなかで連勝連敗はあると思いますが、落ちたときに、何とか上に上がれるようにするには練習しかないと思います。練習での結果が試合に繋がっていると僕は思っているので、常に激しい練習をしていきたいです」

開幕前のプレスカンファレンスでお披露目されたハシーム・サビート・マンカ選手。13人目の海賊はNBAドラフト2位、身長221cmBリーグ最長身長の調ビッグマンだった。

 

昨シーズンのあの悔しさは、ウォッシュバーン選手をはじめとした怪我人の多さが原因だった。その反省点を古田HCはしっかりと考え準備して来た。

「中心選手はいますが、60試合を闘っていく中で、怪我や、良かったり悪かったりする選手は必ず出てくるので、それをどうバックアップしていけれるか。練習試合では、バックアップのメンバーがいいときもあって、スタートで固定したメンバーよりも、いいプレーをすることがありました。

今季はメンバーが沢山いるので、試してきたいろんな組み合わせを見ながら、どれがいい組み合わせなのか、どれが走れる組み合わせなのか、ディフェンス出来る組み合わせなのかを見極めながらプレーさせたいです」

 

アーリーカップでの2試合は、選手交代を積極的に行っていたのが印象的だった。

「あのときは8人ぐらいしか使えなかったんですけどね(苦笑)。でも、シーズンに入ったらあれ以上に使っていきたいなと思っています。外国人選手も3人いますし、13人もいれば、1人か2人の怪我人は出てくると思いますし、なるべく沢山の選手を使って行きたい。

ベテランも含めて、ベテランだから出てる時間が短いって訳ではないですが(笑)、若手には常にベテラン陣を負かしてくれと話しています。ベテラン、若手にかかわらず、コートで起きた現象が全て。いいライバル関係が出来たらいいと思っています」

 

昨季のホーム最終戦での古田HC。この時はアソシエイトコーチとして闘った。家族であるブースターと接していたときの笑顔がとても印象的だった。

 

開幕は、ホームである横浜文化体育館からスタートする。

「開幕からホームコートで闘いますし、滋賀(レイクスターズ)も、昨季残留争いをしたチームで、アーリーカップでも結果を出したチームなので、簡単には勝てると思っていません。しかし、最初の2試合はどうしても取りたいです」

 

期待の大きいBリーグ2年目となる2017-18年シーズン、ビーコルブースターに向けた古田HCのメッセージには強い決意と想いが込められていた。

「昨シーズン負け続けていた中でも、ブースターの皆さんの熱い声援が選手たちの力になりました。ただ、チームとしては結果を出せませんでした。僕はブースターさんの皆さんのあの力を勝利に変えたいと思っているので、ひとつでも多く勝って結果で恩返しをしたいです。目標であるチャンピオンシップに出れるように頑張っていきますので、昨シーズン以上の熱い応援をよろしくお願いします!」

【写真・インタビュー・記事/おおかめともき】

 

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