ビーコルの2年間で培った経験をB1昇格目指す広島で活かす。
6月25日、横浜ビー・コルセアーズは尺野将太前HCの退団を発表。来季、尺野氏は生まれ故郷である広島のHCに就任する。また同日、広島ドラゴンフライズは尺野氏の来季HC就任を発表した。
2シーズンにわたって海賊たちの希望となるも、苦難と重い責任がのしかかった尺野氏の横浜での2年間の奮闘だった。昨季と今季、共にシーズン途中からのHC就任。低迷し難破寸前のチームを持てるだけの力を出し切って立て直した。
どんなに苦しい状況になっても、試合後の会見で強い気持ちを大切にし、闘う姿勢を前面に押し出していた尺野氏。全身全霊を傾けたその粉骨砕身は、2つのシーズンでビーコルをB1にどどまらせただけでなく、この大きな功績と経験が認められ故郷広島のHC就任に繋がった。
尺野氏の持ち前の分析力が、来季B1昇格を目指すドラゴンフライズで活かされることになるが、今度はシーズン始めからのHC就任だ。尺野氏が尽力してくれたこの2年間に感謝すると共に、尺野氏の健闘を願い、いつの日かビーコルと闘う日がくることを楽しみにして待ちたい。
尺野氏は、ビーコルを通じて退団コメントを発表している。
「この度、契約満了を持ちまして、横浜ビー・コルセアーズを退団する事になりました。2年連続で残留プレーオフという結果になり、スポンサー、ブースター、その他関係者の皆様には多くの不安や失望を与えてしまったことを大変申し訳無く思います。 ビーコルが次のステージに進むため、また自分自身も新たな挑戦をするため、退団を決意しました。横浜での2年間の経験を糧に、より成長した姿をお見せできるよう新天地で頑張りたいと思います。 2年間と短い期間でしたが、応援してくださった皆様に心から感謝しております。横浜ビー・コルセアー ズの今後の飛躍を楽しみにしています。ありがとうございました」
また横浜ビー・コルセアーズ岡本尚博CEOは、クラブを通じて尺野氏退団へのコメントを発表している。
「尺野氏は、2シーズン連続してシーズン途中からのヘッドコーチに就任という重責の中で、個性溢れる海賊たちの指揮をお執りいただき、クラブのB1残留に多大なる貢献をしていただきました。B.LEAGUE初年度から2シーズンに亘り横浜ビー・コルセアーズを支えていただき、心から感謝をしております。尺野氏の今後のご活躍を祈念いたします」
【記事・写真/おおかめともき】
横浜ビー・コルセアーズ『尺野将太氏 退団のお知らせ』
https://b-corsairs.com/news/team_20180625-1.html
広島ドラゴンフライズ『尺野将太氏 ヘッドコーチ契約合意(新規)のお知らせ』
https://hiroshimadragonflies.com/news/detail/id=8078