今節で負ければB1残留プレーオフが決定。進化成長続ける崖っぷちの海賊が、今度こそドルフィンズに勝つ!
ビーコルは4月27日(金・19時05分 TIP-OFF)と4月28日(土・14時5分 TIP-OFF)に、今季3度目の対戦となる名古屋ダイヤモンドドルフィンズをホーム横浜文化体育館に迎えて、今季のホーム最終節を闘う。
ビーコルは前節アウェイで闘った京都戦で1勝1敗。17勝38敗とし、中地区争いで5位富山とのゲーム差を「5」に縮めた。
気になるB1残留プレーオフ回避に関しては、残り5試合、18チーム中でビーコルは16位。回避のデッドラインである14位富山とのゲーム差は「5」。様々な見立てがあるが、Bリーグの発表では、今節GAME1でビーコルが敗れた場合、今節でひとつでも敗れた場合に残留プレーオフ出場が決定してしまう苦しい状況だ。
何が何でも勝たねばならない。勝利だけが求められるビーコルと、前節ホーム富山戦で連勝して乗り込み、チャンピオンシップ出場を決めたい名古屋Dとはこれが今季3度目の対戦。
ビーコルはこれまで4回の対戦で全敗しているが、戦力が万全でない闘いが多かった。その中でチームは強く結束して勝利目前のところまでは持っていくことが出来た。
1月のホーム横浜国際プールでの対戦では、GAME1でハシーム・サビート・マンカを1試合の出場停止で欠いた。僚友の欠場に奮起したウィリアム・マクドナルドが20得点、川村卓也が17得点を挙げるなどして接戦を展開。4Q終盤で1点差にまで詰め寄ったビーコルは残り1秒で細谷将司が3Pで逆転のブザービーターを狙ったが惜しくも外してしまい1点差での悔敗になった。
サビートが、復帰したGAME2で3本の3Pシュートを含む17得点11リバウンドのダブルダブルで奮起。また川村卓也が両チーム最多となる21得点を挙げるなどして、ビーコルは最大24得点のリードを奪ったが、名古屋Dに追い上げを許し、4Q残り6秒で名古屋Dが逆転。ビーコルは最後の1プレーに全てを掛けたが、痛恨の連携ミスが出てしまい24点差をひっくり返されての逆転負けを喫した。
3月の愛知県体育館でのアウェイ戦2試合では、前回対戦で計38得点を挙げていた川村卓也を胃腸炎で欠いた。GAME1では19試合ぶりに60点台のロースコアとなり、17得点差で敗戦。エース川村の不在が大きく響いてしまった。
しかしGAME2で、選手たちが大きく奮起。終盤に怒濤の猛追を見せて名古屋Dを2点差に追い詰め、4Q残り1秒にジェフリー・パーマーが3Pシュートで逆転勝利を狙ったが外してしまい惜敗した。
このGAME2では、田渡 凌が久々の二桁得点となる14得点を挙げている。今回3度目の再戦で台風の目になれるか。
B1残留を掛けた過酷なサバイバルゲームの中で、いま著しい進化成長をみせているビーコルだが、名古屋とのこの4つの悔しい経験が、進化する要因のひとつになっているといっても過言ではない。
特に、ラスト1秒で3Pシュートを外した細谷とパーマーの悔しさはただならぬものがある。リベンジに燃える二人の海賊は、この3度目の名古屋D戦でのキーマンになるだろう。
今回の名古屋D戦での戦力はチームが万全な戦力で闘えるのは大きい。川村卓也は、最近5試合で22、12、20、12、22と20点台が3試合。アシストでも4、10、4、10、8と引き続き好調。いま出来ているチームバスケの起点となっている。
ハシーム・サビート・マンカは、大阪戦GAME2で怒濤の5ダンクで27得点を入れ、リバウンドでは10をマークしてダブルダブル。京都戦ではGAME1で12得点を入れたものの、GAME2で2点と精彩を欠いて無念と悔しさを露わにしていただけに、今節で悔しさをぶつける爆発をみせてくれるだろう。サビートがスーパーサビートになれるかどうかが勝敗の鍵を大きく握る。
ジェフリー・パーマーとウィリアム・マクドナルドも好調だ。チーム90得点を入れた大阪戦GAME2では、川村の20得点とサビートの爆発に加えて、パーマー20得点、マクドナルド15得点。特に3人の外国籍選手の活躍が大きかった。
マクドナルドは過去5試合の得点で19、16、15、18、8と安定。一度ゾーンに入ると止まらないパーマーは14、0、20、15、11。大阪戦GAME2のような爆発を3人の外国籍選手が今節も出せれるか。期待したい。
また細谷将司がここ数戦で光る活躍を魅せている。直近の京都戦GAME2で3Pシュート4本を含む16得点。ここ数戦では、絶妙なパスで得点をアシストして、今季でいまが最も乗っている。この名古屋D戦でもコート狭しと駆け回る細谷の動きから目が離せなくなるだろう。
そして佐藤託矢のアグレッシブなディフェンス。京都戦GAME1で6つのリバウンドを執念で獲った高島一貴もホーム最終戦でエナジーを出し続け、チームを勝利に導いてくれるはずだ。
チームは、トーマス・ウィスマンがベンチ入りした以降でここまで6勝4敗。上位チームとも互角に闘えるほどに進化成長してきているだけに、3度目となる名古屋Dとの対戦にはこれまで以上に勝機があり、期待が持てる。
今度こその名古屋Dへのリベンジを期するこの第30節。4試合ぶりのホームゲーム、そして今季のホーム最終節で駆けつける地元のビーコルブースターの猛烈なあと押しも大きな戦力だ。
B1生き残りを掛けたサバイバルが続くが、海賊一丸で今季ホーム最終節を歓喜の連勝で飾ろう!勝利を!ゴービーコー!!
【記事・写真/おおかめともき】