「ナオって呼んでくれたらうれしいです」富山でシックスマンとして活躍した“ナオ”が新生ビーコルに新たな息吹をもたらす!
今季より、富山グラウジーズから横浜ビー・コルセアーズに移籍してきた期待の新海賊#7橋本尚明に話を聞いた。
橋本尚明は、愛媛県松山市出身で現在25歳。9月には26歳になる182cmのシューティングガードだ。尽誠学園高校と近畿大学を卒業後、大阪エヴェッサに入団してプロ入り。以降大阪では3シーズンにわたってプレーした。昨シーズンは富山グラウジーズに移籍、レギュラーシーズンで52試合に出場して252得点を挙げた。
5月19日の残留プレーオフ2回戦ではビーコルと雌雄を決した橋本が今季から海賊の一員となりトーマス・ウィスマンHC率いる新生ビーコルで闘うことになった。
まずは、横浜の印象を聞いてみた。
「横浜は都会ですね。僕は大学からずっと大阪でしたが、妻は横浜に住んでいたみたいなんです。富山もそうだったんですけど、これまでに行った全ての街が住みやすいので良かったです」
橋本は、松山と大阪ということもあって関西のイントネーションで話す。とても気さくな雰囲気だ。インタビューは関西弁のイントネーションで読んでもらうと、より橋本のイメージがつかめると思う。自身3チーム目となったビーコルの印象はどうだろうか。
「まだ探り探りの状態なんですが、年下の選手もいて、年上の選手の方もいます。僕がちょうど真ん中ぐらいの位置になっているんですけど、これまでのチームではずっと僕が年齢的に下だったので、とても新鮮に感じています」
「チームが若返り過ぎて、25歳の僕が真ん中になって、遂に中堅選手になってしまったっていう感じです。とは言ってもまだ25歳、顔はヒゲでごまかして、もう中堅の顔をしているんですけどね。ヒゲを剃ったら若いんですよ(笑)」
確かにヒゲを剃るとベビーフェイスかもしれない。今季チームは橋本に加えて、小原 翼と特別指定選手の中村太地の3選手を富山から獲得したがそれはたまたまだそうだ。ビーコル移籍を決めた理由をズバリ聞いた。
「トムHC(トーマス・ウィスマン)が直々に僕を呼んでくれたというのが大きかったです。それにビーコルが一番最初に声を掛けてくれたというのもあります」
新生ビーコルは、25歳の橋本が中堅になるほどに若返りを果たした。今季はまさに“SEA CHANGE”のシーズンになるが、橋本にとってもそれが合致した。
「僕の中で何かを変えたいという気持ちがあります」
昨季、富山が残留プレーオフ2回戦進出を決めた島根との1回戦GAME3。橋本は大事な中盤でコートに立つと貴重な3Pシュートを決めてチームの流れを変えた殊勲は記憶に新しい。
橋本はグラウジーズで「シックスマン」というポジションで主にプレーした。5人制のバスケにおいて「シックスマン」は、試合途中の大事な局面で流れを変える主力級選手のことを指すが、ビーコルでどうなるかは現時点で未定だそうだ。新生ビーコルを指揮するトーマス・ウィスマンHCが橋本をどう起用していくのかが楽しみだ。
橋本に自身のアピールポイントを聞くとこう答えてくれた。
「ボールを追いかけるところです。ディフェンスを頑張って、ひとつのボールを自分たちのボールにする。ちゃんと真面目に、一生懸命プレーする姿を観て欲しいです」
ビーコルブースターにはこう呼んでもらいたいそうだ。
「これまでは『ハッシー』って呼ばれていたんですけど、でも本当は、ボク個人としては『ナオ』って呼んでもらいたいんです」
ビーコルブースターには、是非『ナオ』と呼んで欲しい。ビーマガも『ナオ』を推奨していきたい。『ハッシー』から『ナオ』へ。自身5シーズン目を闘う橋本にとっても変化のシーズンだ。今季の意気込みを聞くと『ナオ』は実に落ち着いたトーンでこう決意を語った。
「とにかくこのビーコルで、自分の立ち位置を確立すること。この移籍が間違っていなかったということを自分のプレーで証明したい」
最後に今季を共に闘うビーコルブースターにメッセージを送ってくれた。
「海賊の一員にして頂きありがとうございます。良い航海手になれるよう(キリッ!&笑)日々精進して参りますので、応援よろしくお願い致します!」
橋本は、すでにブースターイベントにも多数参加して早速ビーコルブースターに歓迎され、すぐに受け入れられた。今は真夏の滝頭で猛練習の日々だ。富山でシックスマンとして活躍した橋本が新生ビーコルでどんなケミストリーを生むのか。期待の2018-19シーズンで海賊の一員として躍動し、ビーコルブースターを沸かす日が今から待ち遠しい。
【記事・インタビュー・写真/おおかめともき・川崎戦写真提供/©B.LEAGUE】